I wanna Keep A-Rockin'
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2001年06月24日(日) Do You Beat? - 追加公演

●5:50 起床。 Morning BGM:Peter Frampton "Shine On : A Collection"

昨日はなかなか寝つけず、結局25時まで甲斐友と Chat をしていた。

●飯田圭織「パラノイア・ダイアリー」第4回。
悩みを内に秘め、表に出さず、積極的に歳を重ねようとしているカオリがいた。
カオリ、これは Diary(日記)なんだから、悩みを解放してあげてもいいんじゃないかな?

S&R のナベさんが俺に言ってくれた。
「日記はもっと自分の内面をさらけ出した方がいいぜ。」と。

そんな事もあって、俺は昨日のような日記を書いた。
他人が何と言おうと構わない。これは俺の日記だ。俺の人生だ。俺の表現だ。
John Lennon が、自分の内も外もさらけ出して、音楽だけじゃなく、日常生活すべてを Rock 'n' Roll として表現したように。

●ギターの練習。今日の先生は Peter Frampton。メロディアスで繊細な、レス・ポール・サウンド。
BGM:Humble Pie "Rock On"

●さて、そんなこんなで、そろそろ甲斐バンド Live at 渋谷 AX へいざ出陣。
16:00 甲斐友十数人と原宿で待ち合わせをし、ちょっとお茶した後、会場へ。

17:00 開場のはずが、器材トラブルの為とかで結局 30 分押し開場。
俺の整理番号は A209。入場と共に、グッズ売り場を素通りし、即行でフロアへ行き、大森師匠サイド、前から4列目という、まずまずの場所を確保。
こんなに近くで甲斐バンドを観れるなんて、生まれて初めてだ。心臓はドキドキ。周りにいる知人とも会話にならない。
それにしてもこの AX ってハコ、スタンディングでキャパ 1,500 って聞いたけど、思ったより狭く感じられた。

そして、15 分押しでいよいよ Live Start。
至福の時間 …。
内容はどうだったかって? まあまあ、それは後でゆっくり書きますから。

「HP 見てますよ。」と言ってくれる人が思いのほか多くてびっくりした。
まあ、世の中にはこんな人間もいます、という感じで傍観してくれれば嬉しい。

Live 終了後、オフ甲斐。十数人で渋谷の New Korean Style Restaurant「春川ダッカルビ」で、韓国鍋(って言うのかな?)をつつく。
閉店の11時まで、目一杯飲み、食べた。

酔った勢いで、森京さん、追っかけ Iku ちゃんと小平在住の男(名前忘れた。ご免!)と一緒に、Hajime 選手に国分寺まで車で送ってもらってしまった。
Hajime 選手の車は新車の BMW。車内にはティファニーの香水の匂い。そして Hajime 選手選曲の甲斐 CD を聴きながら、超快適なドライヴ。
酔った勢いで、デカイ態度で暴言をはきまくった俺。ハジリン、すいませんでした!

帰宅後、即行で就寝。



































01. 破れたハートを売り物に
意表をついたオープニングに、観客一気にヒート・アップ!
甲斐さんの出で立ちはグレイのスーツに、深緑のシャツ。
間奏は一郎と佐藤英二の Twin Lead で美しいハーモニーを披露。

02. アナログ・レザー
おっと! この展開はもしかして今夜限りの Special Menu の予感?
間奏は、CD でも弾いている佐藤英二がバッチリキメた。

(ここでいつもの MC「あーりがとう」)

03. ちんぴら
甲斐ファン歴22年の俺も、この曲は初めて Live で聴いた。ちょっと Keyboard の音がしょぼかったのが残念。

04. ダイナマイトが 150 屯
例のマイク・スタンドさばき健在なり!

(MC:「きんぽうげ」の曲解説?「作った時は、何てタイトル付けるんだって言われた、中国の毒の花の歌、やります。」)
05. きんぽうげ
一郎が大森師匠のソロを再現。まあまあかな?(生意気な俺)

06. フェアリー(完全犯罪)

(「新しいアルバムの中からもう一曲。」)
07. 眩暈のサマー・ブリーズ

(甲斐、アコギ(My name is KAI の時の Gibson)を持ち、MC。「とにかく甲斐バンドのシングルは全曲チャート・インしてるんで、どの曲を削るかで迷った。そして最後までモメた曲、でも広島の初日で手応えを感じた曲。」)
08. シーズン
09. ナイト・ウェイブ

(「ドラムスの松藤が唄ってくれる」。)
10. ビューティフル・エネルギー
甲斐、引っ込む。休憩か?

11. Blue Letter

(甲斐、一人になって、またさっきのアコギを手にする。)
12. テレフォン・ノイローゼ
My name is KAI を経て、15年前より更に迫力が増したサウンド。

(MC:プロモーション(はなまる、チノパン、笑う犬)の話。「笑う犬」の時のビートルズ・スーツは貰って来たとのこと。「それってまた着たいって事じゃん!」と自己突っ込み。
それから巳年の話も少々。「外国で活躍している日本のサッカー選手は巳年が多い。同じ巳年って言っても二回り違うじゃん。遠い遠い!」)

(「手裏剣ブラザース」!?(松藤、前野、佐藤)登場)
13. 円舞曲(ワルツ)

(大森師匠、ようやく登場!!)
14. 安奈
15. 裏切りの街角
位置的に師匠のアンプの生の音が聴けた。例の赤の Gibson 335。エフェクトはあまりかかっていなかった。

16. LADY
師匠頑張れ! と言いたくなるような、ちょっと危なげなギター・ソロ。

17. 嵐の季節
これは完璧! 俺、拳を振りながら泣きました。

18. 氷のくちびる
お決まりのライティングが格好いい!

19. 翼あるもの
照明が一挙に明るくなり、後半にむけて更に盛り上がる。

20. 漂泊者(アウトロー)
大森師匠、ソロの出だしでエフェクターを踏み間違えたのか? 最初ちょっとショボかったが、なんとか弾ききる。

―アンコール1―
21. HERO(ヒーローになる時、それは今)

(メンバー紹介。松藤、ステージ前まで出て来て客席にスティックを投げる。大森師匠は「今日も元気!」と紹介された。)

22. 観覧車 '82
甲斐が引っ込んだ後、一郎が促し、大森師匠、佐藤英二、サカイノリオ、4人揃ってフロントに出る。エンディングのタイミングが掴めなくなり、延々と演奏が続く。松藤かなり辛そう。一郎のリードでようやく演奏終了。

―アンコール2―
23. 100万$ナイト
最後の力を振り絞った、力の入った演奏。俺も中学3年の 1980 年に、無事、タイム・スリップしました。

●ここで、俺の独断による苦言コーナー!
・全体的に、甲斐さんちょっと「手抜きモード」が入っていたと感じたのは、俺だけではなかったはず。客に歌わせる部分が多すぎたぞ。

・大森師匠、元気は元気そうだったが、ソロがちょっと危う気な部分が多々あった。師匠のギターが聴けるのも今回が最後かな、なんて思わせる、ちょっと悲しい気持ちもよぎった。

・一郎は相変わらず。特に言う事なし! あっ、一つだけ、水色のストラトは似合わなかったぞ。

●Live 終了後、グッズ売り場は大盛況。とりあえずパンフレットだけ買ったけど、\3,000 は高すぎた! 半値位の代物だな。
ただ、1ページだけ、甲斐のコメントがあった。これは非常に読みごたえがあったので、買わなかった人の為に全文を紹介する。


たった今、自宅に戻ってきたところだ。
ニッポン放送で、原千晶と軽口を交わし、力強いアンプラグド・ナンバーを2曲プレイしてきた。
そして深夜の2時。
正直に告白しよう。
今度の甲斐バンドの15年ぶりのニュー・アルバム、本当に完成するとは思わなかったと−−。
途中で路頭に迷ったのだ。
迷路にハマリ込みすべてが無意味に思えてきたころ、重要で肝心なことに気が付いた。
オレたちがずっとこだわり続けてきたもののほとんどは、
もう時間の中で風化してしまっているのだということに。
残されたのはオレたちの関係だけ。だが、それこそが最大の武器になるのではないかと思いはじめた。
自信を失くしてしまっているこの国で、まわりを見渡すと失くしてしまったものを嘆いている顔ばかり。
すりへってはいるが手の中のわずかなもので始める時なのに。
システムとか組織とかの不確かな方ではなく、仲間とか家族の絆の中で、
しっかりしたキーワードを説明することが出来れば、あとは“あうんの呼吸”でいける。
だから、一流のスタジオ・ミュージシャンとプレイする“上手さ”の方ではなく、その対極にある、
時間はかかってもツボにはまれば手に入れられる“高い温度”と“味”の方を選ぼうと決意したのだ。

ここにひとつのメモがある。
15年ぶりの甲斐バンドのアルバム「夏の轍」の帯用のコピー。
「ロックの名のもとに集まりし、ビートフリークの男達…」
そしてもうひとつのメール。
“STARS - 文句なし。眩暈の Summer Breeze - 入れるべき曲、
甲斐バンドの15年を表現できるのはこの曲です”
イーストウエストのトップである吉田“ハリー”晴彦氏が書いてくれたものだ。
−−という事で突然に幕が開く。
2年前の25周年イベントのライヴの最後の30分は確かに甲斐バンドだったが、
それが直接の引き金になったとは思わない。
わかりやすいからマスコミ用にはそうコメントしたが。
それよりも、確実にまわりの強い空気が後押しをしたのだと断言したい。
つまりマネージメントである S.M.A の麻生氏、ディスクガレージの中西氏、ニッポン放送の吉田孝雄氏、
先述した吉田ハリーそれと石原氏、そしてマネージャーのコザキに感謝したい。
そういう人達の熱気と毒にアオラレたのだ。
レコーディング前のプリ・プロダクションで、薄皮を一枚一枚剥がすように、メンバーの心の核に迫っていき、
全体を見渡す目とどのポジションでプレイすれば有効なのかという事を明確にしていった。
アレンジの坂井君とオレとで、もう一度プリ・プロをやり、そしてレコーディングに突入していったのだ。

終わり。


鈴木 泰裕=国分寺の大森信和 |MAILHomePage

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