フーチーひとりごと。
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2003年07月25日(金) スナオになりたい

久しぶりに矢野顕子のアルバム「LOVE LIFE」を聞いた。
その中の「スナオになりたい。」を聞きながら「素直になりたい」ってマジで思った(笑)

自分に素直に生きれたらどんなに楽だろう。
毎日なにかしらのウソを自分についてる気がする。
本当はこうしたいのに我慢したり、言いたいことあるけどないフリしたり。

「なんでもっと素直になれへんねん」
言われてたな。俺が屈折した愛情表現しかできなかった若かった頃。当時の彼氏にはほんとすなおに甘えたことなかった。年に数回程度。そりゃ「おまえかわいくない!」って怒られてもしゃあないわ(笑)

でもね、素直になってしまうと俺はワガママになると思う。欲求を全て口にしていいなら俺はきっと「何様のつもりやねん!」って言われるだろうね(笑)
ただ、恋愛におけるそれは少しぐらいわがままな方が俺はカワイイなって思う。
27になって年下の彼氏や友達が増えてきて初めてそう思えた。
自分が甘える立場にいた頃は年上のそういう気持ちわからんかった。
「もっと素直に甘えておけばよかったなぁ」って今思う。でも、当時はホントにどうやって甘えていいのかわからんかった。

さてさて。
我慢してることあるのは事実だけど、別にそれは苦痛ではない。だって、誰だって普通に日々の生活の中で自分を殺したり、我慢したり、意に反することを強いられたりすることってあるやん。
「自分らしく生きる」のは理想だけど「じゃぁ、今日からそうしていいですよ」って言われたら正直俺は戸惑ってしまう。どう生きるのが俺らしく生きることなんだろう?って。
ゲイであることを職場や友達に公表したところであまり変わりないような気もするし。結局今と同じ生活してそう(笑)

ってことは、俺は結構自分に素直に生きてんのかな・・・。
わからん。
この間、ある人と絶交になりかけてたんだけど、俺は絶対に絶交はしたくなくて必死で食い下がった。カケヒキとか心理作戦とかそんなのは全く抜きでとにかく最悪の事態を覚悟して本音をぶちまけた。絶交したくないって思ってんのに口から出る言葉はなんか相手を攻撃してた。けなしたり罵倒したりってんじゃなくて、今まで思ってたけど言わなかったことを言ってた。
崖っぷちに立たされると人間って豹変すんのね(笑)言いながら自分が嫌になったもん。
「今まで言わなかったんなら今更言うなよ」って自分で思ったわ。
んで、恒例の自己嫌悪に入る前に相手も言ってきたね、本音を(笑)
言われた内容はそりゃショックだったけど「よく言ってくれた」って思った。
言わないというよりも言いにくかったことを。

どんなに仲がよくても普段の会話には出さない話がある。仲がよくたって苦手だったり嫌いだったりする部分はあるわけで、それは違う人間同士の付き合いなんだからあって当然。
お互いに相手のこと注意したり怒ったりすることあるけど、それでもそれでも隠し玉の如く言わないことだってある。いわゆる「地雷」っていうやつ。
俺にだって地雷はあるよ。俺自身もちゃんと知ってる俺のダメなとこ。自分で知ってるから余計に人に踏まれると破壊力が増すの(笑)
これほんと破壊力あるから攻撃目的で使ってはだめです。

あ、話は戻るけどそれで俺は相手がちゃんと思ってること言ってくれたので逆にスッキリしたね。俺も言ったし(笑)
絶交という終わりに向けての建設的な会話になっとったわ。
その後お互いの考えにケリがついて絶交はせずに済んだんだけど俺は「俺のことちゃんとわかってくれる友達がまたひとり増えた」って今は思ってる。

素直になるってどういうことなんだろうね。と考え出すとひねくれてきそうなので
考えませんが、ストレートな行動や言葉は心を貫く力があるなとは思います。
素直な、正直な気持ちで向かってくる人には決して冗談では返せません。

スナオになりたい。
スネオじゃなくて。
スナオに。


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