---------

加速しながら停滞する一日 - 2003年08月12日(火)
---------


9:38
都心の心臓を貫いて東の果てを目指すメトロの鮮やかすぎる加速度に逆らって真っ直ぐに立ち続ける

15:16
あなたは自身を労働力として市場に売ることによって疎外されていくのです
つまり人間としての素晴らしさ、ヨリ単純に言えば人間らしさを喪失していくのですという故人の声

17:25
天井まで積み上がった古本の山は幾重にも折り重ねられてきた知の歴史の最も端的な発現形態である

17:32
打ち捨てられたように店の前の籠に放り出されたセール品の本の中にも意味を見出す人間がいることに捨てたもんじゃないと思うこの世界

17:37
高校時代に来たときには見向きもしなかった本に静かな興奮を覚えた自分に微かな成長の徴しを感じる
と同時にその成長に見合う何物をも生み出せないような気がして押しつぶされそうになり

18:23
沢山の人が待つプラットホームを沢山の人を乗せた電車が通過していく時に僕はいったいどんな顔をしているのが正解なのだろう?

18:41
駅の階段を降りきった時に見上げた空があまりに深すぎて、知らない街に放り出されてしまったような錯覚をおぼえる


===============



 マエ    ツギ    モクジ



∴オキニイリニツイカ∵
























-->