2007年03月10日(土) 買い付け


年始から春にかけて、
我が家の食卓には黒豆の甘煮があがる。
おばあちゃんが数日かけて釜のような大鍋で
ちょっとずつ火加減をしながら煮込んだものだ。
おかあさんとおじいちゃんの好物で、
のどが荒れたときには煮つゆを飲むとばっちり効く。
おすそわけしたレシピも大人気の、おばあちゃんの渾身の一品。

年末、こだわりの丹波の黒豆を買いに、築地市場に行くのが恒例で、
去年おととしと私は荷物持ちでおともしている。
おじいちゃんにもらった一眼レフをぶら下げて。
大きなリュックサックを背負って。
黒豆はここ、と決めたお店で買ったものしか使わない。
おばあちゃんが品定めをする間は、
少し人ごみから離れたところでシャッターを切りながら待つ。
フォークリフトのアームがないような乗り物をパシャ。
段ボールに投げ込まれた食べ物をパシャ。
古くからの商店をパシャ。
ついでにおばあちゃんの真剣な横顔も。
豆のあとはお茶や明太子を買って、
重くて崩れても問題のないものは
私のリュックにどんどん詰め込まれていく。

お昼を場外のお寿司屋さんで食べて、
帰りは卵焼きをつまみ食い。
おばあちゃんはテリー伊藤のところじゃなく、
そのお隣の卵焼き屋さんがお気に入り。



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