世界征服日記…TITAN2


世界征服日記
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2001年10月04日(木):三週間
朝から日記をつけているが、理由がある。
これから書くのは夕べの出来事なのだ。
記憶がなるべく鮮明なうちに、書き連ねようと思う。
夕べ、MILETたちと遅くまでテレビを見ていた。
MILETは具合が悪いというのに…
番組の途中で寝室に上がるような事を言っていたが、
最後まで見ていた。
その番組というのは例のWWF、アメリカンプロレスである。
日本語版字幕をつけたり、音声を編集したりするため、
本国から三週間遅れで放送されている番組だ。
昨日はあのテロ事件があった翌々日の放送分だった。
番組の内容は大きく変更されたいた。
スーパースターズと言われているレスラー達が、
被害者や加害者、アメリカの国民達にむかって、
メッセージを伝えていた。
そのメッセージは多くは「祈りを捧げる」というものだ。
中には家族を持つレスラーもおり、彼らのメッセージは
「お父さん(あるいはお母さん)は大丈夫」
というものだった。
そして、犠牲者の子供達の事を案じていた。
次ぎに多いメッセージは
「必ず、この犯人達に報復する」
というものだった。
レスラー達の口から「報復する」という言葉が出る度に、
会場にいる「善良な市民」たちが歓声を上げる。
その「報復措置」が
罪もない市民達を苦しめるかもしれないのに、だ。
中には「こんな時だからこそ、隣人を信じよう」と
訴えるレスラーもいた。
彼は自分の試合の時、喪章をつけて戦っていた。
そして明らかにマイノリティーである女性のレスラーが
「アメリカは自由と平等の国。この事件で人種偏見を持たないで」
と、涙をこぼしていた。
番組は国歌斉唱に始まり、
オリンピックヒーローであるレスラーの勝利で幕を閉じた。
収録場所がヒューストンということもあり、
現アメリカ大統領へのメッセージもかなり込められていたようだ。
あれから三週間。
今、アメリカは報復措置へ着実に向かっている。
だが、冷静に考えられる時期にも来ているようだ。
俺様は思う。
戦いたいのなら、それこそ一対一、リングで勝負をつければいい。
俺様が試合の行く末をしっかり、見届けてやる。








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