空色の明日
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2001年08月31日(金) タイタニック考

今背中で「タイタニック」をやっている。
(PCとTVが向かい合って置かれているのであった)

最悪だ!
ディカプリオが妻夫木くんでローズが竹内結子。
妻夫木くんもイマイチだけど竹内結子はもっと最悪。
あんな日本っぽい喋りかたの人をよくあんな濃い外国人の
吹き替えに使うなんて、なに考えてんだか。
ただでさえ品のないローズがますますバカっぽい。
ジブリ作品もだけどこの頃俳優が声の仕事をすることが多い。
でもやっぱり声優がやるのとは全然違う気がする。
声にインパクトのある人であればなおさらその人の顔が
目に浮かんできて、実際に出ている役者の顔が見えなくなる。
あの俳優を使うシステムは是非やめていただきたい。


ところでさっき、なぜ私が「タイタニック」を好きになれないか
ついにわかりました。
出てくる人がみんな腹黒いのです。
ローズだって腹黒い。っつーか性格悪い。
もちろんローズの婚約者は最悪だ。
そういう人を見ていると殺伐とした気持ちになる。
ストーリーとはいえできることならいい話にはいい人が出てきて欲しい。
同じ船の映画でも「海の上のピアニスト」に出てくる人は
みんな心の優しい人ばかりだった。

もしあの最後まで演奏していた音楽家たちがいなかったら
私は「タイタニック」を大嫌いな映画にランキングしていただろう。

私の好きな映画があまり「おもしろい」と言われないのは
きっと人の気持ちの起伏が激しくないからだと思う。
優しくて穏やかな人ばかり出る映画を好きっておもっちゃうから(笑)
「タイタニック」は全てにおいて激しい映画だけど
私はそこが苦手みたい(笑)

ああ、明日もこの声には慣れないだろう・・・。


2001年08月30日(木) 手は語る

HMVへいったら「時計仕掛けのオレンジ」のDVDが
とうとう発売されていたのでかってしまう。
たぶんあんまり見ないと思うけど。
そしてまた例のごとくウロウロとしていて、そして山崎まさよしと
目が合って(もちろんCDのジャケット)ドキドキしてしまう(笑)

帰って「月とキャベツ」をもう一度見ていて気づいたこと。
ひとつすごく印象深いシーンがある。
それは山崎まさよしの手の平を相手の女の子がじっと見るシーン。

私は好きな男の人の手のひらを見るのが好きだ。
まじまじとみて厚みとかを触って確認するのが好き。
べつに占いやってるわけではない(笑)

ゴツゴツとした分厚い手を触れば強さや無骨さを感じたり、
反対に女の人のように細くて綺麗な手の人にはしなやかさを感じたり。

人が相手に何かを伝達する場合、まず口、そして目、その次が
手なんじゃないかと思う。
映画のなかで口や目で表現することはよくあるけれど手ってやっぱり
触感のものだからなかなか表現に使われる確率が目や口よりは低い。
でも目を閉じて言葉を話さず、手だけで伝わることはたくさんある。
この「月とキャベツ」でもその手で女の子の頬や唇に触れるだけで
愛しさが伝わってくる。
手の表現を強く出した映画があったら見てみたい。
以外と口や目よりも「触感」を感じられてリアルな映画になる気がする。


2001年08月29日(水) 腰痛

あー、腰痛て〜〜〜。

毎年このぐらいになると腰痛で整骨院へ。
冷えをなめていてはいけません。
夏は薄着になります。
そして冷えます。
暑いからと思ってたら実は冷えてます。
ギックリ腰をやったところがやっぱりてきめんに冷えます。
そして夏は稼ぎ時です。
とにかく飲み物が売れます。
冷蔵庫はドリンクをいれても入れてもすぐにからっぽ。
肉体労働っす(笑)

寒い冷蔵庫の中で冷える腰と重い飲料。
そりゃ腰も悲鳴をあげますわな。
で、このところ毎年このぐらいになると、もう辛抱たまらん
ようになりまして、これまたいつもの整骨院。
腕がいいかどうかはよくわからないけど電気治療して
マッサージしてもらう。
2〜3週間たつといつの間にか治る。
毎年こうやって9月は病院通いさ・・・。
なのに痛い腰おしてジュラシックパークとか乗っちゃだめかな?(笑)

とりあえず腰湯しましょ。
あっためましょ。
もう無理の利かない歳なのだと、しみじみ三十路を感じる今日この頃です。


あ、そうそう今晩0時40分から関西テレビの「週間V WEST」
っていう関西ジャニーズの番組に鍋男くんこと、村治くんが出ます。
ジャニーズにスティールパンを教えるらしい。
えらくなったもんだぜ、みんな。
オカノちゃんは例のごとくだし、もう一人のメンバー松田くんは
フリオ・イグレシアスの息子の全国ツアーのバックミュージシャンで
日本を巡るらしい。
私ってばかなりいい環境で音楽やってたんだと実感します。
関西の人、みれたら鍋ちゃんを見てあげてください。


2001年08月28日(火) 弱点

今日はBS−2で山崎まさよしのライブをやってました。
グングン私にモーションかけてくる山崎まさよし。
前よりは見る目がかわったのでちょっとドキドキしたけれど
でもやっぱり私に弾き語りは通用しません(笑)


話は変わって、この前PHPという雑誌をペラペラめくっていた。
「あなたの弱点を探る」というようなテーマ。
チャート式テストに答える簡単なヤツ。
やってみると私は「人間関係」と出た。
裏切られたり傷つけられることを恐れることが行動に影響を
強く及ぼすと言うもの。
あたってるー!
そう、それは以前書いたかおるちゃん事件。

確かに私は自分自身にコンプレックスはあまりない。
あるといえばいっぱいあるけど気にして今更どうなるわけでも
ないのでコンプレックスと思わないことにしている。
だから人にルックスのこととかを言われてもそんなに傷ついたりしない。

それなのに、信じていた人に裏切られたりすることに関して異常なまでに
恐怖心をもっているので、先手先手をうったり目をそむけたり
それはそれは自分でもはっきりわかるくらい人に対して
神経質に対応してしまうところがある。

嫌われるのを恐れるがために仲良くならなかったり、信用しなかったり
それはそれは臆病です。
自分でもそこはちょっと敏感過ぎると思っていましたが
こうして弱点として上げられると確かに私の最大の弱点はココかもしれない。
というか弱点なんてないと思ってた。
だから自分の弱点に気付いてかなり感動している。
PHPすごい!

でも気づいたところでこれってなおるわけではない。
なんといっても長年築き上げられてきた弱点だから。
そしてその弱点はちょっと押されるとガラガラと崩れるくらい
ものすごく恐ろしい弱点だ。
たぶんそれに触れないように遊びまわってるのかもしれない。
なんでも楽天的に考える性格も自分を守る手段かもしれない。

本には「人間てそう悪いもんじゃない。思いきって信じてみよう」
みたいな無責任なことが書いてあった。
いやー、それってやばいっす。
んなもん無理に決まってるじゃん!
これってね、向き合うべき弱点なんだろうか。
戦うべき弱点だろうか?
逆に考えて楽天的になったりして守りながら生きていくことはだめだろうか?
弱点はあってはいけないものなんだろうか?


2001年08月27日(月) 月とキャベツ

この前、深夜映画で山崎まさよし主演の「月とキャベツ」を
やっていたのでビデオにとっておいた。
以前途中から見てあまりに感動したので。
それを昨日見た。

そもそも私は彼のことが最初あまりピンとこなくて好きじゃなかった。
「弾き語り」というのがそもそも貧乏臭くて嫌いなのだ(笑)
ルックスもなんだかでっかいチワワみたいで苦手だった。
主題歌の「One more time,One more chance」もなんだか
暑苦しくてだめだった。
つまりかなり山崎まさよしという人が嫌いだったわけ(笑)

だけどこの映画をみたら終わった頃にはすっかりメロメロに
なってたんだな、これが!
あのチワワ顔がとってもセクシーだったりあの辛気臭い曲が
ものすごく感動的に聴こえるわけ。
ミュージシャンだけどかなり役者だと思います。
ポーカーフェイスがいい具合に芝居に生きてます。

もちろんメロメロになるからにはキスシーンとかもあったり
するわけですが、これがすごく見事!
1カットの長いこと長いこと!
ドラマや映画のハイライトによくキスシーンをもってくるけど
どんなにいい加減に表現してたかがわかっちゃうくらい
ものすごく丁寧に作られたシーン。
あんまり書くとネタバレになるので一言だけ。

好きな人とのはじめてのキスはそんなに気安くはしないよね

見ててこっちまでドキドキがうつっちゃいました。

夏の終わりにピッタリな映画でした。
私の「夏映画シリーズ」に組みこまれたのは言うまでもありません。

さて、そこまでメロメロになった私ですが、やっぱり
音楽に関しては頑固です(笑)
感動したけどCD買うには至りませんでした。
そしてメロメロになったけどTVで話す彼をみたら、あれは
あくまで役であって本人はやっぱり不思議なチワワくんだったと
確信して未だファンにも至りません・・・。
映像の力ってすごいなと感じた作品でした(笑)


2001年08月26日(日) 日記1周年

びっくりしました。
お友達からメールをもらってさっき初めて気付きました。
なんと日記1周年です!

いやー、よくまあこれだけほぼ毎日書いたねー。
トータルしても1週間も休んでないんじゃないかしら。
しかもいつもこのボリューム。
読んでくださっているみなさまも本当にご苦労様です。
でも読んでくださる人がいるから書くと言うもの。
やっぱりみなさんなしにはこんなに毎日は続かなかったと思います。
心からお礼申し上げますです。

公開日記を書くと言うことがそもそもどういうことか
あまり考えずにスタートしました。
まだHPの作り方もわからなくてマゴマゴしているところに
某人気HPの管理人さんが「こういうのからスタートしてみれば?」
とこのエンピツという日記サイトを教えてくれたのです。

もともといつも枕元にノートを置いていて、1日で消化
しきれなかったような事柄を書いて発散させていた私なので
書くことはたやすいことでした。
でもそれも毎日というしばりを作らずにやっていたからで
私自身も「絶対そのうち飽きるかネタがつきるかするな」と
予想していたのです。

だけど人間と言うのは「何もない日」ってないです。
先日も書いたように小さな小さな心の動きを拾い上げて
書く事によってどんな気持ちもおろそかにする事がなくなりました。
以前より少しだけ、毎日を丁寧に生きるようになった気がします。
ガサツな私にはいいリハビリです。

そして感じた事を読んでもらうことで、日常では得られない
いろんな方の意見を頂戴できるなんて本当に素敵じゃないですか!
しかも全然違う暮らしをしている人たちから・・・。
これって最高の贅沢だと思います。

あっという間の1年でしたが、某1日10万ヒットHPと違い
地味にコツコツやっていきたいと思います。
これからも気が向いたら覗きに来て、もしひっかかることが
なにかあればご意見頂けると幸いです。


2001年08月25日(土) 美味い店

神戸に行くと必ず三ノ宮と元町の間にある「丸萬」という
中華食堂に行く。
ここは子供の頃からよく母に連れて来られていたところで
言ってみれば親子2代で贔屓にしているお店。

中華料理店と言えないのはメインがラーメンとか焼きそばで
唐揚げとか海老天ぷらとかもあるんだけど圧倒的にみんな
麺類をオーダーするからです。
ここのラーメンはスープが透き通っていてものすごくあっさり
している塩味。
麺は細くて平たい。
どんなに体調が悪くても食べれるくらいほんとうにあっさりの
台湾風なかんじ。
神戸でラーメンというと半分以上はこういうタイプ。
汁そばというほうが正しいかもしれない。まさに中国味。
なかでもこの店のラーメンと焼きそばは全てのバランスがよい。
お客のほとんどはこのどちらかをオーダーする。

でもこのお店、ほとんどガイドブックに載っていない。
というか若いお客さんがまず、いない。
9割はおじさんかおばさん。
あとは私のような親と一緒に来ていた世代。
取材拒否してるかどうかはわからないけど、本に載らなくても
昼は必ず満員で、それ以外の時間も小腹が空いた人たちで
常にお店にはお客が3〜4組はいる。

神戸は大阪よりもおいしいお店の激戦区だ。
みんな舌が肥えているので不味くては続かない。
(そう、お金持ちが多いのでみなさんグルメでいらっしゃる)
この小汚い中華食堂にもさっき大丸でお買い物なさった
マダムなんかがやってきてラーメンをすすっていらっしゃる。
かの鳳蘭さんも神戸に帰るとかならずこの店に寄ると言う。

そこでふと気付く。
グルメ本がたくさんでているけどその中に本当に美味しい店が
どのくらいの割合で載っているか・・・。
よく考えれば行列のできる店が美味しいとも限らない。
とくに若い子が並んでる店はあまり期待できない。
となると、やっぱりおじさんやおばさんがどんどんと
吸いこまれるように入っていく店は美味しいんじゃないか?
この丸萬のように、中途半端な時間でもつい入ってしまうような
お店はやっぱりその味が食べたくて来る人がいるから
昼と夜の間の時間も開けてるわけだよね。

そんなことを考えながら大勢のおじさん&おばさんに
囲まれてさっきカットして見事にセットされたピカピカの頭で
ワンタン麺をすすっていた安藤であった・・・。

ちなみに弟クロちゃんはここでラーメンを食べてたら隣にいた
知らない叔父さんに「ここではやっぱり焼きそば食べなあかんぞ。
ワシはいっつもこれとビールや!」とビールを1杯ご馳走になったらしい。


っとここまで書き終えたところで今地震がありました。
さすがの私も久しぶりにちょっとびびりました。
震度4だそうですが、ここは3階なのでもうちょっと揺れました。
こいつにだけはさすがに慣れません。


2001年08月24日(金) ルーツ

また髪を切る。
夏はやっぱりショートが気持ちいい。
(ホントは夏長く、冬短いほうが服とのバランスはいいらしいが)

例によって何もいわずにまかせる。
「いやー、何も希望を言わなくてすいませんねー」
「いわれてもあんまり聞いてないしね(笑)」
「うん、だから言わない」
なんて会話をしながら今回もカットだけでフワフワの楽チンスタイル。
私はセットとかブローとかそういう面倒なことが苦手。
だからそんなことをしなくていいようなスタイルにいつもしてくれる。

今日は車で美容室に行った。
途中に母方のおじいさんのお墓があって、ちょうど時間もあるし
お墓参りに行くことにする。

途中で花を買い、お線香がなかなか売ってなかったので
しかたがないからお香を買う。

実はそのお墓にいるおじいさんはもう私のおじいさんではない。
つまりおじいさんとおばあさんは離婚していたのだ。
だけどそのおじいさんは造り酒屋の長男だったり、私の勤めてた
会社の創設者をすごく尊敬していたりとなにかと私の人生に
関わってきている。
だからなんとなくお墓に足が向いてしまうので、ここ数年なんとなく
お墓参りしているのだ。しかもいつも突然。
会った記憶のない人に会いに行くのはなんか変な感じだけど
なんとなくこういういろんなつながりが「ご先祖」的で
今日も行ってしまった。

この頃ちょっとイヤなことがあって、かなりヘコんでたからか
お墓の掃除をしてお香をつけたらなんとなく涙が出てきた。
だいたい普段から私はなかなか泣かないヤツなのだ。
なんで私は会った覚えもない人の前で泣いてるんだろうと
ちょっと気持ち悪くなったけどお墓っていうのはそういう所かもしれない。

今はイヤな気持ちだけどでもそれでも私は生まれてよかったと思う。
だから、おじいさんがまだ生まれて間もない私の母をちゃんと
満州からつれて帰ってくれて感謝してるよ、とお墓に話した。

ルーツというのはあると思う。
私のおじいさんやおばあさんが何気なく通りすぎていった場所を
私は追いかけるように30年生きてきた。
それは学校だったり会社だったり、とにかくその人たちが関わった
こと全てにおいて「そういえば」とつながってくることが
偶然だけれどとても多い。
例えば私が今暮らしてる大阪市は、私の父が生まれた場所で
本籍地でもある。
それから転々とした父のそのまた子供の私がまたこの地に暮らしている。
つまり途中で神戸とかあちこちいったけど私は結局この大阪に
戻ってきたことになる。
途中祖母の生まれ育った姫路の学校に通ってみたり、祖父が好きで通った
宝塚で仕事をしてみたり。
そんなことを繋げて考えると血って濃いと思う。

そして私はこれからどうなっていくのか。
それは血が知ってるかもしれない。


2001年08月23日(木) 計算

悲しい出来事があって落ち込んでるとします。
落ち込んで何も手につかなくてボーっとして・・・

そういう状況を悲しいっていうんでしょうけど、そういう時
そんな自分を楽しんでる自分がどこかにいないでしょうか。
たとえばご飯を食べられなくて痩せていく自分とか
優しい周りの人の行動とか、珍しく泣きまくったりすることとか。

おセンチになってちょっと大袈裟になってドラマティックに
なってみたりするそういう状況に心の中では酔いながら
だんだん悲しい事よりもそっちが強くなって悲しんでるフリを
しているような気がしてくる。

まあ、そういうことを考えないくらいの大きな悲しみになってくると
その人の心を壊しかねないので、まだ余裕があるってことでしょうね。

人間と同じように考えるロボットが作れないのはこういう
理由からだと思います。
数式に表せない計算をいつもしているのが人間です。
悲しみの中に楽しみを折り込んでみたり、表面で笑いながら
腹の中で怒ってみたり。

性格ってこの計算のスピードや方式のことなのかもしれません。


2001年08月22日(水) テンション

あぶないあぶない、ただでさえ規則正しくない生活が
ますますこの頃ヤバイ。
まあ、だいたい24時間営業の店をやってる人間に
規則正しいなんて言葉のほうが不向きなんだけど(笑)

BS2でずっと前から何度も見逃してた渡部篤郎の特集をみる。
このシリーズの金城武の時もだけどやっぱり途中で寝てしまう。
映画でも2時間も見るのはかなりキビシイ。
それをCMなしでびっちり2時間。
いくら好きな人でもかならず寝てしまうのはしかたないかも。

その前にWOWOWで先日からずっとヤイヤイ言ってた
EGO−WRAPPIN’がFUJI ROCKに出た時のを見た。
あんなふうに大勢出て、しかも1曲づつしか放送しない番組を
見ると才能のある・なしが際立ってわかる。
こういう場合、才能というのは上手い下手ではなくて
どれだけ瞬間的に観衆を引きつけるだけの魅力を持っているか。
ライブというのは豆粒ほどにしか見えないわけで、
正直いってルックスというものは衣装以外あまり効力がない。

おまけにEGOは、はっきりいって音としてのテクニックが
そんなにないことはCDで聴いてもわかるからライブで音に関しては
全く期待してなかった。
むしろ彼等に期待していたのは空気感とテンション。
間の取り方とか雰囲気作りが異常に上手いと思ってたから、
きっとこの人達はライブもすごいぞと思ってたらやっぱりすごかった。
あれだけテンションを感じる音楽をやる人はひさしぶり。
やっぱり掘り出し物かも。
一日もはやく本物をみたいものです。
同じ大阪にいてどうして見れないかな(笑)


2001年08月21日(火) 小さなことの大きさ

なんだかバタバタといろんなことがあったのでちょっと
日記をサボリ気味にしてしまいました。
おかげで書くことはたくさんたまってます。

私、ネタにはほんと困らないです。
たぶん私はミジンコぐらい小さい事をネタにするほうが好きです。
例えば1日24時間の中で起こった1時間の出来事よりも
0.3秒ぐらいの一瞬に感じた自分の気持ちを書くことが好きです。
人間ってそういう気持ちをおろそかというか、軽く流しがちだけど
ほんとうはそれだけ短い時間に「感じた」と実感するほど
インパクトが強い感情の動きがあったことのほうが心にとっては
大きな出来事のような気がします。
だからちょっとドキッとしたり、「あれ?」っと思ったことには
なるべくちゃんと目を向けるようにしています。

最近「あ、これ大丈夫かな」とか「こうしてたら何か失敗するんじゃ
ないかな」とチラッと思うことに限って現実になることが多い。
単に勘だけではなくて、きっと以前にもそういう失敗をしていて
それを軽く流した事を実は覚えててそういうふうに思うのだと思う。
だから、このチラッと思うことには特に注意を払います。


話はかわって、お友達が3人泊まりがけて遊びに来てくれました。
私は弟と2人兄弟でいつも「お姉ちゃん」だったのと、
性格が行動的だからかポジションとしていつも頼られ役というか
ひっぱっていく役でした。
それはそれでいいのですが、そうしていると反対の立場の
部分がどんどん欠落していきます。
つまり引っ張ってくれたり教えてくれる人がいないから自分で
開いていった世界以外の世界に接するチャンスがないのです。

今回のお友達はめずらしくお姉さんたちでした。
この頃結構お姉さん友達が多くなってきています。
とても新鮮です。
まず、安心します。
私よりもずっと広い懐が目の前に広がっているからです。
そして話をしても自分に影響を与えてくれるような言葉が
たくさん溢れ出てきます。
こんな仕事をしていると上がいないので自分に影響を与える人が
全くいません。
だからいろんな話を聞かせてくれる人がいる幸せを強く強く感じるのです。
お姉さんたちに囲まれながら、素直に素直になっていく自分が
とても好きになりました。
また遊びに来ていろんな話を聞かせてくださいね。


2001年08月14日(火) 本性

「ホタルの墓」について日記仲間が次々と話題にされていましたが
私はあの映画が怖いので(「はだしのゲン」以来あのテは苦手)
1回しかみていません。

で「おばさん」についてみなさん書かれていましたが、自分が
食うに困る状態でどこまで自分を削って周りに気を配れるか
ということに関して思い出があります。

それは震災の時。
「ない」という状況は本性が剥き出しになる場面です。
幸運にも私は家がありましたので、避難所での殺伐とした状況は
逃れられましたが、それでも多少のそういった場面に遭遇しています。

そんな中、家の損壊レベルの判定が終わり、見舞金の申請が
始まった時のことです。
我が家は運良く一部損壊でした。
といっても下水管が壊れたので掘り返して工事しなおさなければ
ならなかったのですが、同じ職場のある女の子の家は壁が割れて
隣の灯りが漏れて来るほどの半壊でした。
それでもその子は
「でももっとひどい状態の人は大勢いますから家はあれでも
住めますし申請しなくていいです」と言うのです。

「え?」
正直に言います。私はくれるという物はもらいますよ。
もちろん、向こうがくれると言わなければ「くれよ!」と
請求するほどの気持ちはありません。
でもくれるというならもらいます。
それが私の本性です。
だから彼女のその一言を聞いて「この人には頭が上がらない」と
思いました。

美輪さんの言葉を借りれば、この人はきっと私よりも何度も
生まれ変わって徳を積んでるんだろうな。
あの「おばさん」がこういう人ならあの兄妹もあの親戚の家を
出ることはなかったと思う。
だから私がもし、あのおばさんの状況ならやっぱり受け入れられなかったろう。
少なくとも上記のエピソードに出会うまでは絶対無理だった。

あと何回生まれ変わったらこんなに欲深い本性を洗い流せるだろうか。


2001年08月08日(水) 夢の中のあの場所へ

昼「千と千尋の神隠し」をみる。
夏休みだけあってものすごい子供の数。
普段平日にしか映画など見ないのでこんな状況で見るのは
すごく久しぶり。
そしてかなり不愉快。
でもその場所が結構上品な街だったので子供といえども
なかなかお行儀がいいほう。

子供というのは反応がダイレクト。
宮崎駿独特の素早くてコミカルな動きのシーンには
拍手まで出るほどの反応。
しかし、深刻なシーンとかちょっと大人しいシーンになると
あっという間にザワザワ。
大人なら退屈になるまでの時間が結構長いけど
子供のそれはすごく速い。
いくら10歳の気持ちの作品とは言えやっぱり作ったのは大人。
子供はやっぱりそういうところにはっきり反応する。

さて、作品ですが久しぶりに面白かった。
前作「もののけ姫」といい、この頃どうもリアルっぽい作品が
多かったジブリ。
私がジブリ作品に求めるのはあくまで「空想の世界」なのに。
だから魔法とか妖怪とか夢の中のようなシーンが見たいの!

今回の作品はまさにそういう私の希望をかなえる作品でした。
見終わったあと、一緒に行ったさるちゃんに
「あの場所に行きたくて行きたくてしかたない」と言うと
「私もそう思ってたのよ」と言っていた。
そして「昔のジブリを思い出したような作品だったね」とも。

子供の頃に夢の中に出てきたような場所がいっぱい出てくる。
トトロは全くダメだった私。
(たぶんああいう森のあるところに行ったことがないから
わからないんだと思う)
今日はとても満足でした。また見たいくらいです。
見たい方は夏休みが終わってからをおすすめします。
混んでるから。


2001年08月07日(火) 戦争を知らない私たち

かつて戦争をしていた日本。
そして、今を生きている日本人の、もうすでに半数近くが戦争という
言葉が現実からかけ離れた物になっていると思いませんか?

確かに過去にあった事実。
でも自分の中で死よりもさらに遠くに「戦争」という言葉を
私は感じています。
この日本が未来に戦争をする姿をどうしても想像できないのです。

それは憲法のせいでしょうか?
日本に戦争をするだけの国力がないからでしょうか?
アメリカが代わりに戦争してくれると思っているからでしょうか?

いえ、それは失う物がたくさんあるからです。
失う物もないくらい、なにも持っていない国が戦争をするのです。
奪いたいから戦争をするのです。
それだけ必死なのです、生きることに。
死をかけてまで生きようとしているのです。

失った事のない人に失った悲惨さはわかりません。
もはや「失った事のない」世代が日本を占め始めています。
「戦争をやめよう」「争いはやめよう」と言えるのは
争わないですむ人達だけかもしれません。

一体どうしたらこの世から争いはなくなるのでしょうか?
私にはますます答えが見えません。


安藤みかげ