NY州在住 <旧『東京在住』・旧旧『NY在住』>
kiyo



 英語力を語ってみようじゃないか

 マイナス10度前後の日々が続くイサカにおりますが、もう三月。日本では、桜の季節がやってきますね。来年は今どこで何をしてるんだろう、とまだ一字たりとも書いていない修論など色々背中を押されている気分です。

 NY在住の頃から何度かメールをいただいているのですが、英語や英語の勉強について書いてみたら?という提案を何度かいただきます。一応、毎日英語を使って過ごしている身として意見がないわけでもないのですが、なんせ英語が嫌いで上手じゃないものですし、なんか多くの場合「勉強してみたいとおもってさ、英語(最近は他の語学も散見される)はじめたんだよね。どうしたらしゃべれるようになるかな?」っていう話をよく聞くんですよ。そんなに英語が好きなら別に効率とか近道とか考えないで勉強していれば?って思うので、「すごいね。私は頼まれても勉強したくないけど、がんばってね」としか反応できないのですね。


そもそも誰とどんな話をしたいのか?

 私はいつもこの返事をするけど、「実は、毎年暮れに、デザイナーを何人か招待して、話を聞くがそこで私はいつも売っているアクセサリについて思っていることを聞いてみたいのよね」ってしっかりと目標と手段が明確な方もいらっしゃいましたが、ま、だいたい答えに詰まる。

「ほう。対して腹も減ってないくせにお前は急にトンカツが食べたくてレシピを知りたくなるたちなのか?」と本当のことをいうと心の中で思ってしまいます。嫌味ったらしいですね。(それは私の大嫌いな英語を好きになろうという人の反発だと思ってくだされば)

 ま、優しく解釈して、だいたい出てくる言葉は旅行とかでしょう。「This!」しかしゃべらずニューヨークで一週間、観艦式に参加してきたうえに、セントラルパークで友達を作ってきたり、食べたいものを食べてきた「強者」もいらっしゃいますから、まあ必要ないといえば必要ないですよね。むしろ、そんなディスコミュニケーションも旅行の醍醐味じゃないかと思います。


 もっといえば、英語を話すとなぜか性格が豹変する人がいるのはどういうことだろうか?
1. フレンドリーにふるまうこと。
2. アクティブに活動すること。
3. ポジティブな人生観を抱くこと。
4. キュートであろうとすること。
5. 図々しくあらゆることにクビを突っ込むこと。
6. 約束をしまくること。

 そうか。英語を話すことによって今とは違う自分へと変わるためのステップか?

 幻想だよ。そんなもの。日本を一歩外に出れば、みんなそんな浮ついた人生を楽しんでいるとでも?世界中どこに行っても、礼儀や思慮深さといった類の人間としての成熟さは求められるのですよ。


 というわけで、英語に過剰な期待を持つのはやめた方が良いのかと存じます。ただ、以上の話を踏まえて、英語力上達のティップスがあります。これは私のいままでのアメリカ生活を通じて観察されたことです。

「恋愛と事故は英語力を無理矢理急上昇させてくれる」

 はい。
 これに尽きるな、と思うのが、私の結論です。ね?人間関係を上手に運ぶ術も必要だし、熟慮も不可欠だ。そのうえ、確固とした目標と手段として英語がそこにはあるでしょう?あんまり前者には縁がありませんでしたが、後者は数多く経験しました。いざとなったらしゃべりまくる自分に驚いたりします。じゃ、TOEFLにしてもTOEICにしてもがんばってください。私は明日のテストにむけてがんばります。英語で書くまえに、何を書けばいいかわからないハードルに悩まされています。


↑エンピツ投票ボタン
My追加



2008年02月27日(水)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加