これは性格なのか、方法論なのか?
私の場合、何かを考えたり作ったりするときに、細かい部分をチクチク作って行く作業より、大まかなフレームをドカンドカンと作っていくことに重点をおきます。スキームがなければディテールなんて意味がないと考えるタイプのようです。みなさんはいかがでしょう?
だからチクチク細かいことにこだわる授業や、そういったお話しの仕方をされる方と話すときなどは非常に体力を使います。心の中で「だから何やねん!」という突っ込みを自然に入れているからです。
フレームが理解できていれば、多少のブレはあっても完全に間違った方向には向かないと考えるのです。細かい点を集中して作り上げなければ最終的に完全に仕上がらないということはその通りなのですが、最初から細かい点にこだわると焦点がずれていくことがありますし危険だなあと思うこともあります。
人に何かを教えるときも、大きなフレームから細かく突っ込んでいく方法は非常に有効な指導法ではないかと考えています。なぜなら、こんな感じになるということが分かって細かいところを見ていくのと、なんだか分からないけど細かいところだけを見せられているだけでは、一つ一つへの興味の持ち方が変わるからです。
これが性格なのか、方法論なのか?と冒頭に書きましたが、実はこれは真理ではないかと考えます。ある授業で先生がこんな言い方をされました。「大枠を呈示されてからの方がわかりやすいと言う方もおられるようですが...」私は小声で思わず突っ込んでしまいました。「どんな人でもそうです。」職人を目指して修行している身ならともかく、高い授業料払ってきているのにわかりやすさを追求しないなんてどんな学校だって思ってしまいますよね。
教え方はともかく、人間が何か物事を達成しようとするときには先ず大きな目的を明確にしてから、細かいことにこだわっていくという過程が大事なのではないでしょうか?
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