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2004年10月24日(日) 洋風焼そば

何日か前に、以前の日記にも書いた職場近くの喫茶店でまたナポリタンを食べていた。
相変わらず正統派の「喫茶店のナポリタン」で、相変わらず美味しいワカメスープがついてきた。

こちらも相変わらずの店員さんたちの中国語のおしゃべりの中で食べていて、ふと思った。
このナポリタンとワカメスープの違和感というのは、

「ナポリタンに、洋風スープじゃなくワカメスープがついてくる」

ことにあるのではなくて、もしかしたら

「ワカメスープなんだから焼そばやビーフンが正しい組み合わせなのに、なぜかスパゲティである」

ということなのではないのか。つまり先にワカメスープありきで、炒飯やあんかけご飯や、麺類なら五目焼そばとか固焼きそばや焼きビーフンを食べるべきものなのだ。きっと。それをちょっと間違えてスパゲティを食べてしまった。そんな気がするほど、そのワカメスープの味は普通の中華料理屋くらいのレベルなのだった。

私はかねがね、昔の日本のおかあちゃんカレーって「肉じゃが」のバリエーションではないのかと疑っている。あれはカレー味の煮物であって、だから片栗粉でとろみをつけちゃったりするのではないのか。それと同様に、日本におけるスパゲティの受け入れ方は「焼そば」のバリエーションだったようだ。高菜入り醤油味だのあんかけスパだの、突飛に思えるアイデアも焼そばだと思えば特に不思議はないのだ。中国の人が作るナポリタンを食べながら、そんなことを考えていた。


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