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今日、MILETの携帯電話にメールが入った。 それによると、十一歳のレオという名の我が同朋が 亡くなったという知らせだった。 その知らせを出したのは薔薇職人である。 帰宅した薔薇職人曰く、 「朝、彼のところに電話が奥さんからかかって来たんだ。 レオが死んだって言ったきり、奥さんが黙っちゃって。 それで彼は仕事を放り出して帰ったんだよ」 今日はレオの為に ささやかな葬儀が行われたそうである。 我々は残念ながら人間どもよりも寿命が短い。 人間どもの中には 「たとえ妖怪になっても、長生きして欲しい」 と言う輩もいる。 それはきっと、自分たちよりも俺様達の命が 短いと承知しているからこその言葉だ。 天から与えられた命の長さがたとえ短くても、 その分俺様達は有意義に生きていく。 しかし、それでも俺様は考える。 もし、俺様が死んでしまったら、MILETはどうするだろう。 MILETは毎朝俺様の身体を撫でる。 そうすることで、毎朝俺様が生きていると実感するのだそうだ。 いつかその手が 冷たくなった俺様の身体を撫でる時が来るのだろうか。
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