NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 同居人との食生活

 実は、二月の終わりに引っ越しをした。なんか海外に来てからどんだけ引っ越しをしたのだろう、と思うほど何回も引っ越しをしたから随分手慣れてきた。日本にもし帰ることになっても、小金が貯まったらすぐ引っ越しを繰り返す生活をしてみたいと思ってきた。所詮、机とブロードバンドとノートと簡単な本棚があれば、どんなに狭くても構わないんだなって思った。最近は読む物も全部ハードドライブに詰まっているご時世だし。

 今回の目玉はルームメイトと二人暮らしということだ。ルームメイトは私より年上の中国人の女性で、入学以来同じコースで、しかも環境保護関連に興味があるということもあり仲良くしてきたので、すんなり話は進んだ。

 お互い、図書館ではなく自室で作業をするタイプということもあり、引きこもっている。隣同士で引きこもり、ご飯時や散歩時になるとMSNメッセンジャーで「何食べる?」とか「散歩に行くか?」などの会話をする。(ノックをしないあたりが、ヒッキー全開だ


 どちらともなく、私が作る、という話になるので、相手が主張したときには従うことにしているが、驚いたことはオール中華。中華料理店にあるような感じじゃなくて、とても素朴でおいしいので全く問題はない。その上、そこかしこに、今まで見たことないようなスパイスをブレンドしたり、甘い中華ハムが出てきたりと目と舌を楽しませてくれる。毎日楽しみだ。でも、毎晩中華。お昼ご飯を作れば、やっぱり中華風麺類。こんな感じ。おいしそうでしょう?


 ところが、しばらくして、驚いている私が驚かれなければいけないことに気付いた

「kiyoが作る食事はとてもおいしいけれど、どうして日本料理が少ないの?パスタとか、オニオングラタンスープとか。確かに、このサーモンの香草焼きとか、ご飯がついているけど日本食じゃない感じがする」

 なるほどね。日本人の食生活って典型的な日本食じゃないですね。ま、元をただせば天ぷらだって、すきやきだって外国の食べ物をまねた物なんでしょう?日本人は結構柔軟にできているんですね。

「子供の時からやっぱりこんな食事だった?」と聞かれて、やっぱりハンバーグとかミネストローネとか印象があるかなー、こういう私の料理より母の料理は遙かに雑だったけど・・・と答えると意外そうな顔の中にも微笑みがもれたのものです。


 ま、アジア食材のスーパーもほとんど行かないし。日本人は結構進歩的においしい物なら何でも食べていたんだな、と気付きました。というわけで、少しは日本的なものを食べてもらおうと、日本から届いた私の大好物「ちりめん山椒」を冷蔵庫から取り出してきて食べさせたら(いつもは私の夜食用だ)感激していた。韓国人には受けが非常に悪かったが、中国人は、あの甘くて偶にぴりっとくるちりめん山椒が好物らしい。

 と、思って一週間たったらタッパーの中のちりめん山椒が激減していた。勝手に食べたな・・・。腹いせに、マカオで買って持ってきたという肉の甘辛煮のおやつを沢山たべた。こういうのをチキンゲームというんだっけ・・・。

ま、共同生活も楽しみがいがありますね。今晩は一緒に作ろうか、餃子でも。

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2008年04月15日(火)
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