碧の雑記帳

2019年08月06日(火) とんでもないことに気づいた!

ニコルと特尉で年齢差が云々なら流川と牧ちゃんもあかんやんけ!



ということに気づきちょっと愕然とした私です。

いや、当時から年齢差について突っ込まれた記憶はないので私が勝手に気にしているだけかもしれませんが。

ニコルと特尉の関係性って非常に微妙で、ニコルは一貫して彼女を「好きな人」扱いつまり女性として扱っていて、特尉は彼をやや子ども扱いしつつも割と甘えてもいるという……関係性は明確に男女の関係なんですよね。
この辺りが男女のにおいはゼロなイザークと特尉とは違う。明確に彼女はニコルの方が好きなんです。が、クルーゼを失ったあとにニコルは選ばない(イザークなら可)。という心理状態に陥るだろう変な人……というか。

私が彼女を20代中盤くらいのつもりで書いてるからか「これはいわゆるおねショタというやつなのでは?」と思ってダメなのかも……。
実際は年齢差たかだか3歳だし、ティーンに手を出す仮面野郎よりよっぽどいいのに。
そこで気づいたのが。

流川(16)と牧ちゃん(18)もダメってことか!?
ていうかニコルと流川同い年かよ!!!マジかよ!

と気付いてしまい……。
こう書くと全然OKですよね。流川と同い年ならそりゃ好きな人にグイグイいって手も出すわ……ニコル許されたな。とか。笑。
まあ、流川よりニコルの方がだいぶ精神的には成熟していて大人ですけども……。


当初の予定通り最愛の人は失ってもニコルとくっつくエンドだったら……うーん。いまいち想像できない。
戦後はニコルは軍を退くだろうし、墓守していて暇な特尉にはいいとも思うんだけど……。

個人的にはアマルフィ隊を結成して「アマルフィ隊ニコル・アマルフィ。ブリッツ、出ます!」なシーンが見たいんだけど……ぜったいかっこいい。良い隊長になるだろうな。と思うけど本人たぶん軍から退きたいよな、と。


突き詰めて考えると私がニコルと特尉の関係性がいまいちだなと思うのは、ニコル側の気持ちが大きすぎるからかな。
イザークと特尉だと、基本は特尉がイザークのお守りというか、フォローしカバーしつつ軍務をこなしてますがガチで特尉がやばい時にはイザークが彼女をフォローをしている。一番長く一緒に戦っているし息が合っているんですよね。
しかしニコルは……特尉的にはずっと自分に親切にしてくれていたのに何も返せないまま目の前で(特殊な状況で)MIAになってしまいトラウマ。その後の困難を一緒に乗り越える相手はイザークとクルーゼなので何かを一緒に成し遂げた感はないんですよね。
あるのは後悔と負い目だけで。それがなくなったらまた一から関係性を築いていけばいいんですが、ニコルはしっかりしていて自立した子なんで彼女にできることはもうない。
ニコルに一生甘えているのはいやだったんじゃないかなーなんて思います。イザーク相手だったらお互いをサポートしあえる関係になれるけど……という。

ニコルはニコルで「そうじゃない」って言い分もあるでしょうけどね。
この感情はクルーゼ→特尉に似てるかもしれない。自分なんかとてもとても、というちょっと卑屈な感情というか。

たぶんSガンダムにおけるニコルはパーフェクトガイすぎてどうしようもないんだよな……。欠点ないもんな。リア充だし。いまはまだ美少年然としてるけど、こんなん大人になったら無敵やんけ、ってのが目に見えている。
そりゃクルーゼもニコルに託したくなるわ、と。

特尉もそんなに自分自身に自信があるようには見えないっていうか、自分で半分国家に都合よく作られたエージェントだって分かってんですよね。その中で自分の強さに矜持があるんで軍人としては自信があるんだけど……私生活はね。
クルーゼの場合は全てにおいて自信がない超ネガティブ野郎だし。
ニコルは自信しかない系だもんな。家はお金持ち、良家のおぼっさまで両親健在で夫婦仲も良く芸術スキルも軍事スキルも高い。最年少なのに精神的に一番安定していて冷静、でも穏やかで優しい。そして美少年。……眩しいよなこれ上記二名から見ると。
ニコルから見ると「隊長すごい」なのに、なかなかままならないものです。隣の芝生は青いなり。


このサイトにおけるマイルストーンがSガンダムだとは何回か書きましたが。
このサイトで一番健全な話もSガンダムかもしれないです。
100話書いても年齢指定しなきゃいけないようなシーンなし!
私なるべくそういう描写避けてるつもりなんですが、避けてるわりにはどの話にもあるしな……とちょっと遠い目になります。
微笑ましいボーイミーツガールはあるけど、ラブって感じじゃないし。
クルーゼと特尉は、たぶんクルーゼのせいで雰囲気はエロいけどハッタリだしな……あいつらぜったいプラトニックだし。
ニコルと特尉の関係性は男女のそれだと書きましたが、特尉とクルーゼはまた微妙なんですよね。
なにせクルーゼがニコルほど彼女を異性愛の対象と扱っているわけではないので。ニコルはストレートに表現しているけど、彼らは、まあ、割とずるい大人なんでロールゲームをやっちゃうんですよね。「これは上官として」「いまは友人だ」等々ね。まあ、でもイザークと特尉みたいに「なんの性的なにおいもしない」という関係ではないのでやっぱり男女的な関係になるのかな……振れ幅が大きいというだけで。
でもラブシーンっぽいのがあったのは特尉とニコルだけですけどね……大したことではないけど。私はクルーゼと特尉の思わせぶりなシーンの方が気に入ってますが……。自分が書いた話じゃないみたいで。
しかし主人公とそういう絡みがあるのが最年少と最年長って……。中間層とはなにもない。笑。

特尉とクルーゼは私の想定外の関係性なので、なかなか私自身も分からないんですが。
特尉はとある設定上非常に名の知れた(売れた/売られた)ナチュラルなんでクルーゼは最初から知っていて、終盤までそれを黙っているわけですが。偶発的とはいえクルーゼが自分の出生を少し彼女に見せたのは「自分も彼女を知っているから教えた」程度だったと思うんですよね。
彼は彼女が「ラッキー」とばかりにその情報を祖国に流してなにかを見つけておそらくどう彼女の同僚が動くかもある程度は予測できていたと思うんです。
確かに8割がたは当たっていたけど、彼女はクルーゼに同情も覚えてしまった。クルーゼとしては哀れまれるのは屈辱なんですよね。何度も「やめてくれ」と言っている。しかし彼女の気持ちは恋慕に変わっていくわけで……、やっぱりクルーゼにはそれが素直に受け入れられなかったとしか。それか遅すぎた。
もしくはクルーゼにとって知識の中の「特尉」が予想外に生身の人間すぎたのか。それを受け止める時間がなかったんじゃないかなー。なんて。
でもクルーゼも彼女といるうちに変わっていった気持ちはたぶんあると思うんですが……。というか彼女も同情から愛情に変わったわけではなく、もちろん出生のことは踏まえたうえで普通に徐々に惹かれていってるし。ポンコツだから終盤まで気づかないってだけで。
皆ニコルみたいに「この人が運命の人だ!」って即決して即行動に移せればいいんだけどなかなかな、と。笑。
あ、でもあの人、クルーゼの表情が見えないからよく「声が優しい」ってうるうるしてたからもしかしてガチで関俊彦ボイス萌えってだけだったり……いやまさか。まさか……。そして彼女はそれを「ズルイ男」と評するという。なにせロールゲームやってるって自覚ありますからね彼ら……。
このズルイ男ってのにクルーゼの全てが集約されてる気がする。同情して欲しくないなら彼女の前で心情を吐露しなきゃいいし隊長として優しくもしなきゃいいのに。と思うけどクルーゼもそんな気があってやってるわけではないんだよなーという。
ヤングアダルト陣はティーンよりはこざかしい大人な感じがするけど未熟な部分もあるな、という感じかな。

まあ、群像劇なのでそう二人にばかりかまけてもいられないのですが……。
何が目的で書いてるか?というと、うーん、ガンダム書きたかったとしか。
ラブストーリーど真ん中でなくても、コーディネイターとナチュラルの和解、それが仮に局地的にでも、というのはドラマとしてはいいんじゃないかな、と。
和解もあればどうしても分かりあえない人たちもいるし、人種ではなく戦争でこじれた仲もあるし。お偉いさんたちはもっと違うところ見てたり。そういう群像劇ですね。
軸はなぜかナチュラル二人ですが……まあクルーゼはただのナチュラルともちょっと違うんでね。


流川と比較することでニコルが許された感じなんですが、それはそれとして……なかなか全員ハッピーになれる道は難しい。


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光夜 碧 [MAIL] [HOMEPAGE]