へそおもい

2007年05月31日(木) さえないさえ子登場

お酒をのんだ次の日は
ひどくつらい。

なんでこんなに
しんどいのだろう。

寝不足だし
肝臓はつかれているし
だけど
それ以上に
「しんどさをみせてはいけない
 元気にしっかりと仕事をせねば!」
なんておもってしまうのが
しんどいのではないか。

体調を無視して
無理に元気にふるまってたら
そりゃ
しんどいにきまってる。

無理に元気にしなくたって
それなりに
なんとか仕事になるもの
なのである。

しかし
職場で
あからさまに
テンション低く過ごすほどの
勇気は
わたしにはない。

そこで
きょうは
考えた。

出勤したら
「きょうは元気がないナマケモノの
 ものまねをしてすごします!」
と宣言するのはどうか。

それなら
テンションが低くても
「ものまねうまいなあ!」と
おもわれた上に
しんどさも少し軽くなるから
一石二鳥!

グッドアイディア!

…とおもったのですが

「きょうは元気がないナマケモノの
 ものまねをしてすごします!」と
宣言をする勇気がないまま
いちにちが終わってしまいました。

だけど
いつ言おう
いつ言おう
と考えていたら
少し元気でした。


しんどいだけだったら
悔しいので
このしんどさを生かして
「さえないさえ子」という
ペンネームで
4コママンガをかくことにしよう
とも決めました。

さえないさえ子は
お酒をのんだ次の日の
寝不足のしんどい時にしか
登場しません。

あたまがまわらないので
ほんと
さえないマンガしか
かけません。

これで
すこしは
しんどいのも
役にたつのかな。

それにしても
ほんとに
さえないので
ねます。

おやすみなさい。





2007年05月30日(水) 雨の朝

白黒まだらの猿イルカと
大きな青い魚が争っている
夢をみていた。

わたしは大きな魚が大切で
だけど
人々は猿イルカの味方だった。

猿イルカも大きな魚も
顎が大きくて
しっかりした歯をもっていて
お互いのしっぽを噛んで
海の中
海底の砂の中
波の上の空
追いあい逃げあい
どちらも怪我をして
血がでている。

魚が負けたら
わたしも人々と同じ仲間に
ならなくてはいけないから
魚を応援した。

わたしは
人々の仲間になるくらいなら
ひとりでいい
孤独でいいと
おもっていた。

魚も猿イルカも
ほんとうは
争いあいたくないと
おもっていることが
伝わってきて
だんだん
悲しくなった。

ひきわけみたいなまんま
目が覚めた。



雨の音がきもちよい。

昨夜は
ひさしぶりに
家でお酒をのんだ。

赤ワインが
のみたくなったので。

野菜のカレーとか
あした葉のおひたしとか
パテみたいのとか
つまみつまみ
ひとりでボトルを
半分くらいあけた。

飲めない
相棒は
ひとくちだけ。

相棒が
ツタヤにいきたい
というので
ほろ酔いのまま
珍しく
ついていった。

帰り道に
花火をしたくなったので
コンビニで花火を買って
広くて木がたくさんある道で
花火をした。

線香花火の大きいような
そぼそぼと光るやつで
結構好きな花火だった。

煙のにおいは
おばあちゃんちを
おもいだした。


たぶん
すこしだけ
逃げたいのだとおもう。

ポケットにはいって
たいせつに
したいんだとおもう。

もう
そろそろ
戻ってきて
仕事にいかなくては。

猿イルカも
青い魚も
ぐったりしている。

ほんとうは
ふたりとも
争いたくないんだって。



2007年05月26日(土) 村にすみたい欲

奈良のみつえ村の
パン屋さんで
ともだちが
作品展をしているときいたので
いくことにした。

名張駅から
バスにのって1時間。
そこからまた
村のバスにのりついで
お店の近くで
おろしてもらう。

水と風の音だけ。
音がすくない。
雨と緑のにおい。
かわいい看板のついた
民家からはパンの
素朴ないい香り。

作品展は
とてもすてきだった。

パン屋さんは
昔ながらの民家の造りで
とても落ち着く。
その屋根裏が会場。

そのシュチュエーションや
空間が心地よく
展示されているものたちから
たのしくてあたたかい気持ちが
つたわってくる。

そこにあるものたちがみんな
みんなしあわせそうにしている。

不思議な模様のじゅうたんの上で
ながいことすごした。

こういう
自由できもちのよい場所にくると
大阪での生活が
まだまだ不自由だったと感じる。

その空気の違いを
のりこえるのに
少しだけ時間がかかる。

最初は
うれしいのと
とまどうのが
両方やってきて
どきどきする。
少しじんわりしてから
くすりと笑いたくなって
それから最後に
お腹と胸がじわーっとする。

もっともっと
いろいろなものを感じて
もっともっと
自由になりたい。

じゅうたんの上で
あたたかいゆず茶を
いただく。

うれしい出会いがあったり
偶然にもテレビでみたばっかりの
UFOの話しをきいたりして
ちょっとコーフンし
おいしいパンをかって
温泉にはいって
うたたねをしながら
おうちにかえる。

電車をまっている時とか
おうちまであるいているときに
手にさげている袋から
ふわっとパンの香りがして
愛おしくおもう。

車の免許をとって
みつえむらに
住みたくなりました。


すてきなパン屋 ファミリエさん
http://alveare.michikusa.jp/familie/



2007年05月24日(木) 思春期ってきくとどんな感じがしますかね?

脳みその中が
いそがしい。

思春期のことについて
ずっと考えていて

いろんな人に
思春期の話を
インタビューしたりして

ちょっと
センチメンタルに
なったりして。

でも
わたしは
みんなよりも
あんまり
思春期のころの
記憶がないみたい。

もしかしたら
UFOに誘拐されていたのかも。

もしかしたら
いまも思春期なのかも。

でも
もうすぐ
おわりそう。

明後日くらいかな。



2007年05月21日(月) タコ

たくさんのバイオリンが
そこらじゅうで
キンキンと
いやな音をたてていて
うなされて目が覚めた。

目が覚めたら
すっきりした青空で
気持ちがいい。

家の中で
パソコンをさわる仕事に
追われていたので
できるだけ
外っぽく過ごそうと
家中の窓を開け放つ。

さらに
外っぽさを味わおうと
夜ごはんは
せまいベランダに
椅子をおいて
さむいさむい
といいながら
ひとりで食べた。

食べながら
空をみていたら
むかし
西表島にいったときに
ビールをのみながらみた
空の記憶が
よびおこされて
気持ちがよくなった。

空は
記憶をたくさん
持っている気がする。

空をみていたら
ああ、あのときの空だ
っていろいろ
おもいだすことが
たくさん。

空って
たいてい
いつも
うえにあるからね。

だから
外がいいのかもしれない。
外にいると
これまで生きてきた
いろいろな記憶が
自分を支えてくれる感じが
するのかもしれない。




最近
落書きマンガ熱が再燃。

きょうは
タコのマンガをかいた。

タコが大学に合格したものの
人間の世界に適応できず
“うつ”になって
自殺するやつ。

タコが自殺したのは
日本海の断崖絶壁
自殺の名所だったのだけど
海のものであるタコにとっては
自殺どころか
海は故郷でパラダイス。

タコは海で
しあわせになったのでした。

ああ
よかったね。



タコが人間になじめない場面



*宣伝しますよ*

5/27(日) 弁天町 吟遊詩人にて
ライブをします。

Gadgetさんとやります。
そして、
マジシャンとのコラボレーションもあります。

いったいどんな感じになるのか
たのしみですね。

ぜひぜひ
あそびにいらしてください。



2007年05月18日(金) ギガゾフさん来襲

最近どうも
調子がでないと
おもっていたのだ。

今日も朝から
身体が重くて
背中になにかがいる気配。

もがきながら
背中を床にこすりつけたり
風にあてたりしていたら
とうとう
姿をあらわしやがった。

珍獣GIGAZOV(ギガゾフ:ロシア生まれか?)。

そして
あとからずるずると
ブタ子ねえさんと
もんやりピンクメダカまで
でてきたでてきた。

やつらが
わたしの身体の中で
いろいろ勝手にうごいているものだから
調子がでなかったのだ。

仕方がないので
きょうは
一日のうちほとんどを
やつらとすごす時間に
あててしまった。

10代の頃はよく
ムナシ鳥が
ひょこひょこ背中をあるくのに
つきあっていたのだが
今日は新しいやつが
3種類も。

ひさしぶりだ。
こういう一日は。

ギリギリの仕事を
かかえていたのだけど
ブタ子ねえさんが大丈夫だと
胸をたたいていうので
夜は
ひとりで
バベルを観に行った。

なんだか
さらに
ディープな襞のあいだに
はさまってしまった気分。

今から
ひと仕事
がんばります。



*宣伝ですよ*

あした20日は
京都のネガポジというライブハウスで
ソラネコのライブです。

食卓うさぎさんと月下美人さんと
ご一緒します。

うわあーなかなか
どっしりとした
すてきな組み合わせです。

とても
たのしみなのです。

ふと
いこうかな
という気持ちがよぎったかたは
ぜひぜひ
いらしてください。

深い場所に
ただよいたい方にも
浅い場所で
ふわりと楽しみたい方にも
おすすめの夜です。



2007年05月17日(木) しゃっくり

数年前の誕生日に
幼馴染みの友だちから
マンガをもらった。

田中六大さんのマンガ。

絵も雰囲気も
だいすきで。

最近偶然に
田中六大さんの
ホームページをみたら
今まさに
京都で個展をやっているではないか。
しかも、焼酎バーで。

それで
きょう
のみともだちと一緒に
いってまいりました。

六大さんの絵やっぱり
好きな感じでした。

ほのぼのしているけど
シュールで
くすりと笑ってしまう。

くすりと笑いながら
焼酎をのんで
よくたべた。

納豆とキムチとか
納豆のあげたのとか
長芋とか
お豆腐とか
すごくおいしかった。

おいしくて
たくさんのんで
友だちはしゃっくりが
とまらないまま
タクシーで
かえっていきました。

わたしは
しゃっくりは大丈夫ですが
いまにも記憶を失いそうです。

おやすみなさい。



2007年05月16日(水) はるのあめがふりました

世間の波に
もまれている感のある
仕事の日々。

春はあたらしい
出会いがあって
いろいろ調整しないと
いけないので
すこし
がんばっているような。

さて
わたしにしては
画期的なことに
ラジオスペイン語講座を
なんとか続けて聴けている。

しかし
そのせいで
朝みた夢を
おもいだせなくなってしまった。

いつも
目がさめて
しばらくぼーっとしているあいだに
夢をかきとめるのだけど。

スペイン語のラジオが
はじまってしまうと
ぼーっとする暇がない。

ラジオがおわってから
夢をおもいだそうとしても
断片ばかり。

しかし
今日は
おもらし(小)をする夢だったので
あまりに強烈すぎて
そこは覚えていた。

においも感触も
リアルに。

仕事中に
その夢をおもいだして
もしかして今
もらしていたらどうしよう?
と不安になってしまった。

***

金髪美人スパイが
ある日突然おもらしの夢をみる。

その後
愛人との濃厚な夜や
国家機密を探るための尾行中や
なんやかんやの場面で
ふとおもらしした時の匂いが
ただよう。

あれ?
まさか?

美人スパイは
不安になる。

確かめるが大丈夫。

しかし
車の中でも
仕事の合間でも
コーヒーをのんでいる時も
ふとただよう匂い。

美人スパイ故
「今尿くさくなかった?」など
他人に聴くこともできず。
しかし確実に匂いはせまってくる。

徐々に
匂いの世界にひきずられ
美人スパイの生活が
狂気に侵されてゆく様を描いた
短編小説。


…というのを
おもいつきました。
どうかしら。



2007年05月14日(月) 夏をおもう

近所の器屋さんを
ひさしぶりにのぞいて

お元気でしたか?
お元気そうですねえ。

と言いあう。

あいかわらず
手作りの器が
植物といっしょに
素敵にならんでいて
いい。

近況をはなして
帰り際、
昨日四国の畑で収穫したてという
おたふくまめと
きゅうりと玉葱を
ふくろ一杯にいただいた。

ウレシイ。

それを受け取ったとたんに
今夜はビールときまった。

緑の豆とビールの組み合わせは
夏の感じがして
わくわくする。

本当の夏がきたら
暑くてやってられないのだが
夏じゃない時に
夏をおもう感じが
好きだ。

そして
友人の
ベトナム土産にいただいた
スープのもとと
ヌクマムをつかって
ワンツースリーで
フォーをつくる。

中国人屋台街でゲットした
香菜も大活躍。

たべものは
イキモノを
しあわせにするね。




アルパカやリャマたちも
アジアの珍しい香りに
大コーフン。



2007年05月13日(日) 小さくて深い旅にでて

時差ぼけレベルの
ハードスケジュール。

昨夜は終電で帰宅したというのに
今朝は4時半に起きる。

昨夜一緒だった
友だちたちと
再び集合し
レンタカーで
中国人屋台街へ。

みんなして
寝不足の目をこすりつつ
何故わざわざこんな
ハードスケジュールにしたんだっけ?
と話し合う。

酔っ払いがたてた計画というものは
こう意味不明なものなのだ。

しかし
中国人屋台街はおもしろい。

鶴見緑地の近くで
日曜日の朝だけやっている
中国人のための朝市なのだ。

香菜などの野菜類、
豚足や豚の面の皮、内臓
鳥の丸焼き、いろいろな謎のお肉、
豆腐のスープの湯気と
さまざまな形のパンや饅頭類
中国語のパッケージの調味料や缶詰
とびかう中国語
活気のある身ぶり手ぶり
ここだけ日本ではない空気だ。

わたしは
野菜の辛いクレープみたいなのや
ニラちぢみのようなもの
豆腐のスープを味わって
香菜一束100円と
ピータン6つ250円と
謎のCD2枚組500円(失敗)を買う。

警察の取り締まりが
厳しくなっているらしく
以前来た時よりも
随分と屋台が縮小されている気がした。
パトカーや警官がうろうろしている。

それでも
みんな
元気でたのしそうなのだ。
活気があるのだ。

おなかがいっぱいになって
家にかえって眠りたい気もちと
せっかくレンタカーがあるのだから
どこかに行きたい気持ちと
そのあいだで
ゆれゆれながら
結局
山の中の神社や資料館
カフェをめぐり
長く濃い一日を過ごしたのだった。

みなと別れ
夕方に
2時間程仮眠をとって
めざめたら
不思議な感覚だった。

ここがどこで
今何時で
いったいなにをやっていたのか
わからない。

ただただ
ここちのよい
クリーム色の今がある。

しばらくして
クリーム色がうすれ
現実にもどると
夜はバンドの練習だった。

昨日のライブは
ひとりぼっちだったので
きょうは
気心知れた仲間の
あたたかい演奏の中で
自由にうたえる楽しさを
痛感する。

今週末から2週連続ライブだ。

イメージして
わくわくしている。

あたらしいことが
次から次へと
どんどんやってくる。


自分の身にふりかかってくるものを
そのまんま
ひたすら
楽しくやっていこうとおもう。

要領良くしようとか
うまいこといかせようとか
頭で考えると
流れが滞る。

ただひたすら
気持ちの良いものに
チューニングを
あわせようて
こなしていこうとおもう。



2007年05月11日(金) 花もひらいてきたことだし

5年程まえに
カセットテープやMDとしてだしていた
ソロ音源『さとがえり』を
CD-Rとして再発売することにしました。

あしたのソロライブに
もっていきます。

よって
きょうは
かいたりコピーしたり
切ったりはったり
手作業の日です。

まだおわってなくて
ちょっとあせっています。

中身は
ささやかで
なつかしくて
ういういしくて
楽しそうで
なかなか
好きな雰囲気です。

500円です。

明日のライブは
谷町九町目Cafe One Dropにて8時から。


対バンは
ナガオクミさんと
クリームチーズオブサンの
原田茶飯事くんです。

なんだか
あしたのことばかり
ずっとあたまのなかで
まわっていて
タイヘン。

でも
とても
たのしみ。

それでは
がんばって
作業をつづけます。




アルパカたちが
花の中身を
みたがっています。

かたぐるままでして。



2007年05月10日(木) 鏡の世界

こわがっていたのは
きみだとおもっていたけど
こわがっていたのは
わたしなのだった。

鏡の世界で
さかさまになって
ひかりのなかに
おっこちた。

大好きなのも
きみだとおもっていたけど
どうやら
わたしなのだった。

ぜんぶ
わたしなんなら
ぜんぶ
自由なのだった。

きょうは
風がつよくて
土砂降りと
晴れが
なかよく
かわりばんこ。

出勤した時から
どうしても
お花が欲しくなって
昼休みに買いにでた。

生まれてはじめて
芍薬の花を買った。

うすいピンクで
鳥の腹みたいに
ふっくらした
まるいつぼみ。

職場にかざっていたのだけど
別れるのがつらかったので
家まで
つれて帰ってきてしまった。

芍薬をみた人は
みんなして
「これ開くときれいでしょうねえ!」
といっていたけれど
ほんとうに
きれいなのかな。

あぶらぎった
酒臭いおっさんが
ふんわり
でてきたら
どうしよう。



*宣伝です*

5月12日土曜日に
ハタサトミソロライブをします。
谷町九町目の駅改札を
でてすぐの地下飲食街のCafe One Dropにて。

チャージ500円+飲食代。
夜8時からで
対バンはナガオクミさんです。

今回はこれまでの
ソロの曲はたぶん
ぜんぜんやらないとおもいます。

ぜんぶ
この春につくった
あたらしいものばかり。

自分としては
あやしくて
よくわからない感じで
たのしく練習しています。

たのしく練習しているから
いいとおもいます。

ぜひ一緒に
おどりにきてください。

きてくださいね。

あと、
ソラネコのちょっぴりさまも
もっていきますので
まだ買っていない方
かいにくるのもよいとおもいます。

ちょっぴりさま以外の
アルバムが欲しい方は
メールをくださったら
当日もっていきますね。

よろしくおねがいします。



2007年05月09日(水) バランスが生きる秘けつさ

お誕生日のプレゼントを
探しに行った。

なかなか
よいひらめきがなくて
仕方がないので
百貨店をうろうろして
出会いをみつけようと。

1階から4階まで
2時間かけてうろうろし
やっとみつけた。

ちょっとかわった模様の
素敵なエプロン。
なかなかいい。
ふたりの意見が一致して
決めた。

それにカードをそえて、
でも
まだ何かが足りない。

それから
また
うろうろする。

お花やさんの前を通る。

あった!
これがいい!

それは白っぽいピンク色の
ちょっとかわったお花で
イメージにぴったりくるのだった。

お店の人が
にこにこして
プレゼントと一緒に
おくってくれるという。

出会えて
よかったねえ。

よかったですねえ。

お店の人も
一緒に
うれしそうにいる。

閉店の音楽が流れる中
いそいで手続きをして
帰途についた。

うれしい。

胸がうきうきして
足どりが軽い。

いいものに
出会えてよかった。
ぴったりのイメージ。
うれしい気持ちが
つたわるかなぁ。

きっと
わたしは
人にものをおくる過程が
好きなんだ。

その人のことをイメージしながら
偶然のひらめきや出会いを待って
ピンときた時の
うれしい気持ち。

その過程の
その気持ちが
はいったものを
人におくるのが
わたしは
好きなんだ。

重くなく軽く。

自分が楽しんで
相手の反応を
おそれないこと。

だけど
相手のことを
しっかり
イメージすること。

そのバランス。

きっと
表現活動でも
わたしは
そうしたいと
おもっているのかもしれない。

そう
かすかに思った。

自分が
まっすぐに
楽しんで表現すること。
そして
相手が受け取って
うれしくなるように
イメージすること。

それが
わたしの
やりたいことなのかも
しれない。

人のために
何かをする
というニュアンスは
自己犠牲的な感じがしてしまって
どうも
好きにはなれなかった。

だけど
基本的に
自分が楽しくて
自分が好きなことをしていれば
人のために
何かをすることは
とても自然なことなのだ。

うきうきしながらの
帰り道。

人のために
何かをしようと
おもうことを
自分にゆるそうと
おもった。

ここでも
やっぱり
バランスが
秘けつなのか。



2007年05月05日(土) きょうはこどもの日だった

自分の中にあるということを
認めたくないモノを
目の前につきつけられて
胸が苦しくなった。

そのモノ自体が苦しいのではなく
認めたくないと
おもっていることが苦しい。

認めたくないと
おもわなくなりたい。

そうおもっても
まだまだ苦しかった。

頭ばかりが
窮屈になって
カラダがからっぽで
きゅーっと
涙がしぼりでた。


からっぽの夜は
みどりの葉っぱの桜の木の下で
ししゃもとか
山芋とか
お肉とか
しいたけとか
にんにくを焼いて食べた。

お酒も
たくさんのんだ。

とりとめない
くるくるした話の中で
よく笑った。

よく笑ったまま
朝をむかえて
朝からまた
よく笑った。

笑うのはいいね。

頭の中につまっていたものが
ぽろぽろと落ちていって
からっぽだった
カラダの中に
「笑」という文字が
たくさんたまった。

「笑」たちは
カラダの中で
コロコロと
よい音をたてる。

その勢いにのって
ほんとうに
久しぶりに
自分の新曲をバンドに
もっていった。

わたしの作った曲に
みんなのアレンジが加わって
自分の知らない曲ができあがる。

その過程が
とても好きだ。

一緒に
ものをつくれる
メンバーたちを
とても愛おしくおもう。

今日もっていったのは
千倉の夜に夢でみた
「うみのさかなとたいように」
という言葉からできた曲。

よく笑って
カラダの中で
「笑」たちが
コロコロなっていた。

ここ数日
おおきな波にもまれて
びゅんびゅん回転して
なにがなにやら
わからなくなっていたけれど
ふと
気がつけば
びゅんびゅんにも
意味があって
どうやら
もうすでに
次の章がはじまっているみたい。

まだまだ
たくさん
のりこえたり
捨てたり
したいものが残っているけれど
それでも
わくわくしている。


そうだ。

5月12日土曜日
谷町九町目の駅にある
Cafe One Dropにて
ハタサトミソロライブを
いたします。

20時スタートでチャージは500円。
ナガオクミさんと対バンです。

これまでやったことのないものばかり
ひとしきりやります。
ハタサトミの
新しいチャレンジです。

ぜひぜひ遊びにきてね。



2007年05月01日(火) ちくらオドリ旅

雨の朝
おきたら
カラダじゅうが筋肉痛。
オドリと山登りの影響だ。

昨夜千倉から自宅に戻り
今日は朝から仕事だった。

きのうまでの3日間が
夢のようで
だけどまだカラダは夢の中にいて
現実の生活になじめていない。

まだコーフンしてるから
今日は文が長くなるよ。
きっと。

29、30は
房総半島の先っちょにある千倉という町で
アートフリーマーケットというイベントがあり、
ソラネコも演奏で参加してきました。

絵描きの山口マオさんが
主催しているイベントなのですが
それはそれは素敵なお祭り。

広い空の下
芝生の広場に
手作りのお店がたくさん。

地元のお野菜、雑貨、服、天然酵母パン、
植物、アクセサリー、絵、占い、たこつぼ
マッサージ、チャイ、パン、オブジェ、などなど
地元のおっちゃんおばちゃんから
活躍中のアーティストまで
ものをつくっている人たちのお店が
70ほど出店しています。

舞台では
ライブあり手品ありダンスあり紙芝居あり
海あり山あり広い空あり
ビールありうまうまホタテあり
うまうまさざえあり
ゆったりとした空気が流れていて
みんなの顔がわらってる。

うたいながら
山がみえて海がみえて
空が見えて
みんなの笑顔がみえて
ちょうちょがとんできて
太陽が守っていて
あんなすてきな空間でするライブは
とっても幸せだった。

ライブのあとは
いろいろなお店をのぞいては
海をみながらビールをのみ
ダンスがはじまったらわくわくし。

夜になったら
テントの中でパーティーです。

一芸披露会から
いつのまにか
こどもからおとなまで
にこにこ笑って踊っています。

ブルースあり民謡あり
フラダンスありサンバあり
ソラネコもパンツやケモノちゃんを
うたったよ。

太鼓をたたく人
ギターをひくひと
マラカスをならす人
酒瓶をたたくひと
踊る人うたう人
飛んでるひと
みんながみんな
自由に動いていて
足の下には土があって
みんなニンゲンだ!
とおもいました。

昔ネパールの山を
トレッキングして
小さな村で泊まった時のこと。

見渡せる範囲に
家なんてぜんぜんないのに
夜になったらどこからか
わらわらと村人たちが集まってきて
マダルという太鼓をたたきながら
おどるのです。

小さい子どももおじいちゃんも
みんな笑っておどるのです。

山があって星空があって
梅の花が咲いていて
段々畑があって
そのなかで踊るのです。

あの時
「これがニンゲンの音楽だ!」って
おもったのですが
この千倉のお祭りも
あの時以来の
「これがニンゲンの音楽だ!」体験でした。

スタッフの人たちも
集まっている人たちも
みんなお祭りを愛して楽しんでいることが
伝わってきて
それがとても気持ちよく。

このイベントを支えている
山口マオさんの
おおらかで強いパワーにも
おったまげました。
おったまげてうれしくて
なきそうでした。

だって
大昔ニンゲンが地球にうまれてきた頃から
多分誰もがどこかもっている
シンプルで大切な感覚…
たとえば
楽しくてオドリたいっていう衝動とか、
大地とか海とか空とかに感謝する気持ちとか、
子どももおじいちゃんおばあちゃんも
男も女もだれにでも
みんなそれぞれ大切な役割があって
お互いに必要で助け合ってつながって
調和していてありがとうという気持ちとか、
なんとかなるさぁって笑う視点とか…
そういうものが
凝縮されて
自然にそこにあるのだもの。

このお祭り自体が
マオさんから生まれたアート
かもしれないって
おもいました。

その一部に参加できて
ああ
うれしいな
生きててよかったな
っておもいました。

そして
マオさんはもしかすると
現代のシャーマンかもしれぬ!
ってこっそりおもいました。

すてきな春です。

たのしいお祭りをささえていた
マオさんやスタッフのみなさんに感謝。
千倉のかみさまもありがとう。

そして
わたしは
自分が大切にしたいものを
もっとまっすぐにちゃんと
大切にしていきたいなあと
海をながめながら
おもったのでした。

まいにちが
楽しい修行です。



初めての日本の海で
夕陽をながめる
リャマとアルパカ。

リャ「千倉は何がよかった?」
アル「イカ焼そばを食べれてよかったよ。おめーは?」
リャ「民宿の大富豪」
アル「ああ」
リャ「日本の帽子もうれしいな」
アル「ああ」




ほんとにうれしそう。


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はたさとみ [MAIL]

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