空色の明日
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2019年04月30日(火) 平成最後の日

昭和から平成への改元の日は確か短大1年生で
天皇崩御から始まり国内が喪に服していて
あたり一面黒っぽかったという印象しかない。

再び遭遇した改元がこんなにもカウントダウン的な
大晦日的な感じになるとは夢にも思わなかった。

そして昭和が長かったので平成が30年で終わるとも
思っていなかったし、もしかしたら次の改元も
生きてるかもしれない。
皇太子は60才なので退位が定着すれば
長くても30年ぐらいで改元だろう。

昭和、平成ときて平成で一番印象的なことは?
とよくあちこちでやっていますが
私の中では間違いなく阪神淡路大震災だろう。
というか人生で一番印象的なことがこれだろう。

昨日母と話していて、
「震災以前の記憶がとても薄っぺらく
どうでもよいことのように思えるねぇ」と。

25歳で体験した私が言うならまだしも
51歳で体験した母の口からもそんなことが出てくるとは。

けれど、おそらくこの場に祖母がいたら意見は違っただろう。
空襲は受けなかったものの戦争を大人になって体験した世代だ。
震災は国内からの支援がすぐにやってきたが
戦争は日本人全員が非常事態だったのだから。

そんな戦争がなかった平成の30年間。
災害は多かったけれど、日本という国の長い歴史の中では
戦がない時代という意味では
平成という名の通りであったほうではないかと思う。
そのように努めた人たちがいたからこその平成。

明日からの令和時代がどうぞ穏やかな日々のなりますように。


2019年04月27日(土) カゲロボ

気が付けばGWに入っていましたね。

結局もうそのままの流れでずっと休んでます。

外側の傷はずいぶん治ってきました。
たぶん中の傷も同じような感じで治ってきてるのでしょう。

と考えるとまだあんまり治ってないです。
1週間はシャワーだけで湯船に浸からないでくださいねと
言われたのでやっぱりその程度の治癒なのです。
やっぱりいろいろと痛んだり苦しかったりします。
何より気力がわきません。

とりあえずご飯を作る気力だけは出てるので
そこだけはその気持ちを尊重してやっています。
好きなことはできるのです。
買い出しがちょっと辛いです。

なのでずっと家で貯まった録画を見ています。
今頃大人計画6時間のやつとか。
お正月にやってた細野晴臣イエローマジックショー2とか。
もうYMOの3人が全部自分で演奏してるだけで泣ける。
下手さがまた泣ける。
刷り込みされたものが体の中からブワーって出てくる感じ。


そうそう、入院している間に
木皿泉の「カゲロボ」を読んだ。
妻鹿さんの仕事場(今も借りてるのか知らないけど)が
実家の近所でそこが舞台の作品もあった。
毎度のことながら本の中から町の匂いがしてきて
得した気持ちになる。
海の匂いと細い道がくねくねとして
車で行っても歩いて行ってもドキドキするような町。
駅前の魚屋さんの描写もそのまま。

読んでよかった。
神戸のこと書いてある。
これを読んで20年間どうしても見つからなかった
この震災というものをどう心に納めればいいかということが
初めて見つかった気がする。
もちろんきちんと納まって蓋ができるような
そんな答えではないけれど
きっと神戸に住んでいる人は
あれを読んだらなんとなく気持ちがすっとするだろう。
そういうこの町の人にしかわからない感覚で書かれている。
心に納める器をもらった感じ。

また体が元気になったらもう一度読もう。
また違う風に読めるだろう。
それが木皿泉作品。





2019年04月23日(火) 術後1週間と1日

昨日は午後から「どこまでいけるか」
挑戦してみたのですが
座って乗れる乗り物はなんとか行けたのだけど
歩くのがちょっとの距離でもつらい。
普段人一倍早く歩くのに今は人一倍遅い。
結局職場の最寄り駅までは行けたけど
そこから職場までの徒歩15分が
どう考えても行けそうになく1分で挫折して
引き返してきました。

帰りのバスも1時間に1本なので
高齢者ばかりで当然座れず
それが物凄く堪えた。

こんなにダメなもんかと実感。
気力がついていかない感じ。

そうかやっぱりまだダメってことだなと
きっぱり諦めて家でできることをコツコツとやる。
たとえばまとめ買いしたいりこのワタ取りとか
ずっと見て見ぬふりしていた箇所の掃除とか
HDに貯まっていたパンダ番組をDVDに落とすとか。

さすがに遊びに行く気力がないので
そういう家の中でじわじわやることが
今の私には丁度いいらしい。
じっとは寝ていられないのである。
じっと寝てたら夜寝られないし。


腹腔鏡手術についてもう少し。
お腹に4〜5か所くらい穴をあけて
そこからガスを入れてお腹を膨れさせて
中を見ながら患部を切除すると聞いていました。
当初卵巣も片方とるとのことだったので
たぶん5か所穴をあけるだろうと言われてましたが
急遽卵巣は温存となったので穴4か所。
へそと下腹部の左右と中央で4か所。
そうか、それで術前におへそのごまをとる掃除があったのか。

看護師さんが来て「ごまお掃除しまーす」って。
ここ切るからだったんだ。

おへそが一番大きく切ってるかんじがする。
でもへそももともとへその緒を切ったあとの
傷みたいなものだから何度切ったって別に
同じような感じにもどるのかな?

前回は首だったので目立つし
お医者さんには内緒で退院後にアットノンを塗ってたら
それがよかったのか先生がうまかったのか
(両方だろうが。偉い先生だし)
恐ろしくきれいに傷が治ったので
今回もテープが取れたらやってやろうと思ってる。

本当はこんな時は筍をゆでて
たっぷり筍料理を作るくらいの
時間の余裕があるのだけれど
買いに行けないので週末になったら行ってやろう。

少しづつ何かしてやろうという気持ちが
1日1日出てきているということは
治ってきている証拠だろう。


2019年04月22日(月) 新ドラマ

腹腔鏡手術の傷ってほんとに痛みが少ない。
包丁でちょっと指切っちゃったときの
あの治り方のように毎日どんどん痛みが減る。
今は傷に触れない限りはほとんど痛みが気にならない。

ただあれっておなかにガスをいれるからか
術後2日ほど横隔膜あたりがすごく痛くなることがあった。
それで眠れなくて痛み止めもらったら眠れたけど。

そんな調子なので冬物の洗濯で洗濯機を1日4度回し
その間に先週見られなかった(消灯22時なので)
今期ドラマ第一話をみて今期観るものを決める。

ずっと見ている「緊取」
出てる人が結構好きな「ラジエーションハウス」
キャストと演出が好きな「俺のスカート、どこ行った?」
NHKらしい掘り下げ感の「腐女子、うっかりゲイに告る」
そして話題性たっぷり「きのう何食べた?」

今期、ゲイもの急激に多いよね。
おっさんずラブが当たったからか
ボヘミアンラプソディー効果か。

どちらにしてもこの2作品が大当たりして
こういう作品にスポンサーがつくようになったのだろうな。

「きのう何食べた?」の内野さんと西島さんが
ハマりすぎててすごい。違和感がない。

「俺スカ」の古田新太さんはずーっと見てたい。
やっぱりああいう役はあの人しかない。
狩山さんが演出なので私の中で安定感の心地よさ。

恋愛ものとか学校ものはあまりもう興味がないのだけど
あれは観ると思う。

「なつぞら」予想以上に面白く見ている。
ジブリができる前からのアニメに
ちょうど触れてきた世代なので
いろんなシーンとみてきたアニメのシーンが
重なって楽しく見られる。
とりあえず今はハイジとか。


こちらでは夜中に「勇者ヨシヒコ」の再放送も。
ちょいゲストが今となってはみんな豪華だなぁ。
今のドラマの主役級ばかりだもんなぁ。

あぁ、こんなに動けてるから仕事行こうかなぁ。
とりあえずお財布と定期だけ持って
どこまで行けるか家を出てみるかな。



2019年04月21日(日) 退院

退院しました。

腹腔鏡手術ってすごい。
前回はざっくり首周りを半分くらい切ったので
傷が治るのに何か月もかかりましたけど
今回は退院前に先生が穴を縫ったところに
セロテープみたいなテープを貼っておしまい。
「シャワーあびて剥がれたらそれでいいですよー」だって。

実際傷の痛みは毎日毎日小さくなっていくし
退院前の2日くらいは何にもすることがなくて
することが

・検温
・血圧測定
・1日1回傷口を助産師さんに見せる
・三食のごはんを食べる
・排泄する
・睡眠

これだけしかない。

睡眠が消灯時間の8時間としてあとの16時間を
今までどうやって過ごしていたかわからないくらい
たくさんのことをしていたはずなのに
やることがなければないで、本を読んだり
スマホって便利なものもあるし
テレビも朝ドラぐらいしか見なかったし
それでも時間は過ぎるものだな。

っていうか逆に今までよく16時間で
仕事とか家事とかやってたよね。
私偉いよねと思う。

けど担当してくれる助産師さんの中には
子供が2歳って言ってるのに夜勤してるし
働き方の価値観って本当に人それぞれで
それがその人の生き方に直結してるわけで
特に女性は外での働き方の多様性が
男性よりも個人差がすごいので
どういうふうに働くのが自分の中で普通かとかっていう
考え方によって生き方が変わってくるなぁと
ベッドに座ってしみじみ考えていました。

例えば親を見てとか、
例えばお金が欲しくてとか
働く理由も様々だけど
思えば私の夫や元夫は二人とも商売人の子だったから
働かないという考えは全くなくて
働く=生きる の=の部分の意識がとても強いので
当然母も働くので私に家にいてくれなどとは
口が裂けても言ってくれない人たちだ。

その点、私の母は必要に迫られて働くけど
頑張れない性格なのでほどほどしか働かないし
それが私の中では普通になっているので
私がこんなにいつまでも働いているのは
子供がいなくて何もしない罪悪感からきている。

おまけにこうしょっちゅう入院したりするのだから
体だって昔から丈夫ではない。

働くって何なんだろ。
とか思いながら退院し、いつから仕事行くかなと
考えているところですが
とりあえずまだゆるゆるのウェストのズボンしか
履けない状態なので
「ズボンがはけるようになったら仕事行く」と
心に言い聞かせております。



2019年04月18日(木) 謎の病棟

産婦人科の病棟に入院してるはずなのにどうもおかしい。

隣の部屋には男性が入ってるし
「◯◯さーん、万歩計つけましたか?」
って看護師さんが言ってるし
今朝は向かいの大部屋から二人の女性がウインドブレーカー着て
部屋から出て「行ってきます」とか言ってる。

絶対おかしい。

と思ってこの病院のホームページを調べたら
糖尿病患者の指導リハビリ1週間入院コースというのがあるらしい。

これか、みんなこれなのか!

婦人科で手術して入ってるの私だけか!

道理で赤ちゃんも見ないし相応な年齢の女性もいないし
おかしいと思ったわ。

えー、私ここで手術して大丈夫だったの?
と心配になったけど、たぶん個室エリアだから
いろんな科の人がいるんだ、たぶん。
そう信じたい。


2019年04月17日(水) 入院

入院しております。

2月頃からちょくちょくお腹がいたくなることがあり
かかりつけの婦人科に行ったら卵巣が8センチに腫れてる!と。
通常は2センチくらいのものらしい。

大きな病院を紹介されMRIをとったら確かにでっかいのが鎮座してます。
たぶん小さくはならないので取りましょうとなりました。

会社の近所の病院なので通院は隙間に行けるので便利だし
たくさんの仕事をとりあえず片付けて
入院、退院後の休みのあとGWとなるので
ちょうどいいなと即決しました。

前回は癌だったのでドキドキしてましたが今回は気楽なものです。

ただ前回あまりに快適な入院生活だったので贅沢が身に付きました。
市立病院なので相部屋はすごく狭いのです。
気を使って疲れるなぁと保険に入ってるのをいいことに思いきって個室にしました。

術後1日はいろいろ繋がれてピーピー鳴るし
足はエコノミークラス症候群対策でエア圧迫の装置がプシュプシュ一晩中鳴るし
これ、相部屋でもやってたとしたら同室の人たちお気の毒。

個室大正解‼️

個室には応接セットがついていてこの椅子がお腹を切った体にはとっても楽で
寝てるととても痛かったのでずっとこの椅子に座って1日目をすごせました。

今は病院で食事の時にお茶が出るのも昼に1回であとは自販機と院内のコンビニで自己調達。
動けない人は大変。
でもコンビニあるとヨーグルトとかちょっと食べたいものは手軽に買えて便利。

前の病院は給湯器があって好きなティーパックを持っていくと
お茶が作れたりしたけどさすがにそれはないし。

でもコンビニあるとホントに便利。

そんな感じで一番しんどい1日目を終えた二日目です。

卵巣、普通に戻ってたらしく温存。
あの8センチは何だったのか?
卵巣がんになりやすいとされる卵管切除は予定通り行い、
卵管に膿疱かなにかの残り見たいな皮のような腫瘍のようなものが付着していたそうでそれが
破裂したあとでは?とのこと。

とりあえず病理診断は二週間後。


入院は慣れてきたけど、何度やっても術後の一晩は苦行のようにつらい。
ただじっと時が過ぎて管を外してもらえるのを待つ時間のつらさよ。

今回も消化器とかはさわってないので翌日から歩かされて管も抜けました。
ご飯は不味い。これだけは閉口するがしかたなし。

入院するならやっぱり隈病院がいいなぁと思うけど
甲状腺専門病院なので私にはもう治療する甲状腺がない。


安藤みかげ