雑記。

2003年10月20日(月) くえんてぃんたらんてぃーの!

の新作『キル・ビル』を試写で観まいた。
以下ネタばれオンパレードなので注意!

結論からいうと、私は好きです。この映画。

タランティーノでユマ・サーマンつーともう『パルプ・フィクション』な連想ですが、当のタランティーノが「深作監督へのオマージュ」とか捧げちゃったりしてるもんだから、もっとB級臭がプンプンしております。
ありていにいえば、B級Vシネマを世界のエンタテインメント巨匠(ヲタク)がやっちゃったらこうなりました! 的などたばたチャンバラです。
ハリウッド大作なのに観終わった後の印象が『女囚サソリ』とか梶芽衣子とか、そんな映画。現代で言うなら、ワタシが観た映画で一番近いのが『殺し屋1』です。そう、世界の三池です。特に血飛沫のありえなさとか、重要なクライマックスシーンにおけるルーシー・リューのやられ方(場内から笑いが巻き起こりました)とか、栗山千明のバトロワ的柴咲コウとの混同されキャラとか、ああもうわかったわよ、アンタは深作欣二とヤクザ映画とジャパメーションとマカロニウエスタンと古き良き日活・東映が大好きなのねというオマージュに次ぐオマージュな映画でした。これ二部作で、二作目はカンフ−映画とマカロニウエスタンへのオマージュ三昧らしい。
おもしれえなあタランティーノ。『レザボア・ドッグス』と『パルプ・フィクション』で終わっていたワタシのタランティーノ史にこの『キル・ビル』は颯爽と登場しました。こういうB級くさーいトンデモおぽんちインチキチャンバラ映画(しかも主人公はえらい強い女)大好きです。ユマ“梶芽衣子”サーマン万歳!
今作の舞台がテキサスと日本なもんで、劇中、いろいろと日本人の失笑を買う出来事が連発。観客の皆さんも笑うところなのかそうでないのか苦労した御様子。確かにユマ・サーマンとルーシー・リューのカタコト日本語での決闘シーンとか、ユマが日本刀もらうとことか、もうムズ痒くてどうしたもんかと思うよ日本人は。そしてハットリ・ハンゾウ役で出てきたサニー千葉こと千葉“影の軍団”真一の日本語がわかりにくいよママン。
それでもやっぱり「アメリカ万歳!」なハリウッド超大作より私には身の丈があってるような気がします。いや面白いもの! 映画としての出来不出来はまあ専門家の蘊蓄たれに任せておいて、漫画好きアニメ好きで日本のB級アクションとかバイオレンスとかチャンバラとか仁侠映画とか梶芽衣子(うるさい)とかがお好きな方にはお薦めしたい。血が苦手とか三池崇史が好きじゃないという方にはお薦めしない。『殺し屋1』に耐えられなかった人はやめとくが吉。
名声も実力もある監督が真剣にやった超B級チャンバラ活劇。ある意味すごいな。

言い忘れたので付け足し。
途中にけっこうな長尺でアニメが入るんですが、なんかこれも涙が出るほど懐かしいというかあばずれ臭がするというか、下衆というか、咲いてみせます徒花というか、仁義なき闘いというか、おもろい。
そしてエンディングロールではずっと情念たっぷりに「うらみ節」がかかっていて、もうアタイ、駄目、イクぅ! とゆうぐらいおもろかった。


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amaru