柴田さんの名前を新聞で見つけた。
偉くなったんだ・・。
もうそんな年齢？不思議に思うけど、きっと同期の中でも出世頭なんだろうな。

順調に、出世して、息子と娘も順調に育って、申し分のない人生。
おめでとうって言いたいような、こっそり思っているだけで十分なような。
私とは関係のないところで順風満帆な人生を送っていることに、
ちょっと私も満足だったりする自分の状態にも満足。

億劫なのか臆病なのかなんなのか・・柴田さんに会うの気が進まないけど、
いまさらお断りするのもなんだか・・と思っていたら、
とつぜん、夫の仕事が大変なことになり、本当にそれどころじゃなくなったので、
夫の仕事が大変なので、夜の外出は極力避けたい、今回はごめんなさいとメールを送った。

柴田さんからは、不快でもないが愉快でもないといった雰囲気の返事が来て、
俺は家庭に仕事を持ち込まないから云々・・という箇所に、
「家庭に仕事を持ち込んだ」私の夫に対する揶揄のようなものをちくっと感じたりもした。
そして、落ち着いたらいつでも連絡ください、と。

柴田さんの仕事はヌルイとは言わないけど、少なくとも一度失敗したから首になるというものではないのだから、
私の夫の抱えているプレッシャーとはわけが違う、と言いたくなっちゃったり。
私の夫も仕事の話はあまり家ではしないほうだけど、
首になったら家庭に仕事を持ち込む持ち込まないの問題ではないのだから、
自分のおかれている状況を少しくらい話すのは当然なのに、そういうのわからないんだろうな、と思ったり。
ま、わからなくて当たり前でしょうけど。

そんなことより、今週末の私の誕生日ディナーはどこへ行こうかと考える。
久しぶりのデートだし、くだらないこといろいろ考えなくていいし、
純粋に美味しいものを楽しみに行けばいいのだから楽しみだ。
ダイエットが成功したばかりの私はあまりカロリーの高いものは食べられないけど、
久しぶりに美味しいものが食べたいなァ。お寿司もいいかも。

みゆき ｜MAIL

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