前の会社の上司があるときにポロッと言っていました。「誰でもできる仕事はしない。」今でも彼がそのような考えを持っているかどうか、先日、久しぶりに大阪で会ったのですが確かめずじまいでした。
今、私がアルバイト先でやっていることは、一般的には誰にでもできる仕事です。しかし、私は誰も私のようにはできないと思って仕事をしています。別に技術的なことを言っているわけでも、手際の良さを言っているわけではありません。(もちろん、結果的には技術的な点や手際のよさなどにつながってきますが。)
私は毎回目標を持って仕事をしています。
1)誰よりも早く仕事を終わらすぞ。 この目標を持つ事で、一つ一つの動きに意味が出てきます。一つ一つの動きをできるだけ無駄なくするためには、作業の一つ一つをどのようにしていけば良いかという効率性を考えるようになります。
2)誰よりも他の人が楽になる仕事をするぞ。 職場では私以外に、様々な役割を持つ人が一緒に働いています。私のすれば良い仕事を限られています。しかし、私は積極的に他の人の仕事が楽になるようにという意識をもって仕事をするようにしています。
3)仕事できるだけうれしいぞ。 仕事をすることに意味があると考えています。働くということは、社会との関わりを持つことということが良く言われますが、以下の点で真実だと思います。A)不特定多数の人がダイナミックに関わっていく仕組みの中で役割を持って存在できる。B)自分の知恵、汗、時間がお金という評価で示される(アルバイトでは限定されますが...)
4)結果を出すぞ。 この仕事で私が求められているのはどんなことなのか?ということをできるだけ早く的確に捉えるために、感覚を研ぎ澄まして仕事をします。求められていない結果を出しても、それは結果として意味を持ちません。相手が予測していないことに対しても、常に推測を怠りません。社会の中でこの会社には何が求められているのか?この会社の中でこの部署は何が求められているのか?この部署の中でこの上司は何を求められているのか?私はこの上司に何を求められているのか?こうした階層的な視点で、自分の仕事を考えることでどんな結果を出す事が大事なのか?ということがわかってきます。
こうした意識を持って仕事をしているのは私だけではないと思います。しかし、こした意識をもって単純作業ができる人は少ないと思います。「誰にでもできる仕事」というのは、その人が「こんなの誰にでもできるよ。」と思ってやっている仕事の定義なのです。逆に言うならば、「俺にしかできない仕事をするぞ。」と思って仕事に取組めば、その仕事がどんな仕事であろうとも、決して他人には真似できない仕事なのです。
生き方だってそうです。あなたの意識一つであなたの生き方が、誰にでもある生き方なのか、それともあなたにしかできない生き方なのかが決まってくるのです。自分の生き方に自信をもっているかどうかなんて、ちょっと話しをすればわかってしまいます。仕事と人生、あなたにしかできないものにして下さい。
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