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テトラ・コーチゾン軟膏 - 2003年08月20日(水)
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【テトラ・コーチゾン軟膏(Tetra・Cortisone Ointment)に関する覚え書き】
1週間ほど前に下唇を噛んでしまって、広範囲がえぐられたように白くなっていて、 食事の時に痛いし顔を洗うときに痛いし歯を磨くときに痛いので、 ついに自然治癒力に頼るのをあきらめ、近所の薬局で購入。
急性歯肉炎、慢性剥離性歯肉炎、辺縁性歯周炎、びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎および舌炎に効果を現す (国内3施設で実施された臨床試験112例での有効率は81.2%) という本剤の有効成分は、塩酸テトラサイクリンと酢酸ヒドロコルチゾン。 もちろん両者とも第十四改正日本薬局方(第一部)に定められた成分である。
なお、日本薬局方塩酸テトラサイクリンは定量するとき、換算した乾燥物1mg当たり900μg(力価)以上を含む。 これはかなりの数値である。さすが日本薬局方とうならされざるを得ない。 ただし、その力価は、塩酸テトラサイクリン(C22H24N2O8・HCl)としての量を質量(力価)で示すことになっており、 本剤には30mg(力価)が配合されている。 口腔領域で使用される抗菌・抗炎症外用剤としては妥当な数値と言えよう。
また、日本薬局方酢酸ヒドロコルチゾンを乾燥したものは定量するとき、酢酸ヒドロコルチゾン(C23H32O6)97.0〜102.0%を含む。 数値が100%を越えるっていうのはどういうことだ、と問うようではまだ素人である。 玄人の私はもちろん驚かない。 これこそが日本薬局方が放つ愛の力の賜なのである。 ちなみにバファリンAの半分はお母さんの優しさ、すなわち愛でできているが、 残りの半分は、アセチルサリチル酸330mgと、合成ヒドロタルサイト100mgである。
本剤の基材は親水ワセリンで、添加物としてパラオキシ安息香酸ブチルを使用している。 パラオキシ安息香酸ブチルが薬剤の保存料としてよく使用されることはあまりにも有名である。 そういえばワセリンの広末涼子はどうなっただろうか。 まだワセダには通っているのだろうか。 ちなみに強姦で捕まった「スーパーフリー」のメンバーは退学になったので、 もはやワセリンではないことは明白である。
ちなみに本剤は、 1)テトラサイクリン耐性菌または非感染性菌による皮膚感染のある患者 2)真菌症(白癬、カンジダ症等)、皮膚結核、単純疱疹・水痘、種痘疹のある患者 3)本剤の成分またはテトラサイクリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者 4)潰瘍(ベーチェット病を除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある患者 には、感染症を憎悪させるか、治療を妨げるおそれがあるため投与してはならない。
私は1〜4のいずれにも該当しないという固い信念のもと、 「用量・用法」の項に従い、少量を直接患部に塗擦してみた。 しかし、本剤の使用により感作されるおそれがあるので、 観察を十分に行い感作の兆候があらわれた場合には投与を中止しなくてはならない。 緊張する。観察を十分に行わなくては。 なんてったって感作されてしまうのだから。 もう24歳だというのに感作はゴメンだ。
かくして、これを書いている現在も私は観察を怠っていない。
ところで重大な事実に気が付いた。 私は今晩、寝る前に本剤をもう一度患部に塗擦するつもりであるが、 睡眠中は十分に観察をすることなど不可能ではないか。 ああ、どうしたらよいものか!
してみれば、これは一種の賭である。 明日の朝に目覚めたとき、この口内炎が完治しているか、 それとも敢えなく感作されて、布団をぐっちょり濡らし、母親にきつく叱られるか、 まさに一世一代の大勝負と言えるだろう。
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