ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2005年09月30日(金)
一瞬で本質を見分ける感性
プロ麻雀士である桜井章一さん曰く。 感性を鋭くさせていくと、意思が強くなってくる。その結果、約束を守るとか、仲間を大事にするとか、そういうあたりまえのことがあたりまえに理解できるようになる。感性さえ研ぎ澄ませてやれば、自然にあふれるように愛は出てくるのだという。
そうか、そうだよね。感性か。 この桜井さんの文章は体で理解が出来る。 が、まだ自分の言葉に置き換えられない。
何かを人に伝えるには、その事柄を噛み砕いて自分の体に落とし込み、自分というフィルターを通した言葉にする作業が必要になってくる。伝言するならそのままでいい。そうでないなら、読んだまま、聞いたままを伝えても意図はこれっぽっちも伝わらないことが多いからだ。
一瞬で本質を見分ける感性の大事さ。 これを自分の言葉に出来るのは、いつだろう。
2005年09月28日(水)
歩き方教室
男性の立ち居振る舞いは知性の現れ。 ・・・というのはヨーロッパで言われていること。 はて日本では?と思っていたら、男性のウォーキング教室が出来て繁盛しているらしい。好感のもてる歩き方、名を呼ばれて振り返る所作、背中の伸ばし方etc.
確かに、男女の区別なく颯爽と美しく歩いている人はそれだけで素敵だと思える。自分の歩き方に癖があるかどうかは、愛用している靴の踵の減り具合でチェックするとわかりやすい。なにはともあれ、自分の歩く姿を見てみないことには現実認識が出来ない。が、姿見に向かって歩く我が姿を鏡に見るという行動を考えると気が遠くなりそうなのだ(こういうところ、とても日本人な自分を認識している)。
2005年09月27日(火)
最近の「ピキッ」
近所のどら猫が、うちの車のボンネットをねぐらにしている。 晴天続きの日ならいい。だが、一日中降り続いた雨の翌日は別。 どろどろ足跡、寝転んでいた跡、屋根部にあがろうとしてフロント・ウィンドウを滑り落ちた跡、散乱する白っぽい毛・・・
なんだか見るたびがっくりきてしまう。 昨日洗車したばかりなのに・・・とか、またか、とか。 生きとし生けるもの、どうしようもないわけだけど。 私も精進が足りない人間なわけで ものすごーく切なくなってしまうんだよね。
「そーかそーか、今日も元気なのね。よしよし」 なんて、笑顔で言える日が来るんだろうか?
2005年09月26日(月)
昔はよかった
Win2000の旧マシンには、こつこつとダウンロードしていた大量のFontが入れてある。新マシンに引っ越す際にはすっかり存在を忘れていた。気がついた時にも、必要になったらそのFontを検索してDLすればいいと軽く考えていた。
今日、7タイプの英文筆記体Fontが必要になって検索をかけた。 すぐに見つかった。でもね、数年前はすべて無料だったのに・・・それぞれが$22から$48の有料Fontになっていた。 完成度は高いし仕方ないと、ため息をつきながら旧マシンの電源を入れ、Fontファイルを探して圧縮→自分宛送信。
よくよく考えてみたら、3台前のPC時代に収集したFontばかりだ。 無理ない。すっかり時間をとられて、やるべき作業ができず。 がっくり。
2005年09月25日(日)
風よ吹け、雨よ降れ!
友人と温泉に行く約束をしていた。 ところが昨夜からの台風。
風はそこそこすごいけれど、雨はそれほどでもない。 行ってしまおうか、どうしようか、迷いに迷った。 湯冷めして風邪をひくのも困る。仕事もずらせない。 迷ったあげく、来週末に変更した。
こうなると小市民度合いが増してしまうのか、 がぜん台風には勢力を誇示してもらわなければ困る気になる。 「外出を止めたことは正しかった」という事実が欲しいのだ。 だが、午後の早いうちから台風勢力は弱まっていき、 夕方には風も止んでいた。友人宅周辺では悔しいほど夕焼けが 綺麗だったらしい。
そんな必要はないのに、なぜかすねている自分に気がつく。 子供っぽいのか、大人っぽいのか、よくわからない。
2005年09月23日(金)
本日の学び
うちに来てくれている例の間の悪いクリーニング屋さんの青年に、つねづね疑問に思っていることをついに!訊いてみた。
『彼らの仕事に営業成績が関係あるのかどうか』
クリーニング品の回収とお届けだけであるなら、決まりきった固定給で十分だと思われるが、どうやら休みを返上して休日出勤したり、営業会議なんてのもあるらしい。
で、回答は。 なんと彼らは歩合給で働いているのだという。 4月、10月の衣替え月にはかなりのノルマが課され、いかにいいお客さんを持っているかでお給料にどんと差が出るらしい。とはいえ営業地区は決まっているので、新しいマンションでも建たない限り新規客の見込みはない。少しでも売上高を上げるために、家庭用品や衣料、おそうじサービスの宣伝をこまめにしているというわけだ。
考えてみれば当たり前なのだ。確かに。 でも、サザエさんに出てくる酒屋のさぶちゃんに歩合給があるとは思えないから、同じようにクリーニング屋さんに営業成績があるなんて思いもしなかった。もしかしたら今時の酒屋さんは歩合給だったりするのだろうか?
2005年09月22日(木)
偶然、突然
打ち合わせ前に渋谷で友人とお茶をする約束をしていたのだが 出かけるまで、明日から連休であることを失念していた。 車に乗って気がつく。連休前渋滞だろうから、急がなきゃ!
自宅を出て5分もしないうちに、30mほど前方で車を降りたスーツ姿の男性に目がいった。これがなんと18歳の頃のBFその人だった。笑。車窓を開けて名前を呼んだ。あたりまえだが彼は私以上に驚き、久しぶりと2−3言交わした後、私から「急いでいるから、またね」と言って窓を閉めた。
ずいぶん前に、きれいな女性と再婚してお嬢さんが一人いるという噂を聞いたことがあるが、20年以上会っていなかったのに後姿だけでも十分わかるものなんだなと妙に感心した。
しばらく走って気がつく。「またね」もなにも、お互い連絡先も知らない。ま、それもよし。「またいつか、偶然にね!」
2005年09月20日(火)
天保十二年のシェイクスピア
「天保十二年のシェイクスピア」を観る。 井上ひさし作、蜷川幸雄演出、歌って踊って演技した体育会系出演者は(醜悪役の)唐沢寿明、藤原竜也、篠原涼子、夏木マリ(お歯黒顔ド迫力!)、高橋惠子、勝村政信、木場勝己、吉田鋼太郎、壤晴彦・・・等々。劇画タッチなこの舞台、本来8時間かかるものを3時間40分に縮めたらしい。
さて、本編はといえば。 どこにも記載されていなかったが、全編にわたり完全なPG−18(年齢制限−18歳以上)指定舞台。もちろんエンターテインメントとして楽しんだし、なるほどと感じ入りもした。が、女郎屋同士の抗争という設定なので片側から見れば嫉妬、情念、人間の本質と深淵をえぐる、となるが、もう片側からいえば殺人、閨事と邪悪な俗っぽさの極みとなる。えぇっ?そこまでやる?!そんなに人殺しばかりしなくても・・・と、頭の中が「!?!!!??」となったのもホント。
この舞台に凝縮されているけれど、人の世はそういう歴史の積み重ねといえばそのとおり。多くの哲学者や偉人さんが言うように、人って罪深い生き物なんだな、うん。
2005年09月19日(月)
風を感じる
引越しをしたばかりの友人宅にお邪魔する。
今日はたぶん、とても暑い一日だったのだと思う。 昼すぎに東京駅に着いた時、そう感じた記憶がある。 そこからタクシーに乗ってすぐの友人宅は公園のまん前。 歓談していた3時間、部屋のエアコンはOFFのまま。 秋だなぁ〜、エアコンもいらないんだなんて感じていた。
帰宅後数人の友人からメールが入ったのだが、みなが一様に今日の暑さを記述していた。そこで初めて「暑い一日だった」ことを知る。自然の力は偉大だね。公園側窓から玄関に向かって吹き抜ける風があまりに心地よく「暑い」という感覚が皆無だったのだ。
2005年09月17日(土)
食べるマナーは難しい
打ち合わせの休憩中、クライアントと「仕事上の相手と食事すること」についてひとしきり話が盛り上がった。
一緒に仕事をして楽しい相手とは、早晩食事に行く。それが楽しければ、さらに食事や飲む回数が増える。その席では四方山話に混ざって仕事の話もされることになるだろう。踏み込みすぎない適度な近距離関係は仕事の潤滑油となる。逆に、どんなにいい仕事をしてくれる相手でも『百年の恋が冷める』ような食事の癖を見せられてしまうと、関係性が広がらなくなる。
話の中に出てきた「食事中の悪例」を挙げてみよう。
口をあけたまま音をたてて食べる人。 なんでもかんでも器やお茶碗を口につけて、箸でかっこむ人。 机に置いたままの器でこれをやられるとさらに悲しくなる。 ごはんつぶをお茶碗につけたまま食べ終わる人。 下品な話や悪口、陰口で不快感を与える人。 髪の毛が料理についても気にしない人。 スープやパスタで音を立ててしまう人。 お酒や料理の薀蓄を際限なく話し続ける人。 (箸をなめまくる)ねぶり箸をする人。 料理をつついてもてあそぶ人。 食べない人。
・・・・・・・・・枚挙にいとまがない。 食事時の癖は本人が気がついていない場合が多く、同席している者は、よほどの関係性がない限り指摘できない。かつ、同席していることが苦痛になってくる。
こんなことを書いている私だって、幾多の試練と失敗を乗り越えてきた。思い出すと冷や汗が出てしまいそうないたぁ〜いマナー違反も知らないとはいえやってのけた。いまだ修行中、日々自省をこめて、こういうことを伝えていたりするのだ。知って経験することは何にもまして強いわけで、とにかく鍛錬、鍛錬。
2005年09月15日(木)
秋はじめ
夏は過ぎ去る時を迎えたようで、朝からめっきり秋模様。 隣の庭には知らぬ間に秋の花々が開花を始めている。
考えてみると、関東の夏はとても短い。 初夏の気分を味わうやいなや梅雨、一ヵ月半ほど鬱蒼とした日々をやり過ごして夏だ!と思えば、あっという間に秋。 正味一ヶ月強の夏気分でしかないわけだから。
秋もそれなりにいいものだけれど、来年の夏に思いをめぐらせている自分の気の早さに苦笑する。とはいえ、まだ来ぬ夏を夢想ばかりはしていられない。この秋もイベントは盛りだくさん。今週末18日は中秋の名月。まずはお月見から、だね。
2005年09月13日(火)
出会いを待つ
昨夏引越しをした時にダイニングテーブルが壊れた。 壊れたものは仕方ないので廃棄。所詮二人だしそのうち買えばいいと、サブで使っていた小ぶりなローテーブルをリビングダイニングのど真ん中に据えた。来客の折、何度か買おう!と思い立ったのだが、受注生産のため6週間後納品とか売り切れなど、選ぶものがことごとく「すぐ買えない事情」に阻まれ、気がついたら一年経ってしまった。
大人4人が座ると狭いし、我が家の来客はみな地べたに座る生活に慣れていないようで、椅子に座らないことが苦痛な人たちが多いのだ。
本音はいいかげんにもう買いたいと思っている。だが、買えないのだ。長く毎日のように付き合う家具だし、なんといっても部屋の中心物。お気楽に決められないし、なかなか惚れる物に出会うこともない。従って、今日も明日も同じテーブルで甘んじる日々が、やっぱり続くことになる。
そろそろ踏ん切りをつけさせてくれる愛すべき一品に出会いたい!
2005年09月12日(月)
私のためのルール
仕事でマナーについて話をさせていただく機会がある。 参加者の心境は、マナーってなに?大人なんだからそんなのいわれなくても知っている。なにをいまさら?・・・・等々、困惑も多い。
私はマナーを『他人の領域に無遠慮に踏み込まない、品格ある'私'であるためのルール』と定義している。
大概は「知っていればいい、必要になったら習うから」程度に考えている場合が多いのではないだろうか。マナーというのは日常生活の積み重ねから身につくものなので、その場だけ知っているフリをしても無理が生じる。マナーはいつか身につくもの、ではない。本人が意識して、日ごろの行動や言葉遣いを見直していかない限りその人のものにはならない。また、マナーを身につけるということは、自分をよく見せたいという自己顕示ではなく、人を敬う気持ちの現われであることにお気づきだろうか。過剰でない、TPOをわきまえた美しい所作、言葉遣いのできる人は、それだけで周囲を幸せにしてくれるものなのだ。
これからパーティーのお誘いも増えてくる時期。 マナーについてぜひ、考えてみては?
2005年09月09日(金)
おばちゃんのお茶目
怒涛の一週間。 なにが、というわけではないのだが、過密に緻密な日々が ぶわ〜っと過ぎ去った。
近所で車を運転していたら、おばちゃんふたりが狭い一通のド真ん中をゆっくり歩いている。10mほどで広い道路に出るため、停止して先に曲がってくれるのを待った。ところがおばちゃんたち、車に気づいてくるっとこちらに向き直り、一向にどいてくれない。それどころか車のまん前に来てじ〜っと私の顔を窺っている。 なんだ?・・・・・待った・・・・・1分経過。 まだ覗き込んでいる。頼む、どいてぇぇぇ!目で頼み込んだ。おばちゃんはどうやら私を知り合いと思ったらしく、お茶目な意地悪をして遊んでやろうと考えたようだ。やっと、人違いと気がついて素っ気なくいなくなってしまった。
不思議なおばちゃんとの出会いだった。はぁ。
2005年09月06日(火)
TDL日和?
視察のため、阪本を含め三人でTDLへ行く。 風邪は、今朝起きたらほとんど治っていた。 幸運にも雨にもほとんど降られなかった。 日ごろの行いのよさは、こういうところに表れるんだろう。 と、すべていいほうに解釈するのが弊社流である。
TDLを経験されている方なら、プーさんのハニーハントの恐ろしく長い順番待ち行列をご存知だろう。さすがに台風接近中の平日曇天。なんとたったの5分待ちで乗ることが出来た。きっとこんな経験二度と出来ないよなぁと、しみじみ喜んでしまった。
しかし、TDLのレストラン、なぜあそこまでおいしくないのだろう。 何とかならないものなのだろうか。お菓子はおいしいのになぁ。
2005年09月04日(日)
The秋風邪
やらなくてはならないことが山積だった本日。 にもかかわらず、な〜んと沈没してしまった。無念。 夏いっぱいの無理がたたり、体調を崩したのだがどうやらおまぬけさんがひくという夏風邪のようだ。あ、暦の上では秋だから秋風邪なのか??訊いたことないけれど耳障りがいいから、こっちにしよう。
病院に行っている時間もないので、夕方、薬屋さんに行った。 見識深そうなおじさまに「葛根湯を飲んでいたのですが、もう風邪本番になってしまいました(葛根湯は風邪のひき始めに効く)。ちょっと喉にもきているし、熱っぽいのと鼻水・鼻詰まり、それにくしゃみなんですがどの薬が効きますか?」と尋ねた。喉と鼻、どちらがひどいかと訊かれたので「鼻です」と答えると、薬と栄養剤を薦めてくれた。自薦でなく、見識のありそうな店の人の薦めというだけで、とてもよく効くような気がするから不思議。
明日には治ってくれないと困る。ほんとうに困る。 なんたって明後日は、つきそいでディズニーランドに行かなきゃいけないんだから。せっかくならつきそいのおねーさんとしても楽しみたいのだ。笑。
2005年09月03日(土)
学問所にて
初のOne-dayセミナー実施。 一緒にテーブルを囲んでくださった10名のみなさんとともに 楽しく熱い時間を過ごさせてもらった。 今日の講義内容がきっとどこかでお役に立ちますように。
ただ、みなさんともっと個人的にお話もしたかったのだが、 あっという間に時間が過ぎてしまったことがとても残念。
主催する側が言うのもなんなのだけれど。 講師にとってセミナーって、ほんと、楽しいんだよねぇ!
2005年09月01日(木)
潮風に癒される
予約していた定期検診に出かける。 問診をしているうちに、やはりMRIで診てみようということになり、 そのまま着替えさせられて断層撮影室に移動。
閉所恐怖症の有無に平気だと伝えると、技師さんが「30分くらいで終わります。中に入るととても大きな音がしますが、驚かないでくださいね。故障じゃありませんから」と、もしもの時の緊急ブザーを握らせる。以前受けたのは、髄膜脳炎で入院した17年前。あの頃よりものすごく進歩しているんだろうと思いつつ、巨大チューブに吸い込まれる。・・・・・確かに閉口するような工事現場音。 ガガガガガ、カコーン・カコーン・カコーン、ガーーッ 左耳の鼓膜が振動している。やだなーと素直に感じているくせに、その騒音の中、声をかけられてもわからないほど熟睡していた。夢まで見たような覚えがある。
終了後、先の医師から断層写真を前に患部の詳細説明を受ける。 「こんなもんが体の中にあるのか」なんて、自分の横切り縦切りにされた画像に感心したりする反面、手術するほどではない患部たちと仲良く暮らしていかなきゃならんなとも再認識。投薬が必要というわけでもなく、まさに必須定期検診なのだが、たまにこういうことをしないと自分の身体を過信しすぎてしまうんだよね。
病院を出る頃にはさすがに疲れて、海辺のデニーズに寄り道。 ひとりテラスでコーヒーを頼み、セミナー資料と赤鉛筆を取り出す。 MRI、テラス、夕焼け、コーヒー、そしてセミナー、赤鉛筆。 なんだかしっくりこないけれど、座っているうちに気分挽回。 9月最初の海風は、とても気持ちが良かったんだ。
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