碧の雑記帳

2019年10月21日(月) 玉座を目指す。

兄弟だなーと思ったことがあるとすれば。




ルルーシュもそうなんですが。
シュナイゼルも「そうだ皇帝になれば異母妹を皇后にできるじゃん!」ってピコーンしちゃうし、クロヴィスも「そうだ皇帝になれば以下略」ってピコ略。

まあブリタニアはレイシズムが国是というとんでもないお国だからな。

ユフィがマジ天使なだけで(他国目線)本来はユフィがおかしいんだしなあの国。
クロヴィスもユフィに近く、だから仲が良かったんだろうな。とスカーレット・ローズの世界観では思います。

まあでもキサラ(仮)も桂さん(仮)もそれぞれそれ(玉座を目指す)には反対するんですが。
ここがやっぱり正反対で。

キサラ(仮)は心の底から皇后になりたくなかったし兄の妃にもなりたくなかったんですよね。彼女は皇室の中でもかなり上の方の血筋のお姫様なので、フィーリングというか内面は一般人とはたぶん違う感じの人だと思います。
とにかく兄の都合で振り回されるのがいやで、自分がいやなのでシュナイゼルに皇帝にはなって欲しくなかった。
たぶん自分を巻き込まないでくれるなら勝手にしてくれって感じだったと思いいます。特にシュナイゼルと関係を持つ前なら「あらシュナイゼル兄さまが皇帝に?」って呑気に離宮から思っていたのではないかな。

桂さん(仮)は「皇帝になったらこの人は病んじゃう!」と思ったから反対したんですよね。向いてないと。
しかもクロヴィスも熟考したわけでなく、自分が皇帝になれば彼女は皇后だというそういう面倒なことは全く考えずにピコーンしちゃった感じだったので。
まあ、その後考え直してもっと良い案を思いついたあたりで殺されてるんでアレだけど。
桂さん(仮)は、なんていうんだろう。やっぱり被差別側のナンバーズだから色々諦め入っているうえに、皇子さまと結婚とか大それたことは考えていなかったというか。でも、自分がいやだから、より常にクロヴィスを気遣っていた。まあ心配になる性格の人だしな……。
ただ彼女はとても強い人だと思います。なんぼ寛大な人でも恐れ多くも帝国の第三皇子をただ人として受け入れて交友を結ぶ、ってなかなかできることではないと思うので。

キサラ(仮)はシュナイゼルへの気持ちにとにかく怯えていたけど、桂さん(仮)はクロヴィスへの想いを(わきまえていたけど)後ろめたいと思うことは一切なかった。
という点でやっぱり正反対な話かな。キサラ(仮)が母親になることは想像できないけど桂(仮)さんはできたもんな……。シュナイゼルとクロヴィスは、まあどっちも父親になった姿は想像できるんですが……。
キサラ(仮)は皇女様でこの上なく高貴な生まれだけど、あまり自分に自信がなかった気がするというか、自分というのはそんなになくて、結局はシュナイゼルとの関係性の中でしか生きていけなかったんだと思います。これはシュナイゼルもしかりなんですが。あの二人はやっぱり似ていて、結局は悲しい運命を迎えるだけの存在だったというか。もう少しなにかが違っていれば違う人生もあったかもしれないのですが。
対する桂さん(仮)は自我がしっかりあって流されるわけではなく自立した一人の人間でしたから。これはクロヴィスもそうで、甘ちゃんで純粋で情けないところもあるけど、天真爛漫で色んな人に愛されてちゃんと自分を持った人間だった。
なので二つの「赤い」シリーズだけど、正反対なんだと思います。


桂さん(仮)のキャラ造形は特に考え抜いたわけでなく、ミスマッチな二人にしたかったので非常に日本的でかつ煌びやかな容姿でもなく本当に普通の人なんです。
職業は医者ですが、生薬医で東洋医学の専門家。
名まえも植物にちなんでイメージもいい桂にしたかったんだけど、カタカナを使うので「カツラになったらヅラの方を連想する」と知人に言われ別の名まえに……。第二候補にしていた名前を採用したという。
とにかくクロヴィスが紅葉嵐の中で目を留めるイメージだけで出来上がったというか。

前も書きましたけど中華一番で書きたかったヒロインの設定を多少流用しています。
ただこっちはフェイさんに釣り合うような美少女で性格も桂さん(仮)とは全く違う感じでしたが。
書くこともないと思うのであれですが、天才料理人でいずれ清帝国の厨房副料理長となるフェイさんと敵国となる日本の少女の話を書きたかったんです。清国には色んな日本人が留学してましたが(史実)、その裏で医者だった彼女の父も伝説の生薬を求め清に渡り紆余曲折あって帰してもらえず……。という設定で。
彼女は東洋医学の名医だった父の腕は継いでいるけど、軟禁されてた省を抜け出して父の意思を継ごうとしている道中でマオたちに出会い……。(そしてマオを好きになるけどメイリィがいたので失恋気分のままフェイの求愛を受け入れる)
大陸を彷徨いフェイにほぼ強引に帝都北京に住まわされる中で祖国を知らない自分は阿倍仲麻呂のように祖国に帰国することなくここで死ぬのでは、と思いつつ日清戦争勃発の兆しが濃くなり……。というのが大まかな流れだったはず。

最終的には帰国が叶ってフェイはのちに中華街となる場所で伝説を残す……みたいなラストを予定していたような。笑。
フェイの夢は「大陸に味の橋を架ける」なので、彼女と日本へということはいったん自分の夢はお預けにしたか大陸(世界規模)に変えたか、ですね。

プロットをいま見ただけでも、いまの私の手にも余りそうだわ……と遠い目になります。書きたかったことが清帝国内部のことなので。「蒼穹の昴でも観れば良くね?」となってだいぶん気力も枯れたしな……。ただ厨房のヒエラルキーを扱った話はなかったのでちょっと書いてみたかった。
あと、あの時代の清は西太后ですらまともに文字を読み書きできないレベルで女子教育は禁忌。彼女も普段は表に出さないけどフェイにあてた手紙は完璧な北京語で書かれていて……というのもちょっとやりたかった。(のでネイティブの助けが必要だった)


いま気付いたけど、祖国に帰れず……って流れはSガンダムが受け継いでいるのだろうか。笑。
植物を使うキャラをたぶん出したかったんじゃないかなーと思いますね。
中国を舞台にした話は一度書きたいんですが、なかなかチャンスがない……。
平安時代はだいぶ佐為で懲りて「もういいかな」感があるんですが。いや平安は書きたいんですけど、あの時代のお貴族様ほんとさあ……って現代人の私は思うのでちょっとね……。


←この記事へのコメントなどぜひ
 < 過去  INDEX  未来 >


光夜 碧 [MAIL] [HOMEPAGE]