
ひとりごと〜リターンズ〜
不知火
MAIL
|
 |
| 2001年06月30日(土) ■ |
 |
| 幸福論。 |
 |
今、私は世界で一番幸せだと思う。
ニンニクのたっぷり入ったラーメンと、 味噌ダレをたっぷりつけたギョーザ、 それにご飯を2杯とキムチを力一杯。
これだけを平らげ冷たい水を一杯ぐいっと飲み干す。 そして気持ちの良いため息を一つ。
ふぅ〜。 ごちそうさま〜。
多分、今の私より幸せな人は、 隣に座ってるメガネをかけた痩せ型のおにいちゃんぐらいだろう。
彼は約17分前に注文した定食がやっと目の前に出され、 その予想以上に分厚いトンカツに、今まさにかぶりつこうとしているところだ。 しかもこれがうまそうに喰う。
うん、きっと貴方は私より一杯の幸せを噛み締めているのでしょう。 しかし、私は私で想像しうる最高の幸せの中に身を浸しているところなのだ。 悪いか。
ここ3週ぐらい土曜日の夜は毎週ここのラーメンを食べている。 700円〜800円出せば美味い物を腹いっぱい喰える。 時には食べ過ぎて後悔することもあるが、 それもまた悪いことではない、生きているという実感だ。
そして一杯に膨れたお腹をさすりながら、 日が暮れかけた通りを南下して我が家へ向かってゆっくり歩く。 この間に感じる夕方の涼しい風がまた気持ちよいのだ。
うん、満ち足りてる。 生きるのに意味なんて必要ないし、 生きているってのはそれ自体大したことだと思う。
でも。 ごく普通の値段でそこそこ美味しく、 お腹は一杯になり、 店主の笑顔は最高。 こういうお店で夕食をとった帰り道と言うのは、 「生きてて良かったぁ。」 なんてことを考える場であったりもするものです。
まぁ、要するに幸福ってのはその人の気の持ちようってことですね。
なぜかそんなことをふと考えた、6月最後の土曜日。
|
|