やがて楽しき

日々つれづれ、ときどきSMAP。


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やがて楽しき
2000年02月20日(日) 蒲田行進曲2000


「蒲田行進曲」楽日。結局、今回は東京で4回観たことになります。

スパイラルカフェでランチ後、いざ青山劇場へ。
ここへ来るのも今日でしばらく機会がないんだなぁと思うとちょっと淋しくなる。
相変わらずダフ屋がいっぱい。ソワレなんて、いったいどこまで値段上がってるんだろうね。
今日は、1階の最後方の中央寄り。でも、傾斜の具合が良くて、視界が広くて気持ちがイイ。
今日は最後だから、しっかり表情を目に焼きつけよう!ってなわけで、オペラグラスをスタンバイ。
…ああ、大正解でした、オペラグラス。丹念に表情を追うことがこんなに感情に訴えるとは。
去年、初演を見た時と同じくらい、いや、それ以上に、後半ずっと泣きっぱなしでした。
自分でもびっくりするくらい。
階段落ちの後、ヤスが帰ろうとする小さな明りのついた部屋の窓がほんとうに見えた気がしました。
いつも悲痛に感じていた「銀ちゃん、だーい好き!」が、希望に満ちた言葉に聞こえて、
この1年、私の中に溜まっていた澱が、ぜんぶ融けていくような気がしました。

もう私にとって、この作品は「泣き」の芝居ではなくなった、と思ってたの。
初演を初めて見た時のどうにも仕方ない感情の渦みたいなものは、2度は手に入らないんだと。
剛くんは初演より格段に上手くなっていたけれど、
その分、モノに憑かれたような鬼気迫るものが抑えられたような気がしたり、
印象に残っていた台詞が削られていたり…
でも、芝居ってホントに不思議。
私の心と体のコンディション、客席の雰囲気、そして舞台の上の役者さんのエネルギーが、
この上なく幸福で、切なくて、大切な空間を造ってくれたんだなぁ。

ほんとに終わっちゃったんだなぁ。いつか、また会えるんだろうか。

剛くんは、今、何を想っているんだろう。


あ、一応これ以前の3回についても書いておきましょう。
東京初日は前から5列目、というか、オーケストラピットがあったら最前列になる位置の上手。
私の前には座席がない状態で、つまり、何もさえぎるものなく、間近で堪能できたわけですよ。
もぉねー、まじで良かったっすよ。
「芝居は純粋に観る」がモットーの私ですが、
この日ばかりは「こんな近くで見れるのは生涯最後かも…」という邪念にさいなまれ、
つよちゃんをひたすら目で追ってしまいました(あぁ俗物な私)。
しかもねー、カーテンコールの憑物落ちたクサナギさん、めちゃくちゃキレイ。
彼って決して完璧な美形ではないと思ってたけど、やっぱり俗人とは違うわ。
でねでねでね、こっちを向いて手を振ってくれたわけよ。
席がそーいう席で、スタオベしてたでしょ。で、つよぽんは上手に立ってたでしょ。
もう、ばっちり視線をGETしたと!思える位の状況だったわけよ!(興奮)
役者に向かって手を振るなんて絶対しない、というモットーなんて、
頭の中でボン!という音と白い煙が立つのと同時に吹っ飛ぶわけですよ。
「ひゃぁぁ」なんて、へなちょこな声も出ちゃうわけですよ。許してくらさい。

2回目は2階の最前列。
青山劇場の高―い2階席じゃぁ、オペラグラスは必須だろうと思いきや、
結局ほとんど使いませんでした。
なんかね、届いてくるんだよね、気持ちが。豆ツブのようなヤスから、銀ちゃんから、小夏から。
あれだけ大きな劇場と舞台で、しかもセットらしいセットも無い状態で、
2時間半もの間、客席を引っ張ることができる「蒲田行進曲」ってスゴイ。と、思った。うん。

3回目は、公演も中盤だったせいか、ちょっと疲れているように見えたクサナギ氏。
客席のテンションもちょい重めな印象。
でも、ラストにはキチンと間に合ったのは、さすが、でしたね。





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