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MILETが溜息混じりに俺様に言った。 「サイト、閉鎖しようかと思うんだ」 理由を尋ねると 「陛下のこと可愛い可愛いってバカみたいでしょ」 こう答えた。 俺様の事を可愛いというのは 確かにバカみたいだと思うが… そこで俺様は目が覚めた。 誕生日の翌日にイヤな夢を見たものである。 目覚めるとMILETの姿はない。 気になって呼んでみると、下の部屋でテレビを見ているらしく 生返事を返した。 俺様が降りていくと、深刻な顔をしている。 さてはあの夢は正夢だったのかと、内心どきりとした。 しかし、そうではなかった。 「キャリーって、可哀想だよねぇ…」 テレビでやっている映画の話である。 心配しておおいに損をしてしまった。 腹立ち紛れに野菜の入った籐籠で爪を研いでやった。 MILETは俺様の行為に目もくれず、 熱心にテレビを見入っている。 俺様は次ぎに調理台に乗ってやった。 それでもMILETはテレビに夢中だ。 こうなると俺様も意地である。 MILETの座っている椅子の背に爪をかけて、 爪研ぎをすると脅してやった。 それをどう勘違いしたのか、MILETは俺様を抱き上げると 「陛下にこんなことしたら、おねぇちゃんが許さないから」 とか訳の分からないことを言うと、きつく抱きしめた。 あまりにも苦しいので、俺様はもがいてMILETから逃れた。 …MILETが苦悩するというのはまるであり得そうにない。 やはり夢は夢だったらしい。
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