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トーキョー・ミッドナイト - 2003年05月30日(金)
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朝一で学校。バイト。 終わって、読書。 科学哲学の授業。
こうして平凡な週末の一日が終わる、はずであった。
授業後に勉強部屋に戻ったらカノジョがいる。 今日、この後ミッドナイトウォークなるイヴェントに参加するという。 ミワ・チサトと部室で待ち合わせしているというので、 帰りがてら寄っていくことに。
そもそもミッドナイトウォークってのは、 なんとなく想像つくかも知れないけど、 夜から深夜を経て次の朝まで相当の距離を歩き続けるという企画で、 うちの大学で1年に1回行われる。
今回はお台場→大学。40km。
遠足気分でウキウキしている3人を見ているうちに、 なんだか参加したくなってくる。 でもまあとりあえず帰宅。
夕食食べて、それからもずっと行こうかかやめておこうか悩む。 19:35に出れば、集合場所の台場駅に21:00(集合時間)に着く。 ああ、どうしよう。楽しそうだけど辛そうだし・・・・ もう年だしやっぱりやめるか・・・ と思った19:35、その時歴史は動いた。 本当に止めようと思った瞬間に、カノジョからのメイル。 「来れば?」 ということなので、行くことに。
りんかい線の東京テレポート駅から歩いて、 ミワ、チサト、カノジョともめでたく合流し、時間通りに台場駅に到着。 家庭教師を終えてから駆けつけたテンちゃんも合流。
当日飛び入りなので、係の人に参加申し込みをすると、
「ああ、行政学の方ですよね!」
!! 「え、あ、そうですけど?」 「授業聴きました」 「ど、どうも・・・」
・・・面が割れまくってる。もう学校で悪いことできない(笑)。
 ここからすべてが始まった
21:30頃、ついに出発。 レインボーブリッジは歩道が21:00で閉鎖なので、 まず有明方面から晴海埠頭へ。
ドライヴでよく通る道を歩くというのは面白い。 有明・東雲・豊洲の埋め立て地は、かなり古くから開発されていたので、 旧型の団地が多くて、台場とは全然違う雰囲気。
相当歩いたなあ・・・と思ったらまだ1時間半。 スタートの時見ていた観覧車とレインボーブリッジが左手に小さく見える。
晴海埠頭の旅客ターミナルで1回目の休憩。 目の前には大きな観覧車とレインボーブリッジ(笑) 2時間以上歩いたという達成感が極めて薄くなる光景。 大回りして、ちょうどスタート地点の裏側辺りに来たのでした。
 tokyo midnight
<このあたりから5月31日(土)>
来た道をすこし戻り、晴海通りへ。 勝どき橋を越えて、ようやく島を脱出。銀座へ入る。 夜中なのに、働いている人がたくさんいて、 その人たちがある意味で昼間の街を支えているという当然の事実を知る。
銀座を抜け、第一京浜を南下、新橋へ。 ゆりかもめの新橋駅をくぐる。 また達成感を削ぐような・・・ 臨海副都心にとってのレインボーブリッジ、ゆりかもめの(アクセスという観点からの)重要性に気付く。 これがあるから台場は近くなったんだなあ・・・
ここからは都心部。 視界に入る東京タワーがだんだん大きくなってくる。 芝公園付近で2回目の休憩。 ヤジロベーみたいな形の変なシーソーで遊ぶ。
つづいては、いよいよギロッポン。 深夜の六本木は、ウソみたいに明るい。 そして、はっきり言って恐い。 一人では絶対に来られない。 殺気立ったボブ・サップみたいなのとか、ラリったみたいな集団とか、 どう見ても麻薬売ってる店とか、日本語が通じなそうなマクドナルドとか。 その上、こうやって表に見えている恐さの数百倍くらいの、 「裏」の恐さがこの街には溢れかえっているのだろう。 本当に、心底「恐怖」しか感じない街は東京でここくらいのものだ。
六本木通りを左折。ようやく抜けた・・・ そして今話題のギロッポンヒルズへ。 道の分岐点には、スタッフが白線をひいて迷わないようにしてくれていて、 ヒルズにも線が引かれていたんだけど、 信じられない数の警備員と清掃員が集まってきて、一瞬で消していた(笑) もう2時すぎなのに、たかだか一本の路上の白線にあれだけ人が集まるのはすごいと思った。 っていうか迷惑かけてるんだからもう少し反省しなさい。すみません。
六本木通りを抜けて、ようやく渋谷。 ここで3回目の休憩。 と、またしても水曜日の話を聞いた男の子に声をかけられる。 考えてみればあの授業は120人がとっていて、 単純に考えればうちの大学の学生の20人に1人くらいが聴いていたわけで、 ああ、やっぱり悪いことは出来ない・・・
明治通りを北上、原宿、代々木を抜けて新宿へ。 4:30に新宿到着。 空がだんだんと明るくなってくる。 夜が明けるのって、意外と早いんだね。 フラッグス前の広場で点呼をとって、ここからは学校まで自由コース。
ここまでサラっと書いてきたけど、 もちろん足はかなり辛いことになっていて、 休憩の時に靴を脱いで足の裏を押したり、太股をマッサージすると、 それはまさに天国。
そして絶望的な事実。
新宿までで、全行程の半分
ここから学校まで20km・・・
十分に休憩をとって、とぼとぼと甲州街道を歩き始める。 ひとまず、エイエムピイエムで買い出し。 熱量仲間とヴァームゼリーと烏龍茶を購入。
実際みんな、かなりガタが来ていて、 特にテンちゃんの足は悲鳴を上げている。チサトも遅れがち。 正直僕もいつ京王線に乗るか考えていた。
当然、ほとんど会話はなくなっている。
自分もへこたれそうだったし、みんなも大変そうだったので、 できるだけ、「あとどれくらいなのか」をいつも伝えて、頑張ることに。 京王線で3駅行ったらちょっとだけ休もうねキャンペーンも実施。 この頃になると、5分休憩しても、無痛で歩けるのは2、3分になる。
初台・幡ヶ谷・笹塚 代田橋・明大前・下高井戸 桜上水・上北沢・八幡山 芦花公園・千歳烏山
いつも、新宿から特急に乗れば一瞬で通過してしまうのに・・・ そして、6:00、予報通り雨が降ってくる。 ひたすらまっすぐにつづく甲州街道。 これを苦行と呼ばずに何と呼ぶか。
給田の交差点から吉祥寺通りへ。ついに甲州街道地獄は終了。 歩道に書かれた、右に折れた矢印が嬉しい。 ここにはさすがに警備員も清掃員も集まってこない。
しかし、ここからはあんまり通ったことのない道で、僕も距離がつかめない。 さっきまでの駅のように、到達点を示すような目標物がない。 とにかく歩くしかない。
すでに足は限界に来ている。 着地した瞬間に足の裏に痛みが走る。 そして何故か肩が猛烈に重い。
なんとか東八道路に到達。ここからは馴染みの道。 ほかのみんなにも馴染みがある道なので、すこし安心。 こういう時、「先が見えていること」ほど気持ちを安らかにしてくれるものはない。 とは言っても、その「先」がかなり長い。 自転車でもここから学校までは15分かかる。
気力を振り絞って、気力だけで歩いているような状態。 一歩一歩がゴールに向かっている。
ここまで来ると、止まって休憩することの方がかえってキツイ。 歩き続けていないと崩れてしまうような感じ。
マクドナルドが見え、交差点を右折。天文台通りへ。 ああ、もうすぐ終わる!
カド(スーパー)の横を通り、三鷹消防署の横を通り、富士重工の横を通り、 ようやく学校の門を通る。 やった!帰ってきた!
・・・しかし、最後の構内直線道路(通称「滑走路」)が長い・・・。 いくら歩いても進まないような錯覚。
ミワ「すすまないね・・・」 sjo k.「これでさ、夢オチだったらどうする?実はこれが晴海埠頭の休憩中に見た夢で、 じゃあそろそろ出発しまーす、みたいな」
ということもなく、ついにゴール! 終わった・・・しんどかった・・・
スタッフが用意してくれた豚汁を食べて、気付いたら椅子に座ったまま就寝。
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