碧の雑記帳

2018年01月25日(木) 見た目で判断される事。

これはSガンダムでチラッと扱った気がしますが。
あっちは明確な遺伝子操作の話だったし。



2018年のいまでさえ日々プロモとかでながれてくる漫画のプロモーションのキャラクター。
見た目と性格がほぼ一致しているステレオタイプしか流れてこないなーと感じています。


私が書いたなかでこの手のステレオタイプに当てはまっているのは嶋さんシリーズのヒロインかなー……。
まあ、でも、あまりコテコテだと設定段階で私が設定出来なさそうなので多少ズレたところがありつつも彼女が一番古い感じのステレオタイプだと思います。

美人できつくてチートレベルに強いSガンダムの特尉は人気があったけど、私が思っている彼女と読者の解釈にかなり乖離があるなーと思ったりして悩みました。
この辺はあるあるなのか、イノタケも自分の思っている花道と読者のそれにズレがあって悩んだ的なこと言ってましたから。
どういう風に受け止められるかまでは作ってる側は制御できないところが何とも悩ましいです。

ヒューマンタッチのヒロインは見た目はコテコテのふわもて少女でしょうけど、あれは中身はただの佐為女版だぜ……というのがあり(制作秘話参照)。
さすがに佐為ほどまでに社会力がないわけではないけど……。
彼女はその外見ゆえに勝手に彼女とは違う人格を周囲に作り出されて好意を寄せられたりすることも多く、及川連載では「知りもしないで勝手なこと言わないで」と及川さんが怒ってくれてましたが。
鳳連載では当の鳳すらまだ幻想の先輩に夢見てる状態だしな……と遠い目になったりもします。

及川さんが憤ったのは嫉妬や独占欲もあるんでしょうけど、何より自分がその「外見で勝手に期待され失望される」側の人間だからかもしれませんね。
ヒロインの場合、他人に興味なさすぎて勝手に失望されようが特に気にはしてないと思いますが……。


けれども。
まあ。
素の本人を見てくれるのが一番嬉しいのは誰でも同じだと思うので、そういう意味でヒロインと跡部様が何だかんだ次元を越えても友情で結ばれているのはそういうことなのかなーという気がします。
ヒロインは跡部様(のスペック的な事)に特に興味はなく、跡部様は単に彼女が好き。そこに外見とかバックのスペックは関係なく、彼女の才能とそれに附属する思い切りの良さが好きなんでしょうから。

見た目から来るイメージの期待って言うなれば偏見とバイアスの塊ですから。
そう思うとタラシ扱いされてた仙道も哀れだな……。イノタケが否定して長いのにまだタラシ扱い蔓延してるしな……。


にしてもSガンダムは色々病んだ世界だったな、と健全なヒューマンの更に健全な及川連載と比べると色々思ってしまいますね。
Sガンダム読んでました、という方はほとんど見かけないので話の見えない方も多いかもしれませんが……!


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光夜 碧 [MAIL] [HOMEPAGE]