空色の明日
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2008年08月28日(木) 幸せの条件

「前の会社の時のほうが、嫌だ嫌だといいながらも楽しそうだった」と旦那さんに言われました。

なぜかというと、この人と働けるなら他のことも目をつぶっていられると思える人が何人かいたからです。
その前に勤めていた劇場仕事の時も、すごく素敵だなと思える人がいました。
たとえば10歳年下だったりしても「うわ〜、この人の言動を毎日聞けるだけでも楽しいな」と思えるような。

今はそれがありません。
好きになれない話し方ってあります。
他の人にはそうでもないのかもしれないけど、私の好みではない話し方。

その人としか一緒に仕事できないことがとても魅力無い。
条件としては決して悪くない職場だけれど、毎日まったくきらめくものがないというのは、なんとも元気がでないものです。

今まで「仕事が無い」と悩み「生活できない」と悩んでいたことから考えればぜんぜん贅沢な悩みであるけれど、その時にはその時なりの幸せの条件がちゃんとあったのだということに気付きました。
まぁ、それがなければそれぞれの職場に2年以上働いたりはしていなかったでしょうし。

明日は仕事で、前の会社で一緒だった人たちと会います。
私がずっと働いている間、理想の女性として憧れていた素敵な先生にも会えるといいな。


2008年08月27日(水) テクノ

この前、本屋さんで衝撃的な本を発見しました。
大人の科学の別冊で発売された「シンセサイザークロニクル」という雑誌です。
なんとこの雑誌、付録にシンセサイザーがついて3,360円!!!
ついに時代はここまで来たか!

ま、シンセサイザーといっても鍵盤がついているわけではなく、ある意味テルミンみたいな出力構造なのですが、とはいえ、もともとシンセサイザーというものは音階をだすものではなく、あれはキーボードというもので、音を作るものがシンセサイザーなのですから、まったく理にかなった付録なわけです。

多感な中学生の頃、学校の勉強もそこそこに、シンセサイザー雑誌を読みながら音の構造というものを勉強していた私。
シンセサイザーなんて庶民では買えない代物だったのに。
アルバイトしてやっとシンセサイザーを買ったときにはすでにYMOがピコピコとやっていたアナログシンセの時代は終わり、デジタル化されておりました。
それがどんどん小型化され、携帯電話からRYDEENがフルコーラス流れてきたときには、技術の進歩というのはこういう風にやってくるものなのだと実感したものです。
それがですよ、シンセが雑誌の付録になる時代なのです。

あのころ「素敵なおじさん」を気取っていたYMOも今ではすっかり「すてきな老人」気取りですよ。
あぁ、私も年をとったものです。


2008年08月25日(月) 人力の祭典

オリンピック、今年はかなり見ました。
時差が少ないと見やすいですね。

競技ももちろん感動しましたが、開会式と閉会式もとても興味深いものでした。
中国=人口最大国というイメージがそのまま表れた、「ヒューマンパワー」に圧倒されました。
日本では「そこまで人つかわんやろ」と言う想像を超えたスケール。
開会式の太鼓にも圧倒されました。
閉会式の塔にも圧倒されました。
雑技団の国だわ。さすがだわ。
あれだけを日本に公演に来ても見に行きたいくらい。

チャン監督の演出にいろいろな声があがっていましたが、口パクなんて別に日本のミュージシャンが自分のコンサートでさえやってることなんだからどこがいけないんだと思います。
別に音楽のオリンピックなんじゃないんだし。
民族衣装を着てる人とその民族が一致していないことだって、京都の葵祭なんか見るからに外国人な侍が行列に参加してるのです。
そこまでこだわることなのか?と思います。

今までのオリンピックの式典も各国の美しさが織り込まれて感動しましたが今回は「人間の力」を競う祭典に相応しい人間の生身の力みなぎる式典として身震いする感動を覚えました。


2008年08月24日(日) 輝く時間

TVドラマなどで、ルームシェアなどワイワイと友達と暮らしてる風景を見るたびに「楽しそうだけど、なんかちょっと面倒くさそう」などと思っておりました。

実際にルームシェアとかしたことはないのですが、去年まで一人暮らしをしていたときに、友達が引越しを考えていて「ウチのマンション結構よいと思うけど来ない?」と誘ったら越してきて、1年半ほどご近所だったことがあります。
別に隣とかではなかったのですが、同じマンションにいるというだけで、もし何かあったときにすぐ声をかけられる人がそばにいるってこんなに安心するものかと思ったものです。

美味しいものを見つけたりしたときは「一緒に食べよーよ!」と誘ったり、めげたりした時は「聞いて〜」と泣きついたり、その友達はとっても優しい子だったので、面倒くさがらず私の相手をしてくれました。
いつも二人すっぴん顔でだらりとした服でどっちかの部屋で喋ってる時間は、その時はその時で楽しかったけど、その時はそれが普通に感じていたのであまり意識していませんでした。

先日、ちょっと落ち込んだことがあって、そしたらその友達が電話をかけてきてくれて、あの頃と同じようにいろいろと話をして励ましてくれて急にあの頃のことを思い出しました。

あの時、彼女が引越ししようと考えなければ、私が誘わなければ、そしてそのマンションに私たちがそれぞれやってこなければ、あの時間はやってこなかったんだなと思うと、ルームシェアとかそういうものってとっても刹那的だからキラキラとその時間が輝いて思い出に残るんだなと気付きました。

いろんなことが重なって偶然に生まれる時間って簡単に手に入るものじゃないから余計にとても運命的で素敵な時間なんだなと思います。

二人暮らしになった今になって、ふととっても大切な時間だったなと気付いた日々でした。


2008年08月20日(水) ぽにょ

「ポニョ」見に行きました。

ポニョ、子供が楽しいかというとそうでもないような・・。
たぶん、あの映画に一番感動するのは「子供を育てたお母さん」だろうな。
弟の奥さんははじめから終わりまで泣いてたらしい。
母や妻の気持ちを刺激される映画かも。

ポニョの何がかわいいかってその名前だと思います。
子供の声で「ポニョ」って言うとすごいかわいい。
なんでそんなことに気付いたかというと、梅田にあるジブリグッズの店の前にポニョのPVを流してるモニターがあって、そこに子供がいっぱい集まってるのですがくちぐちに「ポニョ」というたび「くそ〜かわいい!」と思うのです。
ちなみに大人が言ってもかわいくない(笑)

この映画って、たぶん地球温暖化とか高齢化社会とかいろんな時事ネタも盛り込んでるのだと思う。
そして「ポニョ、まんまるお腹の〜」というところはメタボも含んでるのだろう(笑)


2008年08月11日(月) ロハス

大阪の万博公園で行なわれたロハスフェスタというものに行ってみました。
広い広い公園にロハスをテーマにした屋台がいっぱい並びます。
そもそも、義弟ファミリーに誘われたのですが、ちょうどその日は友人の鍋男くんのライブもあって2倍楽しめました。

ロハスとはなんぞやと思うのですが、屋台にはリメイクした雑貨とか家具とか洋服などのお店がかわいくならび、他にもお花屋さんや陶器屋さんとかいろいろポリシーのあるお店が多くてとても楽しめました。

それからフード系の屋台もアジア系あり、イタリアンあり、南米あり、インドあり。無農薬とか有機栽培だけじゃなく、世界の味を楽しめました。

何より、ロハスというテーマのもと、食器持参すると値引きという特典が。
食器がなくてもリユースの食器をその場で100円でレンタルし、食べ終わって食器を返却すると返金してもらえる。
ゴミ捨てブースがしっかりとあちこちに設置してあり、スタッフが分別をきちんとが指導してくれ、そこでリユース食器も取り扱ってます。

他にも水筒持参すると、500mlのお水か麦茶を100円で購入できるので、途中で飲み物がなくなってもペットボトルを何本も消費しなくてすみます。
なんかごみを捨てるときのちょっと心がチクッとするかんじがなくて心が晴れになるかんじのフェスタでした。

なんといっても各屋台がとってもかわいいのです!
デコレーションが「ほんとに屋台?」と思うくらいいろいろと個性的。

そんな中で、夕暮れ時に鍋男くんのライブ。
スティールパンは夏の空に一番似合う音だと思います。

また11月に開催されるので行きたいな。


2008年08月09日(土) トレーニング

素敵な人がそばにいるって毎日がとてもよい刺激になる。

前の職場ではそんな人たちがいたから、何か嫌なことがあったとしてもその人がいるから一緒にがんばっていけると思ってた。
その人たちが辞めたから、自分もその会社を去ることに何のためらいもなかった。

今の会社はそういうことがいえないことがちょっと残念。
嫌いではないけれど、毎日がトレーニングのように「こんな言い方はしないようにしよう」などと悪い見本を見るみたい。
たぶん自分の中にもあるものをあからさまに見せ付けられてる気がするからだろうな。
別にいじめられたりしているわけではなく、この年齢特有のだめなところとかを実体験で学んでるっていうかんじの毎日。
ここ何年かさぼっていたそういう学習を今やってるというか。
自分の中の駄目な部分を毎日プチプチと潰しながら鍛錬している気持ち。

きっと全部プチプチを潰し終えたら辞めるだろうな。
信用できない人とのチームは組めない。
すぐ嘘をつく人なので。

以前からときどきメールをいただいたりしていた遠くの方から久しぶりにメールをいただいて、その方は私より年上なのですが、このところどんよりと滞っていた心の中に風がそよりと吹いた感じがしました。
「あぁ、素敵だなぁ。」と心から思えるそんな人が周りにいると自分がたとえそんな人になれないとしても心が華やかな気持ちに包まれて幸せになるなぁと感じます。
そんな人たちが、自分と少しでも繋がっていることが嬉しいし自慢したいぐらい誇らしい。

今のトレーニング期間を終えるときが来たら、次はちょっと小さくても誇れるような仕事をしたいな。
それに似合う自分になるためにちょっと頑張っておこう、今のうちは。

でも、神様はバランスをきちんと考えて試練を与えてくれる。
仕事がそんな調子でも、家庭が幸せ。
むしろそんなだから、幸せが大きく感じるかもしれない。
だから頑張れってことだなと思う。


2008年08月08日(金) 花火

先週、宝塚花火大会に行きました。
ここ何年か毎年行くのですが、去年は旦那さんが入院してたので初めて二人で行きました。

ここの花火は川で打ち上げるので両岸から見るのです。
規模は小さいですが、いつもとてもストーリーがあって音楽にあわせて絶妙の作品なので一番好きです。
今年は手塚治虫生誕何周年かだからと手塚作品の音楽に合わせて打ち上げられました。
花火が近くで上がるので見上げていると目にすすが入ります(笑)

1時間前に行ってビニールシートを広げて夕暮れを見ながらお手製弁当で始まるまでの時間を待ちます。
和やかな夏の夕暮れって、普段仕事が終わってあわてて帰って晩御飯の支度をする私にとってはとても特別な穏やかな時間。
水筒から冷たい麦茶を注いで飲むことも、おにぎりをほおばることも。

大阪や神戸でも大きな花火大会がいくつも開催されますが、私はここが和やかで落ち着いて見られるのですき。
後ろで見に来ていた20歳ぐらいの女の子たちも「ここが一番好きやねん〜」と話していました。
聞けば、大正時代からやっている花火大会らしいです。
宝塚が大好きだったおじいちゃんもきっと見ていたのだろうな。
あ、お墓参り行かなくちゃだ。
おじいちゃんが「遊びに来いよ〜」と呼んでる気がしました。


2008年08月06日(水) 地震

朝の6時半から地震。震度はたぶん2〜3.
お化粧してる途中だった。
ここ2ヶ月でもう3回ぐらい揺れてる。
いやなかんじ。
会社の窓の外の向かいのビルの上にいつもいっぱいとまってる鳩が今日は朝から1匹もいないのが気になる。。

地震慣れしてきたかも。
以前はは音とか揺れが怖くて、ただそこに固まってたけど、今日は「とりあえず玄関に向かっておくか・・」とドアに手をかけたところで揺れが止まった。
私ってば、余裕が出てる。

っと、ここまで書いて今はたと気付きました。
私、お化粧の途中でしたよね。
しかもファンデーション塗ってる途中でした。
あの顔のまま外に出て中途半端な顔で被災するつもりでしたか、私。
しかも半日した今気付きました。
たぶん、大事になってても今頃気付いてたと思います。
はずかし・・・。

この前はトイレに入ってるときで、そのときも「今は震度3ぐらいで勘弁してください」と声に出して神様にずっとお祈りしていました。


2008年08月04日(月) 特別便

年金特別便が届きました。

この年金問題が騒がれ始めた時に、一応全部調べてもらっていたので、今回は20才から今まで「未納期間はなし」という問題のない文書が送られてきました。

職場の上司も私の母も、やっぱり消失している期間があるというので、逆になんだかちゃんとしてることが不安になります(笑)
結婚だの離婚だのまた結婚だの、自営業だの会社員だの転職だの転職だの・・・。
気になるときにきっちり「私の年金はどうなってますか?」と調べてもらってよかった。

離婚した時に2ヶ月ほど納入がうやむやになってて「たぶん収めてないはず」と思ってた通りの金額を「これだけ抜けてますね」とその数ヶ月内に電話で確認してもらって処理したのでこういう見事な納入記録になったのだと思われます。

納税にしても単なる市役所の手違いで住民税を何倍も多く請求されてきたこともあるし、結局これも任せっきりは当てにならないということの表れ。
保険とか税金とかそういうものも結局全部最後は自己管理なのです。
ちなみに給与明細は自営業をやめて以来すべて保管している安藤です。

それにしてもです。
この特別便の返信用封筒はなぜにこんなに小さいのでしょうか。
まぁ、塵も積もればとでもいいますので、紙が少なければ封筒代が安いのかもしれませんが、むしろあんな定形封筒サイズじゃないやつは作るのに費用がかかるのでは?と思うのは私だけでしょうか。


2008年08月01日(金) 読書月間

最近、ものすごい勢いで本ばかり読んでいます。

面白かったもの。
川上弘美さんのエッセイというか日記というか、そんなかんじの
「東京日記 ほかに踊りを知らない」

シリーズ第2弾なのだけど、1よりも2のほうが面白かった。
途中で近所の赤ちゃんのことを書いてるところが、あまりにかわいくて、最後まで読んでからもう一度ページを戻ってそこを読み返してしまった。

あと、ご自分で「私は夏服より冬服のほうが似合うので冬がうれしい」というような文があって、すごく納得。
ご自分をよくわかっていらっしゃる。
なぜか、コートとかマフラーとかが似合うイメージ。
ちなみに、私は自分で夏服のほうが似合うと思うので、夏服はたくさんもってるけど、冬服はなかなか気に入ったものに出会いません。


彼女の文章は、頭の中の思考の比喩がものすごくリアルで、さすが!って思います。
彼女のそういう表現を読むと、「抽象的」なんていうものは、表現力が不足しているだけだという気がしてくる。
抽象的と片付けている物事も、伝え方によってはそうじゃなくなるかもと思えるくらい、目に見えないものを的確な言葉で表現されているものを読んだときは感動すら覚えます。


小川洋子さんのほんをあらかた全部読んでしまったので、また新たなお気に入り作家さんを発見すべく図書館であ行から順に気に入った雰囲気の本をかたっぱしから読んでるのですが、私は文章の好みがすごくはっきりとしているので、好きなタイプの文章にはなかなか出会いません。
まず、現代風の言葉はあまり好きじゃないので、5年後に読んだら「古いな」と思うような言葉遣いの文章は好きじゃありません。
いつ読んでも違和感のないようなかんじがいい。

あと、「オレ」という言葉も好きじゃない。
そういう設定がすでにだめ。
「ぼく」や「わたし」というような人たちが登場するような話がよいです。

なので本を選ぶときははじめのほうでそういう言葉が出てくると、即本棚に戻してしまいます。

最近は島本理生さんを読んでいます。かたっぱしから。


安藤みかげ