株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
椰子の実日記 INDEXPASTwill

2008年08月31日(日)


敗北感




ホーケンの翻訳をしながら、かつて読んだ清水幾太郎先生
の「敗北感」を追体験している。

清水先生は、歴史家E.H.カーの『新しい社会』を翻訳
された。大学で教え子たちに教材として読んでもらった
のだが、感想は「気の休まる暇のない本です」
「易しいように見えて、非常に難しい本です」
というものだった。この場合の大学生は1958年頃の
学生なので、現在の大学生より遥かに学力において
高い人たちだ。

ところが、問題は、カーの本の成り立ちにある。
ラジオ講演なのだ。一般大衆がこの、哲学的で抽象度の
高い内容を耳だけで理解していた、ということ。

ホーケンの『ビジネスを育てる』はBBC放送のプログラムに
なっている。対象はビジネススクールの学生ではなく
一般大衆だ。

そして、話題は『Blessed Unrest』に移る。
抽象度が高く、歴史知識も必要、話題が先住民族から
WTO閣僚会議、ウォータービジネス民営化問題まで、
多岐にわたっている。これほどの上質の本が、一般読書人
に読まれている、という事実だ。文体も決してぶよぶよ
していない。硬度の高い、ひきしまった、媚びない文章だ。

日本人の読書人口のレベルを思うと、「敗北感」を
感じざるを得ない。やはりアメリカはアホも多いが、
できるやつはとんでもなくできるやつがいるのだ。

 

2008年08月30日(土)
エコの本質




8月最後の週末もまた、翻訳と原稿とプロジェクトで
終わりそうである。写真はおなじみ、ポール・ホーケン
の原書。中世の聖書の写しじゃないよ(笑)。

それにしても雷、稲光、大雨。とんでもない災害が
起こっている。被災者の皆様にはこころからお見舞い
申し上げます。

自然はこのように、恐ろしく、破壊的で、人間の都合など
全くお構いなしの貌(かお)も持っている。
宮崎監督が『もののけ姫』で描いた自然観もこれだ。
「自然を大切に」というとき、人はややもすると
緑いっぱいの草原で、爽やかな風がそよぎ、といった
イメージを浮かべるが、自然のもつ、このアンビバレントな
性質もまた、同時につかんでおかないと、流行のチャラチャラ
エコに陥ってしまう。

同じく、「動物を大切に保護しましょう」というとき、
生まれたてのパンダの赤ちゃんのような、「保護すべき
かわいい動物」だけをイメージするのは十分ではない。
まず自らを振り返って、「実家の親を大事にしている
だろうか」と省みる姿勢、これこそがエコの本質だと
わしは思う。

 

2008年08月29日(金)
JOYWOWへの郵便届かない事件勃発!

今朝、出張先の新幹線、JOYWOWご縁結びの
しなもんとメールのやりとりをしていて
判明した事実に蒼くなった。

--------------------------------------------
8月中のJOYWOW横浜オフィス宛の郵便物がすべて
「宛先不明」で返っていた
--------------------------------------------

のだ。原因は、郵便局の手違い。
あわててぼく以外の全社あげて善後策に乗り出した。
なぜ「ぼく以外」かというと、ぼくはこういうトラブル
への対応力が皆無だからである。
いると邪魔だからである。

Yukariがリーダーとなり指揮を執る。
しなもんが「やるべきこと」を調査する。
サミーが郵便局で手続きする。

上記の三人、いずれも全く別の場所にいながら、
業務を遂行完了。素晴らしい。ぼくは応援しただけ。

これで無事、郵便物は届くようになったのだけど、
「せっかく送ったのに戻ってきた〜」という
皆様、本当に申し訳ございません!

こういう事情です。お許しを!




出張先から品川駅に到着したら大雨、雷、稲光。
そんな中でもたった5分遅れでやってくる横須賀線。
あまりにキュートなので写真を撮ったらシャッター
速度が遅くて(夜だから光量が少ないだろうと
わざと遅くしたのだが)こんなになっちゃった。
でも、記念に。ぼくも立派なテッちゃんです。

 

2008年08月28日(木)
わたしってぇ




わたしってぇ、朝がダメな人じゃないですかぁ〜。
だ〜からぁ、寝てたのね。
したら、ピンポンなるから、ヤマトかなにかだと
思うわけぇ、で、出たらぁ、知らない人でぇ、
逆に。
でーーぇ、わたしがぁ、かれのぉ

面倒臭くなってきたので、これにて終了。

「今どき」の表現がどれだけできるか、いわば
筆レッスンのつもりで、書きました。内容は
全くのフィクションです。

昨日のセミナー会社の人、丁重な詫びメールを
送ってきてくれました。そうなると今度は
こっちが申し訳なく思ってしまう。
やれやれ。

 

2008年08月27日(水)
写真は葉山名物「砂ハト」(学名・sand pigeon usodabyo-n)です




阪本 啓一さんは、「セミナー講師」という仕事が、
いま注目されているのをご存じでしょうか?


というメールが来た。
内容は、要するに、プロのセミナー講師に
なるための研修を受講しなさい、
そうすれば、

またこのセミナーは、受講料も1年以内に十分
取り戻せるぐらいの修了後の特典もついています。
(250,000円相当+αを無料プレゼント!)

(その1)
地域情報紙紙面デビュー…147,000円相当
(その2)
セミナーデビュープロデュース…105,000円相当    
        
などなどの特典がついてくる! らしい。

要するに、このメールの送り主は
ぼくが誰か、よくわかっていないのである。
たしか、何かのセミナーで名刺交換した
はずなのだが。

自動削除しようとしたが、まだまだ修行中で
人間のできていないぼくは、
「私は既にセミナー講師をやっています」
とメールして、相手の出方を見る作戦にした。

さあ、どうなる?
報告を待たれよ。
(つづく)

 

2008年08月26日(火)
やさしい水平線




葉山・一色海岸「ブルームーン」(→)

からゆるゆると海を見たら曇った空に
水平線が明るくラインを引いていた。
自然のきらめき、やさしさを感じた。
嬉しいね、こういうとき。

ブルームーンの屋根は茅葺きだから、ちょこ、
ちょこ、と雨が当たる。それもまた、
空が生きてる、って感じでいいね。

 

2008年08月25日(月)
「雨の中をありがとうございます!」




ビジネス2.0商品。ハイジピザ(いま、間違えて
スペースキーを押しちゃったら漢字変換されて
廃寺、と出た。廃寺ピザって、何だ?)。

ライトバンの中に焼き窯があって、注文を受けて
から焼いてくれる。
近所のスーパーの駐車場に止まっていたから、
見つけた時が大チャンス! 注文して、
これから買い物です、と言っておけば
買い物が終わった頃を見計らってアッツアツの
ピザを出してくれる。

「雨の中をありがとうございます!」

いまどき、こんな気持ちのいい買い物って、
日本に存在するのだろうか?
アメリカナイズされた経営理論でスポイルされ
きったアタマでっかちの劣化日本ビジネスに?

これぞ、これからのビジネス2.0商品!

 

2008年08月24日(日)
「わしは退化した人類である」と、サルは調書に答えた




今日もまたシェリー。ぐっすり寝ています。
ところで、渋谷にニホンザルが出たらしいね。

高崎とか、どこかサルのいそうな場所から電車を
乗り継いで来る、というのはどうも理解しがたい。
きっと途中で、だれかに気づかれる。

トラックに乗ってきた? どうやって? しかも
なぜわざわざ渋谷?

だれかが「拉致」し、連れてきた。そして放した。
動機が不明だ。

ということで、ここはぼくの推理がきっと当たっている。
その推理というのは・・・。

人間がサルから進化したというのであれば、中には
退化したやつが出てきても、そろそろ、良さそう
じゃないかワトスン君。

渋谷ロータリーにあるTSUTAYAに借りたビデオを
返却しに来たやつが、何かのきっかけで、サルに
戻っちゃった。

本人は人間のままのつもりなので、スタバにも平気で
入る。ところが周囲は大騒ぎ。

というのが、きっと真相だ。まずまちがいなかろう。

 

2008年08月23日(土)
波動スピーカー in DUO




昨日にひきつづき、duoの店内風景。

オーナーのさだちゃんは、最上級、スーパーな技を
持っている。さらに上を極めたいプロ中のプロである
彼は、「美容室のこれからは、音と光だと思います」。

ということで、波動スピーカーを導入。

「店をああしたい、こうしたい、と変えることを
イメージしていましたが、音が変わるだけで、
店内がまったく違う空間になりました」

とのこと。予約の電話も鳴りっぱなしだという。
うーむ。不思議だ。

 

2008年08月22日(金)
シェリーです。




行きつけのヘアサロンduo(→)

の愛犬シェリーちゃん。

カメラ目線でおま。
昨日から、わんちゃんばかり撮ってます。
ぼくも戌年なので、犬とはご縁が深いっす。

この写真の前、ぼくもシェリーも、昼寝をしていたのでした。
至福の時。
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz・・・・。

 

2008年08月21日(木)
二階に上がろうとする瞬間を




今日ミーティングをしたクライアントさんのオフィス
にて。
名前を「花」ちゃんといいます。
ぼくの小説の登場人物にも「花」ちゃんがいるので、
同じ名前、嬉しいね。

木の良さをふんだんに感じることのできるオフィス、
そして花ちゃんがいるオフィス。
とっても良いなあ! 実感。

 

2008年08月20日(水)
さすがは山手ねこ




毎度おなじみ山手ねこ。
人間には馴れたもので、カメラ目線、調子に乗ったぼくが
さらにアップを撮ろうとケータイを間近に迫ると、

「お調子に乗ってはいけませんことよ」

と言わんばかりの山手ぶりを遺憾なく発揮し、プイ、と
隣の駐車場へ悠々と歩いて行った。
暑いので、暑気払いとばかり、そこに駐車している車の
下に行くのだが、さすがは山手ねこ、国産車ライトバン
には行かず、輸入外車の下で涼み始めたことよ。

 

2008年08月19日(火)
ご機嫌な人はねがです




嬉しそうにしているのはJOYWOWシニアコンサルタント
の「ねが」こと根上明(ねがみあきら)。
玉川大学の非常勤講師でもあり、塾の先生でもあり、
アドベンチャー研修・参加体験型研修ファシリテーター
でもある。そして、天才的なボケ大王である。
そのボケぶりは

ご縁むすび日記(→)

の中の8月15日付記事をご覧ください。

10月4日と11月16日に、ユニークなワークショップ

「〜 be here 〜 ありのまま、そこ(ここ)に
   いていいんだよ塾」


を開催します。楽しそうでしょ?

どうぞお楽しみに。

 

2008年08月18日(月)
環境問題は正しい問いを求めている




*写真は、移動しながら翻訳中のわが列車書斎。

『Blessed Unrest』、いよいよ後半にさしかかったが、
ホーケンの筆はますます冴え、環境問題の底にある、
日本のメディアだけではまず知りえない重要な
問題の脈をいくつも教えてくれる。

「かけがえのない地球を救おう」
「温暖化をストップしよう」
「氷山が溶けるのをこのまま見過ごしていいのか」

といった、どちらかといえばエモーショナルな
動機では、もはや環境問題に対して、「正しい問い」
は立てられないことがわかる。
正解は、正しく立てられた問いからしか得られない。

いずれにしても、本書は今世紀、人類が残すべき
最重要図書の一冊だ。翻訳できることを幸せに思う。

 

2008年08月17日(日)
企画は絵にする




わし、『ポニョ』にはまった。
絵コンテ512枚が掲載されている本まで買って
しまった。ただ、これは仕事に使えるのである。

ぼくは『企画心』の中でも論じているが、
企画は絵にするように奨励している。

たとえば、セミナースライド作成のとき、
簡単な絵コンテを描いて、JOYWOWスタッフ
に見せ、根っこの思想を共有する。
書き下ろし小説で、登場人物のキャスト・ボードを
作成し、編集者と共有してイメージをふくらませた。

絵にするのは、仕事の品質を高め、チームワーク
のアウトプットを良くする秘訣なんだ。

 

2008年08月16日(土)
分母をポニョに




『ポニョ』の唯一の欠点は、終わってしまうことだ。
いつまでも終わらないで、ずっとずっとポニョの作品世界
に住んでいたかったのに、終わってしまう。だから、
映画が終わった直後、ぼくは不機嫌になったくらい。

大傑作。

この、病んだ日本に効く薬は、このようなストレートの
ストライクボールなんだと思う。

日本政府は株式市場を活性化させるために個人金融資産が
投資へ流れるような仕組みづくりをする、という。
おそらく背景にはアメリカがいるのだろうが、ばかばか
しいアイデアである。

株式市場が活性化して、人は幸せになれるのですか?

分母が「money」の哲学は、病しか生まない。現実が教えて
くれているじゃないか。

ギアチェンジしようよ。福田首相も、ブッシュ大統領も、
みんな『ポニョ』を観るといい。
観ても理解できないだろうけど。

 

2008年08月15日(金)
イカつり男




横浜オフィス窓から見えるグリーン。

脳内に曲が流れるまま作詞作曲しながら
歌っていると、演歌になった。


オレのおやじはヨ〜イカつる男〜
燃料高くてェ〜
ヘロヘロしてるゥ〜 

いつかおいらもヨ〜
イカつってヨ〜
イカしてみたいヨ〜       
         ♪

 

2008年08月14日(木)
ZONOお誕生日会




ZONOのお誕生日パーティ。JOYWOWではメンバーの誕生日を
全員でお祝いする習慣がある。8月はZONOだけなので、
独り占め。

ZONOとは付き合いが長く、最初にNYで会ってから
10年近くになる。バンドも一緒にやっていたくらい
なんだけど、そういえば、ZONOの誕生日をお祝い
するのは初めてだなあ。照れくさい思いが先に立つ。

ZONO、最近サーフィンを始めたらしい。いや、正確に
言うと、「始めた」のではなく「一度やってみたら
とっても楽しくて、板の上にも立てたからやり始め
てみようかどうしようか考えている」という状態だ。
ZONOのギタースクールのお弟子さんが茅ヶ崎にいて、
サーフィンがうまい。門下生全員でサーフィンに
行ったところ、面白さにハマった。

誘われた。
「やる!」と言ったものの、きっとやらない
んだろうなあ(笑)。

JOYWOWサーフィン・クラブ
JOYWOW野球部

のアイデアが出た。いずれも「やる!」と決定した
のだが、具体的なプランはこれから。野球部は
外人選手もスカウトしなきゃ。

あと、ぶんぶんが様々なマーケティング実験の
アイデアを出してきたので、面白かった。

ちょっとだけ紹介すると・・・
いや。もったいないから、やーめた(笑)。

JOYWOWは今日もまた、楽しく、感動の一日でした。
飲み放題につられてビールをカッポンカッポン
飲んだら、帰りの車の中では爆睡してしまった。
あんなに酔ったのは久しぶりです。

 

2008年08月13日(水)
食後のラッシーを飲みながら宮崎監督の世界観に酔う




横浜オフィスのランチタイム回遊店はだいたい
固まってきて、写真はその一つ。

ぼくはいつも宮崎駿の本を抱えて、カウンターに
一人、座る。
そして、「焼カレー」と一言。日本人は「焼き」
という形容詞に弱い。




「おのみものは?」
「要りません」
で、宮崎さんの世界に没頭するのである。

--------------------------------------------------
いい人で質問すると親切に答えてくれる。組織の人間と
してはその機能をちゃんと果たしますしね。組織と人間の
あいだで分裂して悩むかというと、損得で動いているので
悩むことはない。分裂しているんだけど平気でいる。
組織の命令が下りると善悪は考えず命令に従う。
しょうがないけどこれは命令だからやらなきゃいけない
という姿勢ですね。
やることの際どさは十分に分かっているから、なるべく
エボシ御前にやらせようという世知にもたけている。

--------------------------------------------------
(『もののけ姫』に関連して)

やはり宮崎さん、鋭い。この発言は1997年だ。
その後10年、「偽」という漢字が一年を表すように
なるような、情けない組織の堕落が、続くのである。
そしてこの傾向は、いまも続いているのである。
世の中の歪みは、はっきりした悪人ではなく、
明らかに誰が見ても善人、またはフツーの人が
作り出している。本人も気づかないままに。

 

2008年08月12日(火)
OBON Ceremony




今日は年に一回のお盆セレモニー。
菩提寺に行く。行くと、行ってよかったな、と
思う。母たちの塔婆を新しくする。スッキリする。
逗子マリーナを眺めながら歩いていると携帯が鳴って、
非通知なのだが、出ると、LAはライトハウス編集部から。
10月のLAセミナーの件。

母のお墓の帰り、逗子マリーナを眺めながらLAと
電話でビジネスミーティング、という、ちょっと
簡単には理解しがたいシチュエーションで話す。
電波状態が良くないため、テレビで衛星生中継、
「ロンドンのはっとりまこさーーん」
「・・・・はい。はっとりです。こんちには」
という具合に、「・・・・」の間が入る。

ところで、お寺からお土産にいただいたのが、これ。




そう、相田みつをさんのお言葉の描かれた湯呑茶碗。
(そばで案内しているのは白くまのcoco。)
お言葉は

「一生勉強 一生青春」
「夢はでっかく根はふかく」

これも何かのご縁ですから(意味不明)、
このブログをご覧の方で、弊社横浜オフィスまで
取りに来ることが可能な方、無料で差し上げます。
事務局までメールでご連絡ください。

 

2008年08月11日(月)
生まれてきてよかったんだよ




--------------------------------------------------
子供が成長してどうなるかといえば、ただのつまらない
大人になるだけです。大人になってもたいていは、
栄光もなければ、ハッピーエンドもない、悲劇すら
あいまいな人生があるだけです。
 だけど、子供はいつも希望です。挫折していく、
希望の塊なんです。答えは、それしかないですね。
--------------------------------------------------
(宮崎駿、2008年5月20日、写真の本のp.522より)

宮崎監督のメッセージは一貫していて、子供たちに、

「生まれてきてよかったんだよ」

と言うこと。

ぼくがやろうとしているビジネス革命の根底にある
ビジョンも、同じかもしれない。



ここで、横浜山手ネコからおしらせ

JOYWOWメルマガ、始めました。

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2008年08月10日(日)
先住民族は大企業の悪夢から覚めるか




セミの声と眠気と暑さと戦いながら、ようやく翻訳書
第5章完成。翻訳を済ませ、文章を推敲する。
5章に着手したのが5月3日、完成したのが今日8月10日。
わずか28ページ、原稿にしてワード文書A4版フォント
サイズ10.5にして36ページ、文字数33,433文字。
計算すると疲れるからしないが、途方もなく時間が
かかっている。

特にこの章はアメリカ大陸先住民族がテーマであり、
呼び方や歴史から調べねばならず、しかもホーケンの
筆はコロンブスのアメリカ到着1942年以前にまで及ぶ。

圧巻は、先住民族に圧力と迫害を加えている企業や
組織名の実名を挙げている箇所だ。

おやおや、こんな企業まで、と背筋が寒くなる。

休む間もなく、といって、ほんとはみかんゼリーを
食べたけど、すぐに第6章に取り掛かる。
残り3章、74ページ。これを9月末までに完成させない
とえらいことになる。奇跡よ、起れ(笑)。

翻訳助手をしてくれているJOYWOWしなもんの気配り
の効いた資料のおかげで、かなりいい調子で進んでいる。

かくして50歳の夏は過ぎていくのである。
バカボンのパパは41歳の春だったが、わしのほうが
年上になっちゃったのだ。これでいいのだ。

写真は山下公園なのだ。

 

2008年08月09日(土)
ハイジのしあわせなピザ




すごくシュールな写真だけど、スーパー元町ユニオン
駐車場に駐車して営業しているピザ屋さん「ハイジ・ピザ」
の店内。車内に焼き窯がある。

検索してみると、逗子でも営業しているようだ。

こっちのほうが写真がきれいだから、様子がよくわかるよ(→)

ほんと、ここのピザ、もっちもちしていて、おいしいんだ。
幸せな一枚でした。500円なり。

 

2008年08月08日(金)
楽感党、喫煙者税優遇措置案を今国会に提出(なんてね)




ホテル・ロビーで待ち合わせしていた。
と、ベルボーイが煙草自動販売機に
やってきて、タスポをぴー、とした。
あとからやってきたおっさんがそれを
受けて小銭を投入、たばこを買った。

ありなのね、それ。

と思っていたら、同じくベルにいた女性ホテルスタッフが
さっきのタスポをバトン受けて、今度は自分のものらしい
たばこをぽーーと買って、さっさと持ち場(ベル)へと
戻った。

それも、ありなんだね。

たばこを吸う人はそれだけ税金をたくさん納めている
のだから、税優遇措置があってもいいのではないか。
不人気のタスポを普及させたいのであれば、国の
得た個人情報を所轄の関係官庁へ流し、税の優遇や還付
があるよ、ということにしたら、タスポ、もっと加入者が
増えるんじゃないかなあ。

 

2008年08月07日(木)
JJモンクスでバド




伝説のサーファー御用達の店、JJmonks。
光量が足りないので、こんな幻想的な洋酒壜の光景に
写りました。見えにくいけど、湘南サーフィンの写真が
飾ってあります。

以前は七里ガ浜にあって、

閉店を惜しむこんな声も(→)

最近めっきり飲むことの減ったバドワイザーをグイッと
やる。メリケンな空気が身体いっぱいに漲って、
さあ、帰ってこれからひと仕事やろう、という
エネルギーに満たされるのだ。

マスターのこころにくいばかりの気配りも、味わい。

 

2008年08月06日(水)
夏バージョンの邪おやじ




スタバ夏バージョンのバッグ。いい感じ。
そのスタバに一歩入ると、すぐに感じられるほどの
邪悪な氣が満ちていて、葉山では珍しい。

氣の方向を見るとそこには魔人ブゥがいた。
というのはウソで、ヨットスタイルの初老おやじ、
テーブル挟んでスーツ姿、これは恐らく不動産関係
の営業マンだろう。邪悪な金持ち。

店内、スタバ・女性スタッフが試供品盆に載せ、
「お試し」を勧めている。邪おやじのところに来ると
「ビール? ウィスキー?」
「・・・」(笑顔)
「スターバックス、業績悪いみたいね」
「・・・」(笑顔だがさすがに凍っている)
「何これ?」
(スタッフ、ホッとして試供品の説明を始める)
「あそう。いくらなの? え? タダ?
 タダならもらおう」

お金を持っていることと、人間としての成長とは
全く無関係、関数が成立しない良い事例だった。

邪おやじに、「ちょっとそこに座りなさい」
と説教しようとも思ったが、車の中で、
「一番小さいトールサイズ」と、宇宙遊泳みたいな
オーダーの仕方をする家人が待っているので、
急いだ。

 

2008年08月05日(火)
お化粧中よ、見ないで




久し振りに山下公園の前を歩いているとタワーがえらいこと
になっていた。コンクリートむきだしで、痛々しい。

調べてみたら、この改装工事が始まるまで現役の灯台として
働いていたようだ。昭和36年からというから、ほぼぼくと
同期である。ご同輩、がんばってるなあ。

今回の改装を期に、塗装もリニューアルし、お化粧も
新しく心機一転、再営業とのこと。

馬車道を歩いていても、関内にいても、どこにいても、
マリンタワーをつい目で探してしまう。

車で横浜に向かっているとき、マリンタワーが
見えてくると、「ああ、帰ってきたなあ」と
思ってしまう。横浜生まれではないのに。

ランドマークの威力は、それだけ強い。

マリンタワーのリ・オープンが楽しみだ。
今度こそ、のぼっちゃうぞ。

 

2008年08月04日(月)
夏の朝の旅立ち




朝、ガレージの掃除をしていたら、落葉の中に、セミが
腹を見せていた。

おやおや、もうそういう時期になった
のかとさびしく思いながら箒でたぐろうとしたら、
まだ生きていて、動いている。

軽く触ると、背中を見せ、飛ぶほどの力も、
鳴くほどの気力もないのか、じっと考え込んでいた。
まさに虫の息やなあ、と思いつつ、その場を立ち去った
のだが、出勤のためもう一度ガレージに下りてみたら
写真のように、旅立った後だった。

虫は死んだらどうなるのだろう。
どこかへ行くのか。
それとも、元気に鳴いていた時の夢を見るのだろうか。

 

2008年08月03日(日)
命、削ってます




よく、「手作りの逸品」って、言うじゃないですか。
織物とか、陶器とか。

翻訳も、それに似ているなあ、と思う。
コツコツコツコツ、すべて自分の手で文章を編み上げて
いかなければ、前に進まない。

むしろ、自分の文章の書き下ろしのほうがよほど楽で、
ぼくの場合、一気呵成に「下りてくる」のをキィボードへ
叩きつけるだけで済む。音楽が舞い降りてきて鍵盤に
向かうのと同じだ。

しかし、翻訳は原著者のテキストがある。英文の先に
あるポール・ホーケンの堅牢な哲学が居座っている。

納期が絶体絶命の崖っぷちに追いやられ、ただでさえ多忙な
JOYWOWのしなもんに翻訳助手を依頼し、外はセミが鳴き
海では海の家がブイブイ言っている葉山のど真ん中で、
ぼくはこの週末、ずっと書斎に籠って原書とにらめっこ。

開始したのが昨年9月29日。決してサボっていたわけではない
のだけど、時は流れ、流れ過ぎて、セミが鳴いとりますがな。

余りこんなことは言いたくないが、でもこの際
言ってしまうが、

今回の翻訳、これだけはアマゾンの☆いくつ、とかいう、
評価の対象から外してほしい。

そんなもんじゃない。

命を削って取り組んでいる仕事なのだ。
昨日は13時間、やった。
しかしこれでもできただけ良いほうで、ぼくの場合、
圧倒的に「時間のねん出」に、苦労している。
専業の翻訳家ではないから。

週が始まれば英語のみならず、ポルトガル語、
スペイン語、フランス語も混じった原文の前に座れないの
である。

 *写真は翻訳参考サイト。ポルトガル語。

簡単に「深さが足りない。星3つ」などという素人評価を
されたりなんか、したくないのである。
もしそういうやつがいたら、天下一武道会で勝負だ。
特大のかめはめ波をお見舞いして進ぜよう。
わしのは効くぞーー。

 

2008年08月02日(土)
いまここにある危機樹林




来年テレビ化を目指して制作中(脱稿したので、これからは
編集者、出版社とのプロジェクト・ワークになるため、
執筆より制作というほうがぴったりくる)の小説、
本当にテレビになったら、藤山直美さんに出ていただこう
と希望している。

そこで、藤山さんが出演される舞台を観に行くことに
し、ネットでチケットを購入、いよいよ明日が明治座
観劇当日。

チケットを確認しようと思ったらない。

「チケット、どこやったっけ」
「渡したよ。届いて、私だと危ないから、確かに渡した」

そういえば、そういうシーンがあったような気がする。
気づいたのが昨日朝、会社へ行く直前だった。
とりあえず、帰宅してからもう一度探そう、という
ことになり、帰宅してからもう一度探したらない。

ぼく個人の領収書をまとめた袋に誤って入れたかも
しれないとクローゼットを底から探す。ない。
代金はとうの昔、6月に支払っている。

これは、行かなくていいんだよ、ということだね。

そういう話に落ち着きかけたが、ともあれ、チケット
無くしちゃったんですけど〜、と、明治座に泣きを
入れてみるというのはどうか、というアイデアが
出た途端、パートナーが「あ」。

「チケットは、当日、明治座で受取りだったんだ」

●写真解説
愛する横浜・元町商店街街路にあるペット用の飲料水
飲み場。ペットバー。何か所か、設置されています。
ぼくはまだ飲んだことはありません。

 

2008年08月01日(金)
古代人の岩




押戸岩のある丘。ぼくがこの写真を撮った背中の
ところに山があって、その頂上にあるとのことだが、
ここまでつづら折の山道をえっちらおっちらと
車で登ってきて(運転してくださったOさん、ありがとう
ございます!)、ようやく着いたと思ったら突然の
雷。

山上の雷は恐ろしい。遠慮がないし、ボリュームでかい。
雨が向こうからサーーーーーーッと、まるで黒澤映画の
白黒画像のように降ってきて、さらに山頂にまでは
行けなかった。ほら、写真の空、雨ないでしょ?
この30秒後、ぼくを歓迎するかのような雷と雨だった。

押戸岩(おしどいし)というのは、古代人が文字を
刻んでいて、「目・肩・腰」だとアリナミンVだが、
「神、雨、祈る」らしい。不思議だねえ。

詳細は

ココ(→)

にあります。車の中から「ああ。神戸岩っていうのがある
んや・・・」と思っていたけど、「押」でした。

案内してくださったMさんに感謝。悪路をナイスドライビング
してくださったOさんに、感謝。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW