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2008年01月21日(月) 怖いものは怖い

 たまにホラー小説を読むことがあります。
 ホラーというジャンルはなかなか面白いもので、ちゃんと恐怖するような話を書ける人はやっぱり「巧い」んですよね。
 人物や情景の描写が云々とかそういうところじゃなくて、人の心の隙を衝いてくる感じ。
 そしてホラー的説得力。
 現実ではないと分かっているのに自己投影してしまい、そして恐怖する。
 ある意味では他のどんな傾向のものよりも「こういうこともあるかもしれない」と思わせることができるジャンルですよね。ホラーって。

 問題なのは、私が重度の怖がりだと言うことです。
 下手をすると本気で具合が悪くなってしまうくらい。
 あまりに怖いやつだと、読む時に本をちょっと覗く程度しか開けないくらい(絵があるわけでもないので、読み辛いだけで意味はない)

 ……で。
 この前もなかなかの当たり本に出会えたんですよ。
 当たり本も何も、その作者のは文庫ならほとんど持ってるんですけど。
 その中でもイイと思える話に会える。これは喜びです。
 喜びの後に訪れる恐怖タイム。これは地獄です。

 折しも時刻は真夜中。真っ暗。
 寝なきゃいけないけど、寝る前には歯を磨いてトイレに行かねばならない。
 闇の中の洗面所がやたら遠くに感じてしまうわけです。
 踏み出す一歩のぎしっという音に戦くわけです。
 鏡に変なものが映ったらどうしようとか、ドアを開けたら巨大な目玉がこっち見てたらどうしようかとか考えちゃうんです。
 草食った人の多くが「なんかちっちゃいオッサンが壁にたくさん密集してるのが見えたことある」って異口同音に言うのはどうしてなのか考えちゃうわけです。
 本当はいるんじゃないの、ソレ。
 理性がカットしてるから見えないだけで、実はいるんじゃないのソレ。
 ああ怖い。おお怖い。
 そう思ってトイレのドアを開けました。

 突然、便器の蓋が自動的に開きました。

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい!!?」

 思わず小声で叫んじゃったじゃないですか。
 ムカつくぜウォシュレット(自動開閉装置付)!!



 それはそれとして墓場鬼太郎が凄い面白かったですよ。
 あれはとてもよいリメイク。何としても1話から見るべき。
 まあ、私はコメントなしじゃ見れなかったですけどね。怖くて。
 ってか怖いよアレ!