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京都・養老旅行記(第2日) - 2002年03月22日(金)
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幾度かのまどろみ、半寝を繰り返し、
本格的に目覚めた時には、夜は明けかけ、そろそろ大垣。

当初の計画では、大垣から近鉄線で30分くらいのところが目的地だったが、
今や目指すは京の都。

大垣に滑り込んだ列車を出た乗客、
一斉にダッシュ
みんなこの夜行に接続する東海道線の下り、網干行きに乗るのだ。
しかも、
 9両(大垣夜行)→4両(網干行き)

なんとか座席確保。
朝食に、昨日買ったパンとチーズとウィンナーを食べる。
京都まではまだ2時間。

京都に近づくにつれ、通勤客急増。狭苦しい。

8:10。
ついに京都。

京都駅は知らない間に改装されていて、とてもキレイになっていた。
特に改札を入ってすぐにある1番ホームがすごい。
天井がめちゃくちゃ高くて、すごい開放感。
うまんに聞いたところでは、ヨーロッパのターミナル駅を意識したのではないか、と。
へぇ。

★東寺
ここは高3の時にtと京都へ来たときにも最初に訪れた寺。
その時に泊まった外国人向け安宿、東寺庵は、もう無くなっていた。
ちょっと悲しい。
あのとき夜食のポテトチップを買った店はまだそのままだった。
懐かしい光景。

 ++++++++++
 <追記>
 ああ、東寺庵、今でもちゃんとあったよ!
 僕の探し方が悪かったんだ。
 一本路地入るんだった・・・
 ちゃんとホームページまである・・・
 次に京都行ったときは絶対泊まろう。
 http://www.linkclub.or.jp/~bangkok/tojian_top_j.htm
 ++++++++++

東寺は弘法大師が始めた、真言宗の根本寺院。
ここの見物は、講堂にある、
21体の仏像を曼陀羅様に配置した、立体曼陀羅。
持国天立像や、不動明王像、大日如来像が圧巻。

不動明王を見ていて、
ふいに自分が今京都に来ているのだということに気付く。

次に宝物館というのも見る。
千手観音立像や、普段は見られないという兜跋毘沙門天立像なんかも見学。
千手観音立像は、なんか苦手。
手が伸びて、迫ってくるような恐怖を覚えた。
(本当は民衆を救済する手らしいんだけど)

★一日乗車券とホワイトホテル
歩いて京都駅へもどり、500円の市バス一日乗車券を購入。
さらに、時刻表に乗っていた安宿「ホワイトホテル」に行ってみる。
思えば突然の京都なので、宿の手配などないのは当然。

ホワイトホテルを探していると、雨が降ってくる。
しかも、京都はかなり寒い。

バー「どん底」の角を曲がり、怪しげな細い路地を通って、
ホワイトホテルに到着。
うまんが交渉に入る。さすがにムリかな・・・
と思ったらOK。
しかも、ホワイトホテルから徒歩2分のところにある、
もっと安い「ホワイトハウス」に泊まれることに。
ホワイトハウスって・・・(笑)
しかも
 一泊2500円
ありがたいことです。

★祇園
最初に広隆寺に行こうかと思ってたんだけど、
四条烏丸のバス停に着いたら、そこに行くバスが出たばかり。
次のバスは45分来ない・・・ということで、予定変更。
前から一度行ってみたいと思っていた祇園へ。

花見小路というのが祇園のメインストリート。
そこからあちらこちらへ、細い路地がのびている。
せっかく来たのだからと、路地の方にもおじゃまする。
すごく好きな雰囲気。

裏路地に、ちょっと前にテレビで見た、
照古満という新人舞妓さんがいる置屋(=舞妓のプロダクション)を発見。

これがその番組
http://www.ntv.co.jp/press/0202/20020204-6.html
で、これが照古満さんの「店出し」(=デビュー)の写真
http://www.yoshikawa-honpo.com/photo/01/11/082.html

本物はまったく見られなかったので、写真で。

祇園は予想の12分の1(当社比)くらいの大きさだったので、すぐに見終わる。

★哲学の道→銀閣寺
これはもうおきまりのコースですね。
銀閣寺行きのバスは、平安神宮の大鳥居(ほんとにデカい)の下をくぐる。
あそこまでデカいとちょっとえげつないな・・・

中学の修学旅行、高3のtとの旅行に続き、雨の哲学の道、3回目。
普段はどちらかといえば晴れ男を自認しているんだけど、
京都だけは、3戦3敗。ううむ。
でもいいんだ。哲学の道は、雨が降ってるととてもいい雰囲気だから。
しかも、寒いから多分ムリだろうな・・・と思っていた桜が、
道の入り口の一本だけキレイに咲いていた。

銀閣寺も、雨に濡れて、美しく立っていた。
苔の色の微妙なまだら文様や、銀閣の周りの池の青緑色、枯山水のグレー、山の深緑、白い空。
ここの「美」は、自然と偶然と人為が瞬間瞬間に作り上げているのだ、と思った。

バカなガキ(高校生)たちが騒いで坊主に怒鳴られていた。
その光景までが「わび」の一部に思えてしまうこの空間はすごい。

★バス45分待ち
バスで四条烏丸へ戻る。
今度こそ広隆寺を目指す。
が。
いくら待っても「11」のバスが来ない。
もともと1時間に2本の上、雨でダイヤはめちゃくちゃ。
おまけに四条通りは大渋滞。
口数が少なくなる。

でも、他の系統のバスは何台も何台も来る。
「11」だけがこない。

仕方ないので人間観察の時間になる。
面白いことに、ここには「整列」という習慣が全くない。
バス停付近にだらだらと集まって、
バスが来たらバーゲンのように入り口に群がる。
それはある意味仕方がないことなのだ。
観光のために京都市営バスは高度に複雑化している。
特にここ四条烏丸のような、発着が集中するバス停では、
一つの停留所に5つ6つもの系統のバスが発着する。
つまり、誰がどのバスを待っているのかよく分からないから、
しっかりと並べないのだ。

そしてもう一つ。
この街は、基本的に老人に優しくしない。
老人を老人だからと甘やかさないのだ。
逆に言えば、老人が、「老人なんだから助けてくれ」という雰囲気を全く出していない。
杖をついていようが、腰が曲がっていようが、
人をかき分け、走り出し始めたバスを強引に止めて乗り込む。

結論:京都は弱肉強食。

★広隆寺
もう一つ、京都の特徴として、
車の運転が荒っぽいというのが挙げられる。
バスは猛烈に揺れ、当たり前のようにクラクションを鳴らし、
普通車は負けじとバスの前に割り込む。
これと同じ運転を東京でやったら、事故るか大喧嘩になるね。

さて、広隆寺。
ここは有名な半跏思惟弥勒菩薩像がある寺。
前から一度生で見てみたかったのだ。

バスが遅れたせいで、ここにたどり着いたのは16:30。
寺はたいてい17:00で閉まるので、ぎりぎり。
しかも、広隆寺は行楽シーズン以外は16:30で閉まるらしい。
うわぁ、3月で良かった・・・

中にはいると、結構たくさんの仏像が並んでいる。
しかし、やはり目を引くのは半跏思惟弥勒菩薩像。
この表情を彫りだした職人は、
さぞかし人の表情を深く観察できる人だったのだろう。

そして後ろを振り返ると、巨大な千手観音座像が。
吸い込まれるように前へ。
この観音は、はっきり言って保存状態が悪く、
手の先がもげていたり、ぼろぼろになっていたり。
だけど、いいようのない優しい力を感じた。
さっき東寺で見た同じ千手観音の立像とは対照的なエネルギー。
左の一番下に伸ばした手の指先が、削られ、はがれ落ちたようにギザギザになっているんだけど、
この手こそが、ほんとうに人々を救ったのではないか、と思える。
供え物の林檎の匂いがすーっと交ざる。
長く記憶に残りそうだ。

ところで、今ヤホーで検索したら、すごいページを見つけてしまった。
http://www.butsuzou.com
ハハハ。仏像ドットコム。
ちなみに、半跏思惟弥勒菩薩像ってのはこういう感じね。
http://www.butsuzou.com/jiten/list1/miroku2.html
広隆寺のはもっと素晴らしいけど。

弥勒菩薩や千手観音座像の余韻に浸りながら外に出ると、

 猫が交尾

しかも子供がそれをじーーーーーっと見つめている。
子供の父親が、離れたところで遠い目をしていた。

★京福電鉄嵐山線
路面電車。
一番前に立って、気分は運転士。
楽しい。

そして、やはり路面電車も運転が荒い。
というより、周りの車が荒いから、
こっちも激しくいかないと、かえって危ないらしい。

★ロッテリア
疲れたので、四条大宮のロッテリアで休憩。
気がつくと、うまん就寝。
30分間放置して、日記のためのメモなどを書く。
しかしまだ起きない。
さすがにアレなので、揺さぶって起こす。
相当疲れているらしい。
僕も相当疲れてるけど。

★二条城
特別ライトアップ期間らしく、見に行こうということに。
よせば良かったのに、徒歩で行く。
思いの外遠くて、なんかどうでもいい気分に。
ようやくたどり着いたものの、「入城料600円」を見て萎え、入らずに戻る。
うまん、ごめん。

外側からちょっと見た限りでは、なかなかキレイだった、と思う。
またなんかの機会に。

★松屋
晩ご飯。
麻婆茄子飯と牛めしで悩んだあげく、牛めし(大盛)。
食べ物を食べたら少しほっとした。

★ホワイトハウス
へとへとになって宿へ。
入り口では性別不詳のおばちゃん(形容矛盾)がお出迎え。

 「門限は12時です。それ以降の外出はいっっっっさいお断り。」

そんなに強調しなくても・・・

部屋は、6畳一間で、テーブル、いす、テレビ。
テーブルの上には一応ポットと茶碗とティーバッグ。
テーブル横には浴衣とタオルとシーツ。
暖房もちゃんとあるし、2500円にしては上出来だ。

布団を敷いて、足と顔を洗って、歯を磨いて、もう寝る態勢が整う。
ふと見ると、うまんはすでにイビキをかいて就寝。

僕も眠い。
ミュージックステイションの映るテレビを消して、就寝。
ということは20:30ごろか。


途中何回か起きた記憶がある。
かすかに聞こえていたのは、
入り口のおばちゃんが、他の客が帰ってくるたびに「おおきに、おおきに」と叫んだり、
見ているテレビにツッコミを入れたりしている声だったように思える。

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 マエ    ツギ    モクジ



∴オキニイリニツイカ∵
























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