我が家でとっている新聞には、週に一度、現代短歌に親しむための「付け句」のコーナーがある。「付け句」というのは、まぁ早い話、兼題として出されている5・7・5もしくは7・7にしっくりくるように、自分で上の句か下の句のみを考えるやり方。連歌はこれの繰り返しみたいなものだ。同人文芸誌などでは、歌会、句会などを定期的に開いて、連歌や兼題ありの俳句などを各々発表しあったり、連歌の場合はその全てのつながりを記録して、誌面に発表したりと今でも活発にそういう会が持たれているけれど、実際これは、顔を付き合わせ同じくらいのレベルを持った人間同士がやるから面白いのであって、全くベクトルの違う人間や、ジャッジの力に乏しい人間が混じっていたりするとコレがまた、ケンカの元なんかにもなったりするので、すべてを受容しつつ、オノレの個性を出さねばならないところが「大人の嗜み・大人の遊び」とされる所以。現代短歌はわりと広い語彙を許容している風潮があるので、粋であるとかそうでないとかいう前に、自由な発想と若い感性が結構注目を集めたりする。「付け句」になると、老若男女、それぞれの感性がぶつかり合い、同じ句に言葉をつけるにしても、思い浮かべる風景というのは本当に人それぞれで、そういった解釈の広さが、面白さに直結しているとも言える。そういうわけで、本日の兼題は、この新聞の投稿欄にもあった、上の句。「いつのまに雪はしずかに降りはじめ」として、コイツに下の句をいくつかつけていきたいと思います。それにしても、いつもは31音の中で遊ぶものを、たった14音で、全く別の歌が作れるかどうか。ちょいと心配なところでもあり、いつものように10首強の歌が並ぶことはあまり期待できませんが、コレも習作の一つとして、いざ、頑張ってみたいと思います(笑)。いつのまに雪はしずかに降りはじめ路面に反射ヘッドライトいつのまに雪はしずかに降りはじめたけれど進む今日の撮影いつのまに雪はしずかに降りはじめヤカンが唸るストーブの上いつのまに雪はしずかに降りはじめ悴む手にはピンク色の傘いつのまに雪はしずかに降りはじめ常緑の葉にイルミネーションいつのまに雪はしずかに降りはじめ道の途中が起点の足跡いつのまに雪はしずかに降りはじめ恋が終わっていくのを知ったいつのまに雪はしずかに降りはじめそんな画面が嘘くさくっていつのまに雪はしずかに降りはじめ遥か遠くに冬の雷鳴いつのまに雪はしずかに降りはじめ夜食のメニューを考え直そうわがままなやり方のあたくしにしては頑張った方(笑)。2首目は正に、夕雅流。上の句と下の句をわざと分けない、わざとくっつける。・・・・と、こういうことをやっていると、絶対に文芸欄には採用されないのだけど(爆)自分流のスタイルをあえてこの場で発表するのも、一つの宿命ってなもんだから、まぁ、習作としてアリってことで。10首詠めたねぇ・・・・最初はダメかと思ったけど。こういう場合は、どうしても「体言止め」の句がきてしまうことが多い。バランスを考えて詠んでみたけれど、やっぱり体言止めになってしまう。綺麗に納まりやすいんだよね、実質。色んな単語で〆ることができるし。んと、今回ポイントを置いたのは、やっぱり文字ではなかなか伝わりにくい「音」と「色」かなぁ。歌にしてみると、同じ言葉からでも色んな情景が派生するので「緑」と書いても「ピンク」と書いても歌全体を見る人によって、どんな緑なのか、どんなピンクなのかの程度が様々。詠み手のあたくしとしては、一番「雪の白」と相性の良い色を思い浮かべながら詠んでいるつもりだけれどおいそれとそれが伝わらないことが多いのが常。「雪の白」も、万人の考え方があるからだろう。音も然りで、「ヤカンの唸る」音は、各家庭によっても違うし、「冬の雷鳴」を聞いたことのない人もいる。そこを想像力でどう結びつけるかで、力量が問われるといっても過言ではない。新聞の紙面では、矢崎藍という、大学教授兼作家が選者として、毎週10〜15首くらいの句を紹介している。他にどんなものがあるのかを知らないので、彼女のセンスは推し量れないけれど、わりと広い世代から句は集まっているようで、男女比も半々のようだ。様々な切り口から満遍なく紹介されているけれども、きっと選ばれなかったヤツの中にあたくしの琴線に触れるものもあるのかもしれないよなぁ・・・・なんて考え出すと、早急に「みそひともじBBS」を復活させねばならんのか??とか思っちゃう(苦笑)。やっぱり、沢山のセンスや感覚、そして、作られた歌に触れて触れて触れまくって、あたくしはきちんとした影響を受けて、自分でも創作していかなきゃいけないよな・・・・と思うのだ。多分、今後もこのコーナーには投稿しない。選者と共鳴する必要はない。その代わり、出される課題にはきちんと目を通していこうかな。コレが今年の、自分への課題。↑今年も頑張るから(笑)趣味でお金がもらえるって、凄く贅沢だよなぁ・・・・と自分でもそう思う。あたくしって、贅沢な暮らしをしているんだなぁ。神様に感謝。あたくしだけの神様に感謝(笑)。↑寒さに負けるな、アサミンジャー!