モチーフは新選組の例の人。というわけでもないんだけど。
ダコスタはSガンダムが本格的に独自歩きしていった象徴のようなキャラかもしれないです。 目の色も性格もアニメとは全く違いますから。
ただ、私はアニメの設定をおそらくドンびくくらいしっかり把握してます。 だれがどこで何を言って初期設定がどうで設定返しに次ぐ設定返しがいつ起こって最終的にああなってこうなってというのをほぼ把握してると思います。
例えば、昨今はマリューを技術士官だと思い込んでいる人がたくさんいますが(デスティニーでもそれっぽく演出されたし今は実際そうなのかもしれないですが)、彼女は初期設定ではアークエンジェルの副長です。というか公式ページにそう書いてあったでしょうに。(設定返ししようと思って消して捏造したかは知らないけど)
案としては技術系もあったようですが、それだと副長にはなれないので、副長でなければ一般士官であるナタルが自動的に艦長なので「副長」でないとダメなんですよ。 これは20年近くまえの種ラジというラジオで設定担当の人が喋ってましたしね。「マリューの技術士官って設定生きでしたっけ? いやそれだと副長になれないから副長にしたんだよな」ということを言っていたのをよく覚えてます。 たぶんこれは録音してるんで昔のPC漁ればデータがあるはず。
一話でつなぎを着ていた? あそこは第三国です。他国の将校が制服着て闊歩してたらあかんでしょう。ナタルだってノイマンだって私服ですよ。
なので設定的に技術系で行く案もあったんでしょうけど、ぼかして副長ってことで始めたっぽいんですよね。あとで改変して都合に合わせて技術系だったり真っ当な士官だったりその場でチェンジしてる印象です。 が、技術士官という設定でアニメが始まったわけではないことははっきりしてます。 おそらくイメージ的にはマチルダさんのような立ち位置のはずです。
この手の話をし始めたらキリがないんですよね……クルーゼなんか年齢まで変わって完全に途中で設定が変わってしまっているし。デスティニー用に死後にまで設定返しが起こり……まあキリがないし意味もないですけどね……。
Sガンダムは書いてあることが全てで設定返しもないのでマリューは士官学校出の普通の士官です。トントン拍子で出世したのはハルバートンに気に入られていたからでしょう。 ハルバートンもあえて准将から少将にしてます。 大佐から准将に昇進できる人もものすごく限られているので偉いは偉いんですが……艦隊の規模が大きいのと国務次官との縁やGAT計画の主導権などを顧みて少将がいいと判断したので。二階級特進で大将なのも聞こえがいいですしね。 あと低軌道会戦の前にクルーは昇進はしてないです。やりすぎダメ、絶対。まあ戦艦の艦長が大尉ってのはあり得ないですが、少佐に昇進させたところで本部は事情を把握しているんで今さら感がありますしね。 個人的には1クール時点の「大尉」だったころのフラガを好ましく思っていたのでそのイメージで。Sガンダムは1クールのガンダムSEEDのイメージはそこそこ引き継いでいると思います。設定も初出に近いようにはしています。
ただマリュー技術士官系の話を聞くと、再放送などでSEEDを観た層がいまは多いのかなーなんて思いました。 Sガンダムもひと昔前、ふた昔前の価値観だと受け入れられなかったようなこともあったんですが(強い女性が主人公とか)、いまはそうでもなさげで時代の変化をポジティブ方向に感じました。
ダコスタに話を戻すと。 自分がなにを考えてショーンやダコスタを書いたかほぼ覚えてないので……誕生秘話とか分からない。リリーはアークエンジェル側に正規の軍人の戦闘要員が必要だったので覚えているのだけど。 ショーンは書いていっているうちに育った感じですね。ダコスタもそれを受けてイザークの転落人生に不可欠な人になったし。 イザークの転落人生編とプラント編が同時進行するので、当時は文書ファイルを二つに分けてイザークはイザークで終わらせ、プラントはプラントで書いて時系列を整えてあとで一本化したりしました。 イザークの目線で新たな設定が色々浮き彫りになるので、本当にイザークは主人公してますよね……。
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