商業誌だったら作者の好き勝手には展開できないだろうけど。
サイトでやっている分にはテコ入れはしなくていいので、もちろんやらないのですが。
私としてはキャラAがキャラBにこういう台詞を言って欲しい、とか考えていても、実際に動かしたキャラAが想定の台詞を言いそうにない性格だったり、そもそもそんな機会が発生しなければイベントは起こらないんですよ。
動かしてるのは私だろ、って言われそうですが……。 もちろん私は強制イベント発生権は持っているけど、それは強制介入になってしまいますよね。
以前は思い通りに動かない時はここがないとあとの計画がおじゃん、という時は強制介入をしていたのですが。 そういう話はやっぱりのちのち消したり改稿して元に戻しているというか。
どうしても私が人工的に変えたのが分かっているので不自然というか。
Sガンダムで例をあげると、私はブリッツ大好きで、ブリッツに乗っているニコルをメインにしたかったのでニコルをヒーローと思っていたのですが。
思えば書き始める前から「特尉とニコルはルックス的にいまいち私好みじゃないな」と思ったのが失敗だったのかもしれない。
ニコルは彼女を好きになったけど、彼女はそうではなかった。 でも彼女とニコルが一線を越えてくれないとのちのちのイベントに支障がでまくるから私は強制的に関係を持たせたけど……まずかったですね。 特尉は明らかにクルーゼに惹かれていくし惹かれていたし、完全に裏主人公がクルーゼという状態でニコルではとても物語の華として叶わず……。
この辺は改稿した時に変えました……、いや私が介入しない世界に戻したといった方が良い。
そもそも作品テーマ的にどう見ても特尉とクルーゼが引っ張っていくべき話なのに、私がブリッツを贔屓したばっかりに……。
という悲惨な例でした。 でもいまだにこの話は私のやりたい脳内映像をきっとやれないなというのと、私が多少は介入しないとラストが悲惨だなと思うと終盤で止めてしまいましたけども。
精神と時の部屋さえあれば書きたいは書きたいんですが、私の労力と需要に差がありすぎて書けない。というのは前に話した通りです。
キャラクターの組み合わせってギャンブルなんですよね。 私が脳内で「これはビジュアル的に萌える……!」と思っても実際に物語の中のキャラが気が合うとは限らないし。 というのはたくさんのキャラを書いたSガンダムで思い知りました。 読んだ人は知っていると思いますが、初期で退場していただこうと思っていたイザークがなぜか物語の表主人公っぽくなっていたり……。 いやほんと思い出すと色々ありました。
以降、キャラの人生はキャラに任せることにしているんですが……。
及川連載は常に言ってますけど及川さんとヒロインの相性が想定外に良すぎてこれはこれで問題が発生している……。笑。
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