Simple Faith


2004年05月19日(水) 初めてのセール

今日は一週間ぶりにジェイと一緒に文書伝道に出かけました。

一週間ぶりで、少しドキドキしながらはじめのドアをノックしました。が、日中だったのでほとんどの家は誰もおらず、聖書物語のパンフレットをドアに挟んで次々とドアをノックして行きました。

始めてから間もなく、ある家でパットという女性に会いました。自己紹介をし、パンフレットを見せた途端、「孫たちにどうやって神さまのことを教えたらいいかと祈ってたのよ!神様があなたたちを送ってくださったんだわ!」と言いました。

ジェイは急いで車に戻り、サンプルの本を持って来ました。そして、私は初めて本当のお客さんに聖書物語の説明をしました。ジェイにフォローしてもらいながら説明を終えると、パットは悩んだ末、孫たちのためにベッドタイム・ストーリーズとマイ・バイブル・フレンズ、そして自分のためにバイブル・リファレンス・ライブラリー(人類のあけぼのから大争闘までのシリーズと、バイブル・リーディングス・フォー・ザ・ホームという分厚い聖書Q & Aの本の大人用セット)を買うことに決めたのでした。

パットの孫たちは神さまのことに興味があるのですが、その両親は無神論者であるため、どういう風に神さまのことを伝えようかと考えていたのだそうです。全部で500ドル以上するセットなのに、迷うことなく買ってくれました。

平静を装っていましたが、パットの家を出るとジェイと私の方が興奮していました。ジェイが言いました。「りつこが始めてからすぐにくじけないようにとずっと祈っていたんだよ。神さま、どうかセットが売れますようにって。」

実はジェイの思ったとおり、私はろくに出かけてもいないうちからくじけかけていたのでした。私にはやっぱりむいていないんじゃないかと思ったり、普通の職に就いたほうが安定した収入が得られるんじゃないかと思ったり、神さまが車をくださったにもかかわらず、相変わらず疑って、まるでイスラエルの民のような私だったのでした。

そして今週の初め、私は「神さま、もしも本当に私がこの働きをするのがあなたのみ心なら、どうか今週、セットが売れますように。」と祈っていたのでした。こんなにもあっさりと3セットも売れてしまい、私は嬉しいやら、疑ってしまって申し訳ないやらで、どうしていいかわからなくなってしまったのでした。

でも、これだけではなかったのです。私たちは興奮も冷めやらぬまま、働きに戻りました。すると、何軒目かの家で小さな男の子とそのお母さんに会いました。いつもの通り、自己紹介をすると、そのお母さんは「ここは私の家じゃないのよ」と言いました。「大丈夫ですよ」と言いながらパンフレットを見せると、突然彼女が「あ!あなたたちが誰だか知ってるわ!しばらく前に私の家に来たでしょう!」と言うのです。

彼女の説明を聞いて、ジェイと私で2週間くらい前に行った家のことを思い出しました。彼女のご主人がその両親と一緒にいたので、パンフレットだけ渡して、「また来ます」と言っていたのでした。彼女は、「彼に『彼らはいつ戻ってくるのよ!?』と言ってたのよ」と言いました。

そして夕方、夫婦そろう時間に改めて自宅を訪問しました。再びジェイにフォローしてもらいながら、聖書物語と大人用のセットを紹介しました。ご主人は大人用のセットがほしいようでしたが、結局聖書物語のセットを買ってくれました。

説明を聞きながら、サンプルの本を見て、二人はいろいろな質問をしてきました。過去に2人の子供を亡くしたそうで、死後のこと、天国のことなどいろいろと聞かれ、ジェイが答えていました。とっても素敵な夫婦でした。

ジェイと私は神さまのなさることに感動してしまったのでした。後でジェイがジョンに、「僕は長年、文書伝道をしてきたけど、一日に4セットも売れたのはこれまでたったの1回だけだったんだよ。」と言いました。

私は一日を終えて、疑ってしまったことを神さまに謝り、こんな私を用いてくださったことを感謝し、この働きができるのは私の能力によるのではなく、神さまの力によるんだということを改めて理解したのでした。

「御心ならセットが売れますように」との祈りに、4セットものセールで答えてくださったのでした。



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