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今日は2並びで猫の日だそうだ。 俺様は一年中猫の日の家庭にいるので、 改めて猫の日と言われても何をさせるべきか、悩んでしまう。 しかし MILETに迷いはなかった。 俺様をおもむろに抱き上げると 「わぁ。くさぁぁい。陛下、臭いよー。抱っこしたくないなぁ」 などと、心外なことを言い出したのだ。 猫の日には俺様を侮辱すると決めたのだろうか。 しかし、MILETの言うとおり、確かに俺様は 本来の匂いでは無くなっている。 というのも、最近薔薇職人の布団で寝ることが多くなったため、 ヤツの匂いが俺様に染みついてしまったらしいのだ。 それだけではない。 MILET兄が陋屋を訪れる度に、俺様の頭や腹に 顔をなすりつけるという行為を繰り返していたのだ。 俺様がヤツらのニオイになってしまったのも無理はない。 MILETは最初から俺様にシャンプーを施す気でいたのだ。 だから前述のような 俺様を「その気にさせる」言葉を吐いたのだろう。 確かに、俺様もその気にはなった。 シャンプーと言っても、ドライシャンプーだから それほど毛衣が濡れたりするわけではない。 それでもイヤなものはイヤなのである。 MILETはお構いなしに 俺様をごしごしやりだした。 こうなったらどんなに抗議の声を上げても無駄である。 大人しく、シャンプーが終わるのを待つだけだ。 やっと苦痛から解放された俺様に、 MILETは鼻を近付けた。 「うーん。イイ匂い。陛下はこうじゃなくちゃねー」 実に満足そうである。 俺様は不満だ。
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