空色の明日
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2013年08月31日(土) 今年最後のシャーベット

あまちゃん、とうとうクライマックス。
小泉さんの「潮騒のメモリー」は
大人バージョンになってて
やっぱりこの人の声好きだなぁと思います。
何オクターブも出るとかパワフルとか
そういうことじゃないけど
やっぱりこの声が好きだからずっと好きなんだな。

なんてことを思ってたら
このところよしもとばなな読書ブームだったところへ
「さきちゃんたちの夜」を読んでたら
「今年最後のシャーベット」のフレーズが出てきて
びっくりした。
このタイミングで。
しかも今日は8月31日。
よしもとさんの本を読んでるとときどき
こういうことが起こる。
そういう人なのだろう。
去年ご両親を亡くされて、その時の
特にお父さんが亡くなられたときに関する
エッセイを読むととても同じ気持ちだった。
たぶん親子関係が似ていたのだろう。
全然違うふうに感じる人はいっぱいいると思う。
愛し愛された父娘なのだなぁと思う。

どちらにしても私も
「今年最後のシャーベット」は大好きな曲。
小泉さんの声の切なさと曲の切なさと
銀色夏生さんの歌詞の切なさが
リンクしてものすごい相乗効果。
シングルでもないのにこの曲のファンって
やっぱり多いのだな。

今日は認知症と介護に関するセミナーに行ってきた。
祖母の認知症を少しでもわかって
せめて会っている間にいい時間を過ごして
それを重ねられたらいいなと。
記憶が全然持続しないので
ただ、今の笑顔をその時その時生み出して
うれしい気持ちで人生をエネルギーを
燃焼してくれたらいいなと。


2013年08月30日(金) 残したい風景

自分が生きている上で
なにか自信を持って人に言えることがあると
きっと人は上を向いて歩ける。

私にとって自信を持って言えることの一つに
「自分の故郷の風景」がある。

私の育った塩屋という町は
細い路地が入り組んで海と山の隙間に
家がひしめいている小さな町だけど
その海と山の景色を好んで
戦前、大勢の外国人が暮らしていた。
それでたくさんの洋館があったのだけど
バブル期あたりからそれがどんどん取り壊され
マンションになったり宅地になったり
とにかく大好きだった風景が
どんどん変わっていってしまった。

そんな中、また一つ洋館が取り壊されることになり
それを町の人たちでなんとか保存しようじゃないか
という運動が始まった。
それが「旧ジョネス邸を次世代に引き継ぐ会」。
http://jones-shioya.tumblr.com/

今はもう別の町に住んで長くなる私だけど
震災であちこちの風景ががらりと変わってしまった
あの悲しみをしっているからこそ
自分が愛した風景が今もそこにあることの大切さは
とても強く心にあって、
それはきっと他の人たちも同じだから
こんな運動がおこったのだろうなとも思う。
残せるものがいま、まだあるのなら
それが自分の愛する風景なら
これはやっぱり何かしたい。

私たちには次世代(子供)がいないから
普段は「残す」ということを極力しない方向で
物事を選択している。
できればすべてを片付けて身一つで死ねたらいいのにとさえ思う。
でないと甥や姪の手を煩わすことになる。

そんなことばかり考えていたときに
ふいに耳に入ってきたこの話。
「残す」「残したい」ということって
こんなにも自分本位でいいんだと思った。
ただ好きだから「残ってほしい」ただそれだけ。
そのために自分も協力できれば。


2013年08月25日(日) 夫婦善哉ならぬ

昨日のあまちゃん、今までで一番面白かった。
もう、古田さんが面白すぎて
足ががくがくするとこをやって見せたときの
薬師丸さんと能年ちゃん、もう笑いがこらえられなくて
それをそのまま使っちゃうあたり。
今までの流れの中で見てる側がスタッフの一人みたいな
そんな気持ちになってるとこを意識してか
そのまま素の部分をみせて上手いなぁって思う。
もうすぐおわっちゃうのかぁ、さびしいなぁ。
小泉さんが東京編になってから出てこなくなると
思ってたのに、結局ずっと登場してくれててうれしい。
町を歩いていて有線で小泉さんの声が流れてくる。
なんかその感覚が久しぶりでニヤリとしながら
うれしくなる。
紅白に3代で出ないかな。

今週は猛暑、熱帯夜でさすがの山奥暮らしの私も
毎夜悩まされました。
なんとか少ない風を取り込めないものかと
窓の開け加減を調整したり扇風機もって
あちこち風の流れを調整したり。
昔からあこがれてる風を操れる人にはまだなれてない。
週末ようやく待ちに待った雨のおかげで
やっとぐっすり眠れました。
それにしても極端な雨には本当に恐怖を感じます。
会社から帰る途中で激しい雷雨。
落雷で町が真っ暗に。
おかげでネットのモデムが死にました。

大好きな尾野マチと地元森山未来くんの夫婦善哉。
食道楽で繋がる二人を見ながら
「なんかウチみたいやなぁ」。
今夜は南京町で昨日買ってきた餃子の皮と
近所のお気に入りの肉屋で買った豚バラを挽いて
餃子でございます。
これだけはどこにも負けへんでぇと自負しております。
タネを作っていま冷蔵庫でしばしお昼寝させております。
旦那さんも久しぶりのお休みと涼しさにお昼寝中。
起きたら冷蔵庫からタネを起こして
餃子包みながら夫婦餃子といきまひょか。


2013年08月14日(水) 終戦

映画「終戦のエンペラー」を見る。
非常に充実感のあるいい映画だった。
プロデューサーの一人の奈良橋さんの
お祖父様の実話からスタートした企画だそうで
学校の社会の時間にさ〜っと流してしまった
重要な部分が霧が晴れたように見えたような
そんな映画だった。
そのお祖父様の役を夏八木豊さんが演じていた
そのこともじ〜んときた。

日本人特有の「はばかられる」という言葉が
頭の中に湧き上がってずっと回っている。
タブーと訳するにはもっと意味合いが深い。

実はこの1か月の間にまず
「海賊と呼ばれた男」を読んで
そのあと「風立ちぬ」を見て
「少年H」を見て
そして今日の「終戦のエンペラー」。
どれも同じ時代なのだけど
最初に読んだ「海賊と呼ばれた男」で
あまりにわかりやすくこの時代に起こったことを
時間を追って理解できていたので
あとの3本の映画がとても深い部分まで
理解することができてよかったと思う。
実は私の両親は「海賊と呼ばれた男」の会社で
働いていたので親子で面白く読んでいたのだけど
あの作品が今読まれる理由がわかる。
すべてはエネルギー問題。
戦争もすべては石油が原因。
今の日本人が読むべき本。

今日の映画はいろんな世代の人が見に来ていて
満席だった。
日本人には立場的に制作できない作品を
とてもクリアにアメリカから作成したこの映画。
そういう意味でとても理解しやすい。
おすすめ。


2013年08月13日(火) お盆

お盆休みは土日含めて6日。
旦那さんはかわいそうにお盆休みなしなので
一人でマイペースに休んでます。

あまちゃん、ずっとずっと面白く
今日は夏ばっぱのお着物がウニ!!すごい!
アキちゃんの「みつけてこわそう」の衣装も
実はウニ。
毎日毎日おもしろさを持続させるクドカンの
根気強さに東北人魂を感じ感動いたします。
小さな役にもあんな人こんな人がでてきて
テレ東ドラマ好きな私にはもう!!!


お盆休みといえば、普段絶対見られない
昼帯番組を見られるというお楽しみ。
料理番組など。
私は記憶力が弱い。
人の名前、地名、モノの名前。
どれもとにかく覚えられない。
覚えられない自覚があるので
仕事の時はメモと付箋は必須アイテム。
しかし料理番組だけは見ながらなぜか覚えられる。
調理工程、材料。
人の名前よりあきらかに覚えにくそうなのに
私にとってはそれらは登場人物や出来事のように
ストーリー性をもって頭に入ってくる。
見ながら「あぁ、それを入れるからあの味になるのか」
などたぶん目からの記憶だけでなく
それによって味覚の記憶や嗅覚の記憶も一緒になって
参加してくれるからだろう。

っということに、さっき
「上沼恵美子のおしゃれクッキング」で
タイ風サラダの作り方を見ながら気が付いた。

目や耳だけで覚えようとするから覚えられないのだ。
英語なんかも「あぁ、ここのRの発音が美しくて好きだな」
などと覚えた単語は簡単に覚えられる。
それは舌の感覚も一緒に覚えるからだろう。

好きとか興味があるって、全身で感じるから
呑み込みが早いのだな。


昨日は映画「少年H」を見てきました。
神戸でみたのですがさすが満席。
しかも年齢層の高いこと。
主人公と同世代ぐらいのお客さんが7割でした。
エンドロールが終わると拍手していたお客さんも。
さすが日本で最初に映画が上映された町。
映画が終わってもタイムスリップという感覚がなく
まだ同じ町にいるという感覚が
きちんと残るのはたぶんお客さんが
その時代をこの町で生きた人たちだったからだろうと思います。

「風立ちぬ」と同じころなのに
この映画のほうがずっと肌で感じられる映画でした。
地元の映画ってそういうとこがすごいな。
水谷・伊藤夫妻の神戸弁もとても上手に演じられていました。
神戸だなと思うのは大阪や京都と違って
なんとも「ゆるい」ところです。
歴史も浅く、いろんな文化や人が集まる町なので
人の価値観がとても流動的なのだと思います。
むしろ型にはまっては生きられない町なのかも。
そこがこの映画のテーマにはちょっと弱いところかもなぁ。
って思うのは神戸の人だけだと思うけど。

あと、空襲のシーンで爆撃機がたくさん飛来するところで
地鳴りのような低周波がなると
やっぱりすごく怖くなって涙が出る。
これ、だめだな。刷り込まれてるなと思う。
そのわりにこの前の緊急地震速報の誤報の時は
まず最初に考えたのは
「あぁ、面倒くさい。またあの面倒くさい日々を送るのか」
だった。
炊事も洗濯もお風呂もトイレも
何をするにも時間が今までの3倍以上かかる生活。
とても24時間で今までと同じ内容のことはできない生活。
それはつまり今かなり不自然な生活をしているということでもある。

お盆に冷房の効いた部屋でこれを書いてること自体
まったく不自然なことである。


2013年08月04日(日) 冷蔵庫さま

夏のボーナス出ましたか?

私の会社は年1回、しかも出来高制のため
いまだまともにもらったことないのですが
旦那さんのボーナス様のおかげで

新しい冷蔵庫を買ってもらいました!!!
ひゃっほ〜〜!!!!

ずっとずっと欲しくて前の冷蔵庫は
二人で320Lって別に小さくないのでしょうが
もう15年モノでパッキンも悪くなってたし
なんといっても二人といえども
昼間締め切ってる家の中では
調味料さえ危ういので何でもかんでも冷蔵庫にいれる。
すると調味料だけでドア裏のスペースがいっぱいで
牛乳とか麦茶とか入れるとこがなくて
メインスペースに牛乳が立ちふさがるという状況。
そもそも我が家のことですから
調味料だけでも種類がいっぱい。

今回は460Lに昇格です!!
15年で中の間仕切りがこんなにも進化してるとは。
ユーザー目線が反映された見事なレイアウト。
ひとつひとつ冷蔵庫に入れるたび
その収まりの良さに感動します。
収まりの美しさにほれぼれとため息がでます。

旦那さんに大感謝!!!!
これでもう食べ物が冷蔵庫の奥底に埋蔵され
熟成され発酵されることもなくなるでしょう。
新しいお洋服より新しいアクセサリーより
これほどまでに私を幸せにする冷蔵庫の存在。
やはり私はキッチンを愛しているのです。


安藤みかげ