● おさるのひとりごと ●


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2005年11月01日(火) あれこれ

些細なこと その1

うちの近くの古いけど雰囲気のある個人宅。
庭は都会にしては広めで大きな木が数本ある。
猫が庭につながれていたりして、落ち葉焚きをしていたり風情のあるお宅。
勝手に文豪か画家さんなど、芸術家のおうちでは?なんて推測している。
そんなおうちに先日足場が組まれていた。
変にリフォームしちゃったら勿体無い、なんて心配をよそに、工事は終わり。
そんな大した工事はしていない。壁の色を綺麗にしたぐらい(色は同じ)と
縁側のサッシを新しくしたぐらい。
よかったぁ・・・と思ったけど、今までの木枠の窓と比べると、どうしてもサッシは
テカリがあるんだよねぇ。
まあ、住む人にとってはこれから寒い時期だし、その前に・・・と言うのもその業界にいた私は
よくわかるわけだけれども、でも見てくれ的にはやっぱりちょっと違和感。
快適さは別として残念な気持ちだったりする。

些細なこと その2

さらにその近くにはなんてことない昭和40年代っぽい住宅がある。
毎日の通勤時に見ていた、どこにでもあるなんてことない家。
先日、そこに足場と幕がかけられた。
狭い場所なので、幕ってことは解体ってことだ。
隙間から見ると家の中は空っぽ。
窓ガラスは外してある。
それは解体のいつもの風景。なんてことない。
だけど、なんてことある風景になったのはそれを見渡せる位置におじいさんとおばあさんが
何も言わずにその建物を見てじっとしていたから。
ああ、この家はこの人たちの家で、思い出のある大切な家なんだ、と切なくなる。
人が割りと多い裏道なのだけれど、道行く人には目もくれず、ただただ空っぽの我が家を
見守るおじいさんとおばあさん。
それは次の日も同じだった。
きっと、今ある建物がなくなるまで見てるんだろうなぁ。
最初は次はどうなるか、新しい建物が建つのか、更地になるのかぐらいにしか
興味が無かった私ではあるけれど、今はこの老夫婦の今後が気になる。
ここにまた住むことになっても、新たな地に移り行くことになっても、今までの思い出と共に
これからも大事に生きていって欲しい、そう思った。


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