2003年02月22日(土)
闘病中につきドラマ批評・・・・というよりも脚本批評


このような状況下(昨日の日記←くりっく 参照)にも拘らず、テレビっ子なあたくしは
やっぱりドラマをしげしげと見てしまう始末でして・・・・( ̄∇ ̄;)


地上波だけでとどまっているのならばまだしも、最近ではCSの大映ドラマ再放送にも
まんまとハマッてしまい、「乳姉妹」「ヤヌスの鏡」をガッツリ視聴している有様です。
1度見たはずなのに、そしてかなり設定に無理があるはずなのに、どうしてあんなにも
あのドラマたちは新鮮なんでしょう。すごく不思議です(爆)。
伊藤かずえは「ナースのお仕事」とかで黒ブチ眼鏡をかけてる場合じゃないです!(爆)
もう潰れてしまった、大映テレビを嘆いても仕方がないけれど、
本当に、惜しい会社が潰れたもんだと思います。
アイドル女優の演技なんかどうでもいいんです。まんま、面白いから。
もっと面白いのは、あのような凄い世界観の中で重鎮と呼ばれてもおかしくない俳優陣が
凄く真面目に芝居をこなしていることが、下痢気味のあたくしの腹を捩じらせるのだ。
でも、全員(キャストは勿論スタッフも)真面目にやっているので、
わけのわからない話でもとりあえずまとまっているので、見ていて楽しいのである。


そんな中、曰く付のドラマ、「高校教師」第7回の放送ですわ。
あたくしも、1週間前にケチョンケチョンにしましたけどね。
あれから、前作と今作、演出家が変わっていないかを調べました。
一人だけ、前作と同じ人がいるようです。
今週の放送分は、その人が手がけているようでした。
その所為でしょうかね・・・・?
色んなことが鼻に付かないような気がしたのは(笑)。


前作も、演出家は3〜4人いて、回によって入れ代わり立ち代りみたいだったみたいだけど、
ポイント・ポイントで、必ず出てくる人がいる。それがY氏なのである。
今作も3人だか4人だかの持ち回りで、頑張っているみたいだけど、
多分、めっちゃポイントの回ではこのY氏がメガホンを取るんだなというのが
何となくだけどわかってしまったので、
作品全部を貶すのには、材料的なものが足らなくなってきてしまいまして。(どういう神経してんだか)


で、この作品に思うことなんですけど、ちょっと前に
あ・・・・村上龍が失速したなと思ったあの感触に似ていることが判明しました。
要するに、野島氏も失速してるんですよね。明らかに。
人間にはやっぱり、脂が乗っている時期とそうでない時期というのがあって、
今、野島氏はこの作品を世に放出すべきではなかったんだと思うんですわ。
確かに、キャスティングには恵まれ、プロデューサーはまだ生きてるし、
前にメガホン取ってたDもいるなら、今しかないと思ったのもけだし正解なのかもしれないし、
丁度10年という月日というのもキリがいいけれど、
何も今、無理して書くことなかったんじゃないかなぁ・・・・とモノカキの視点としては
そんなことを思うわけです。


ハッキリ言って、理解に相当時間のかかる「叙情詩」みたいな脚本です。
平成15年の冬にドラマにすべき作品じゃないと思うのですよ。
あと5年待つか、3年くらい前に出てたら、
もっと違ったものが、違った形で視聴者に訴えが届いたんじゃないかと思うの。
明らかに、タイミングをミスった作品。


だから、上戸がどうとかソニンがどうとか、藤木は早く死ねとか、
そういうのも、全然関係なくなってきちゃうわけ。
まぁ、あたくしに言わせれば、オスカーが上戸にもっと確実なる代表作を与えるために
TBSに金を積んだとしか思えない・・・・そんなふう。
金のある事務所はやることもエグいけれど、金があるというのはいいなぁ・・・・
と、つい指を咥えてしまうあたくしなのでした( ̄∇ ̄;)





ところで・・・・。
今回、何だか見ていて、個人的に面白いシーンがあった。
奇しくも前作の金八シリーズで共演を果たしている、斉藤祥太と上戸彩のキスシーン(爆)<しかも未遂
未遂になると、頭っから思っていて、それが思った通りになったので余計に可笑しかった。
しかも、あたくしの頭の中では、今でもキャスティングの切り替えが行われてなくて、
斉藤祥太が出てくると、「キッズ・ウォー」でも結構名を売ったというのに
未だに「金八」のイメージが拭い去れなくて、
それは上戸彩に対してもそうで、
昨日のあのキス未遂シーンでも、

あ・・・・直と儀が。。。。



と、脳裏を過ぎる始末(爆笑)。もうコレだけで、あたくしは可笑しくて可笑しくてたまらない。
未遂になったというお約束の展開なんかそっちのけで、くすくすくすくす笑っていた。
高校生役が出来る、売れセンの女優・男優なんて限られてるんだから、
色んなところに出てきて当たり前なんだけど、これは、同じTBSでも
「キッズ・ウォー」や「マイ・リトルシェフ」なんかより、明らかに
「金八」の影響力の強さを物語っている。


同じ現象は、やっぱりTBSの「GOOD LUCK」でも垣間見ることが出来て、
「金八」「チュー」こと山越崇行役をやっていた中尾明慶がキムタクの弟役で出ていても
やっぱりあたくしの頭の中では、永遠に「チュー」でしかない。


コレは結構凄いことである。こんなところで小山内美江子の力量を再びまざまざと見せ付けられるとは
思ってもいなかったものだから、他の脚本家や演出家たちがくすんで見えてしまう。


あんなに代表作を沢山持つことになった、星野真里だって、
あたくしやぷよ2に言わせると、未だに「乙女ちゃん」だし、
これはもう、「3年B組金八先生」という1つの社会現象に巻き込まれた人々の運命なのだろう。




「高校教師」の話に戻ろう。
さっきも書いたけれど、役者が口に出して話している科白そのものが、
もう叙情詩に近いので、ヒく( ̄∇ ̄;)。
5回くらい、反芻すると真意が見えてくるのだけど、
金曜のゴールデンで、そういうことはしないでほしい(笑)。
特に京本政樹なんか、劇中モロに青春回顧モードに入っちゃってて、
前作を知らない人なんかあんな描写を見せられたところで、
彼が「ウルトラマンフェチ」だという強烈なプライヴェートサイドを持っているのを
拭い去れずに見てるんじゃねぇの?と疑いたくなる。
そういうのを全部抹消してこその、俳優であり、ドラマなんだろうけれど、
このドラマは、前作&映画という足跡を持っている特殊な作品なので、
1回焼き付けたキャラクターのイメージをもう1回呼び起こさなければならないという
厄介な作業もあったりする。特に京本に関しては。
同じ作業を、別の役者にもやってしまうと、上記のあたくしのように
「くすくすくすくす・・・・」が始まってしまうので、更に厄介。
とにかく、そういった部分での構成がややこしいので、制作側はもっと考えた方がいいと思われる。


結論として、「雛」をソニンにやらせた方が、逆に面白かったんじゃないか・・・・?ということ(爆笑)
彼女は、この作品が女優初挑戦だし、たとえ上戸より見劣りしても、
それは前作の持田真樹がきちんと桜井さっちゃんより美的であったということで
あそこの入れ替えは、アリアリだとあたくしは認識している。
上戸が「紅子」の役をやった方が、不幸そうだし、不幸を巧く演じそうだし
ソニンが「雛」の役をやった方が、やっぱり不幸そうだ(爆)。<見た目的にも

考えてもみて。ソニンがだよ・・・・?
「あたし、もうすぐ死んじゃうんだから、恋がしたい!」と藤木に訴えてみろよ。
あたくしは躊躇することなく同情するよ(爆)。
すっげぇ、可哀想にも見えてくる。
あのセリフは上戸だからいかんのだ(爆爆)同情する気になれない。
だって、残り時間で充分に恋が楽しめそうな感じが滲み出てきてるもん。
ソニンにはそれがないので、明らかなる同情を誘う。
まぁ、「雛」という役が病気ではないというので、そう簡単に死にゃしないんだけど
ソニンがあのセリフを吐くところを想像すると、本当に命が短いんじゃないかと一瞬錯覚する気がする。
キャスティング、ミスったな(笑)。


でもまぁ、藤木と上戸があの「高校教師」をやるんだってさ!!という
前評判の高さからいくと、宣伝効果はあったから、仕方がないのかな。
世のドラマは数字命だし、特にTBSは数字の取れないドラマは片っ端から切ってくし・・・・。
もう少しすると、もうちっとマシなバイオレンスシーンも見られるらしいが、
果たして、このご時世にマッチした描写に仕上がるかどうかが不穏なところ。


どうも、こう物語にのめりこんで、揚げ足取りな意見を述べる普通の視聴者と違って
現場のことをハッキリと想像しながら、スタッフの揚げ足まで取ろうとする嫌な視聴者だよなぁ。
大映テレビは、あんなに素直な気持ちで見られるというのに、この落差は一体どこから・・・・?
ツッコミどころは無論、大映作品のほうが満載に決まっているけど、
あっちは、それを売り物にしているところがあるので、もう敢えてツッコまない(笑)。
次はどんなネタが飛んでくるのか、その刃物のようなネタの切れ味が逆に楽しみ。
ボーっとしていると、たたっ斬られる可能性のあるドラマなんて痛快すぎる。
この際、昔は大映テレビに随分と加担してきたTBSも、いっそのことあのくらいの意気込みで
「高校教師」の完成を目指してほしいもんだと思う。

↑時代が合えば、絶対に使えるハズなんだが。

彼女の日向女子高制服姿というのは、今やコスプレ以外の何物でもないが、
デビューするきっかけや時期が巧いことリンクしていれば、
桜井さっちゃんよりも凄い女子高生を演じていたろうになぁ・・・・とかなり惜しい。
中谷美紀といえば・・・・
デッキブラシを持って、出光の「わぁキレ〜」のお姉さんとして登場したのが印象的だったが、
きっと事務所側も、そういう路線で彼女を売り出したかったんだろうな。
それが、何の因果か「ケイゾク」とか「ハルモニア」とかで凄く怪しげな役がお似合いだってことで、
一瞬、彼女の役が固定化された時期があったけど・・・・。
人の往く道は、環境が決める最たる例。
上戸彩もある意味ではそうだ。ガンプラのCMが影響して、
今や、カワイイカワイイ上戸になってしまった。
「金八」の直から巧いこと派生させていれば、もっと面白い女優になれるだろうに。

↑いいぞ! 自力で叶えろ!

お前なら、それが通用する。例えば、松本恵が見事名前まで変えて復帰したように(爆)。


いいよなぁ・・・・帰る場所がある人って。(切実)
売れる、売れない以前にそういう選択肢を持てるのって、単純に、のほほんと
「いいなぁ〜( ̄¬ ̄*)♪」と思ってしまう。
もう旬も何もあったものじゃないあたくしだけど(笑)。

あさみ


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