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2000年12月29日(金) 使い古された言い回し

もう使い古されているために、この言葉を言う時には
多少のおかしさと恥ずかしさを込めて、使わなくては
ならなくなってしまった。
きっとこれが「20世紀最後の」日記・・・。

しょっちゅうあるわけではないバイト先の飲み会(忘年会)
の誘いを振り切ってたった今帰宅。
といっても、あと2時間もしたら家を出る。
今回の目的地は京都、大阪。明日夕方に京都着。
大晦日の夜は大阪のど真ん中の宿で迎える。
べつにカウントダウンなどに参加するでもなく、
ゆっくりと。疲れているので0時前に寝てしまうかもしれない。

本来ならばN響「第9」や「ダンサーインザダーク」の感想、
20世紀が終わることに関する雑感、今年を振り返っての思い、
来年の抱負なども記したいのだけれど、時間がないので
いつの日かに先延ばしします。
いまだに完成しない旅日記のように・・・。

26日は母校の吹奏楽部の定期演奏会にいってきた。
例年になく人も入り盛り上がって楽しかった。
入部当時まだあどけない表情で練習を一緒にしていた
3つ下の後輩がもう卒業。

この1年を「いろいろあった」なんていう陳腐な言葉で
振り返りたくはない。生きていればいろいろあるのは
当たり前のこと。ただ、今年はいろいろ偶然にも出会えた
人や出来事、本、音楽などから「得たもの」がいつもよりも
多かった気がする。

ただ、懸命に演奏することでなにかを表現しようとしていた
後輩たちを見て、今年の自分は何かを表現したり、他人に何かを
伝えようとすることが足りていなかったように思った。
うまくはいえないけれど。


どうか皆さんよい年を。
それでは21世紀にお会いしましょう。


2000年12月19日(火) 残すところ・・・

今月こそは・・と思いながらもまたもや日記の間隔が
開いてしまった。

先週の金曜をもって講義は終了。
最後の一週間は怒涛のごとく過ぎていった。
13日には、大学入学センターなるところから依頼され、
来年の大学の入学案内に載せるための写真撮影並びに
インタビューを受けた。これが大変だった!!
たった1枚の写真を載せるのになんと36枚も写真をとる。
笑顔を強要され、しぶしぶ作り笑顔で対応すると
「おじゅん君、笑顔が恐いよ〜」とカメラマン氏。

そりゃ周りを大の大人5人に囲まれ、人通りの多い
夕方のキャンパス内で心の準備もなく写真撮影を
やられれば笑顔だって恐くなる。
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進路に悩み、思うようには行かない日々。
人に悩みを持ちかけられたときには
「そんなもんだよ」と気安く声を掛けるが、
こと自分のこととなるとなかなか割り切れない。
早いものであと10日ばかりで今年も終わる。
ゆっくり振り返る間もなく、慌しく時が過ぎてゆく。
過去に思いを馳せると自然と笑みがこぼれてしまうのは
やはり過去は美化されて残るものだから?





2000年12月09日(土) 見慣れた風景

心地よい疲労感と共に帰宅。2日ぶりの家。
今日はサークルの論文集発行とOB会。なんとか
どちらも無事終わってよかった。

木曜からキャンパスのすぐそばの友達の家に
滞在しつづけ、丸2日家を空けて原稿を書いた。
けれど、論文集の原稿を提出できたのが、
今日の13時過ぎ。大幅な締め切りオーバー。
改めて自己管理の杜撰さに反省。

書き終わった直後には論理的なミスやテーマ設定の問題点に
気づいたりして自分の勉強不足や準備不足を恥じた。
ただ、それでも自分の書いた原稿の載った論文集を手にした
ときはやはり嬉しかった。これは自己満足の域を出るものでは
ないとはわかってはいるが、問題点に気づけただけでも
収穫はあったということだろう。

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今日の午後はせわしなくキャンパス内を動き回った。
16時頃、コーヒーを手にベンチに座って一息つく。
もうすっかり見慣れた風景が広がっている。
土曜日のこの時間は学生の姿もまばら。

普段何気なく通り過ぎるキャンパスでは銀杏の葉がすっかり
黄色に色づいている。この季節の澄み切った青空を背景に
して聳えるこの地のシンボルはとても美しい。
この地で迎える9年目の冬。

いつの間にか大学3年の冬を迎え、この地を去る時が
現実味を帯びて刻一刻と近づいてきた。9年前、
まだランドセルを押入れにしまったばかりの頃、
この地で始まる生活に根拠の無い無限の希望を抱いていた。
この地を去るのは果てしなく先のことに思え、想像すら
することが出来なかった。

鮮明な記憶で覚えている。
9年前の2月、大雪で東京中の交通の麻痺したあの日、
初めてこの地と出会った。そのときはまだ、
この地に聳え立つ「シンボル」が自分の思い出の背景画
になるとは思えなかったし、自分はこの地に
ふさわしい人間であるとは思ってもいなかった。
けれどそういう人間になりたかった。
いつのまにか「ここ」は僕のすべてを受け入れ、
そして優しく包みこんだ。

次の冬、そしておそらく最後の冬、
無数の失敗と喜びの思い出を笑顔で振り返って、
僕はこの地に誰よりもふさわしい人間であったと
自信を持って言いたいし、そう言えるはずだと思う。




2000年12月05日(火) 師走

おもいっきり間隔が開いた。ごめんなさい。

何だかわけのわからないうちに一日が過ぎてゆく。
やらなくてはいけないことの多さにうんざりしてる間もなく、
目の前に広がる膨大な量の「やるべき事」と、
時間の関係でわずかばかりの「やりたい事」を
亀の歩みよりも遅い速度でこなしている。

期待していたものが実際にうまくいくと、新たな問題が発生する
のは常なのに、うまくいかないことにイライラすることもしばしば。
けれど、腐ることだけは絶対にしないように心がけている。
そうなりそうも無いけれど。

今は少し中途半端な状態なんだと思う。
いや、生きている限り常に中途半端なんだろうけれど、
それでも今は「中途半端」なんだ。
少し考える時間が欲しい。

日曜の夜、夜行バスの出発を眺めていた。
思わず飛び乗りたくなった。
そういえば前の旅からいつの間にか3ヶ月も経っている。
早く旅に出たい。

12月に入って、この時期特有の雰囲気が街を覆い始めた。
だれもがせわしなく見えて、そして流れる音楽が心をはやらせる。
そして、家路に早くつきたくなるそんな季節。
春夏秋冬で好きな季節を聞かれたら、ためらうことなく「冬」と
答えるけれど、冬のなかでもとりわけこの時期が好きだ。










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