ノート

2005年07月23日(土) 赤色一期生たちとの出会い

2003年1月22日、札幌。
生まれて初めて降り立った地で
足元を気にしながら右往左往していた。
数日前から緊張していた。

メールやFAXですませていたアポ取り。
そのなか北海だけは「書面で」といわれた。
がーん。どうしよう。
発つ日まで余裕がなかったため
速達で野球部宛に「練習見学願い」を送った。
すると2日後くらいに、監督からOKの電話が入った。

こんな感じのやり取りがあったせいか
学校に行くのがとても緊張した。
しかも北海道に入った初日に行くことになったから、なおさらだ。
敷地内に入っても、室内練習場が見当たらない・・・
ど、どうしよう。約束の時間も過ぎてしまっている。
足元が凍っていて歩くことも辛かった。
ちょっと泣きそうになりながら、職員室に行ってみる。
部長先生が監督を呼んでくれた。

「はじめまして」
内心ホッとした。
監督についていくように雪道を歩いていく。
歩き慣れていないせいか、どんどん距離が離れていく。
心のなかで“監督さん、待ってください”と叫んでいた。
室内練習場のシャッターが開いた。
長い時間真っ暗な中を歩き回っていたせいか、眩しかった。
わざわざ全部員を集めて、私を紹介してくれた。
2階からドタドタとたくさんの選手が降りてきて
またドキドキした。挨拶して笑ったつもりだけど
今思うと、顔が引きつっていたかもしれない。
場所を体育館に移動。
その間職員室に行き、コーヒーをいただいた。
苦かったけど、またホッとした。

冬場はこんな練習の繰り返しなんだ。
目の前の練習に釘付けになった。
背中に名前が入っているので、望遠レンズで覗きながら
あの子が○○くんかー
当時1年生だった子たちの名前も少し覚えた。

その後、3回この学校にお邪魔した。
そして1年生だった子たちは、今日で引退した。
私にとって北海道野球部訪問の原点となったチームで
実質2年間、見てきた選手たちだった。
見てきたといっても、実際に見たのはごく僅かではあるが。

彼らが着ていた赤色のユニフォームは
また来春入る1年生たちに受け継がれていくことになる。
こうやってチームはどんどん新しくなっていく。
でも、赤色の背番号を見る度に
この代の選手たちの顔を思い出すだろうと思う。

私にとっての“赤色一期生たち”、お疲れさまでした。



2005年07月02日(土) 印象に残ったことばたち-2005上半期-

発表されるまで痛いくらいに緊張した
21世紀枠でセンバツ出場を決めた一迫商・熊谷雅俊主将

打撃や守備にスランプがあっても、走ることにはない
走塁練習について話していたときに出たある北海OBの方の言葉。

優勝して初めてスゴイと言えるんじゃないかな
早大・宮本賢の連続無失点記録に「すごい」と言うと、こんな返事が。

明日から鬼の林になります
春季全道大会初戦で敗れた駒大苫小牧・林裕也主将

僕はこのチームが大好きなんです
大会中2度もこの言葉を口にした創価大・岸雅司監督

この半期は言葉というよりもその人の表情やシーンのほうが
印象に残っているかもしれません。
北海道から南は長崎まで出掛けたのでよけいに・・・
センバツ発表の瞬間や大観衆の早慶戦、選手権の創価の応援など。
笑う、泣く、苦悩する、そういった様々な顔も見てきました。


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