
ナポリの猫は、痩せっぽち ナポリの猫は、すぶぬれや
スペインが、即興のおかしな歌を口ずさみながら 手際よくロマーノの体を拭いていく。早くしないと泣き出すらしい。 だから何だと言いたい気持ちを抑えて、勧められる前にソファに 腰を降ろした。
「耳ポワポワせえへん? 鼻チーンするで…ホラ逃げんの!まだ濡れてるで! 着替え持って来たるから、泣いたらアカンで」
体をやや乱暴に拭かれながら、ロマーノはずっと悪態をついている 元からそうなのか、スペインの育て方が悪いのか、両方か。
「…ナポリの猫は随分とわがままですね」
オーストリアは、少し面白くない気持ちでそう言った。 扱いにくい方を押し付けた自覚があったから、多少罪悪感があった。 それでもスペインが困りながらも自分の身勝手を許してくれていることに 一種の身内間の安らぎのようなものを求めていたのだ。
それなのに、親友であり客人である自分をほって置いて、 その客人を追い払おうと体当たりをしたはずみに池に落ちたお馬鹿な 子分の世話ばかりする姿に理不尽に対する憤りとかすかな嫉妬を覚えた。
おお騒ぎの末にやっと気が済んだようだ。 「お茶いれたで〜待たせてごめんな!」と現れた時には、 ロマーノは膨れっ面でトレイを持つスペインに肩車されていた。 今日の所は大人しく見守ろうと心に決めていたオーストリアは いよいよ我慢の限界で
「甘やかすのもたいがいになさい! お茶の用意くらいさせたらどうです! 支配国としての示しがつきませんよ!!」
ヴェネチアーノをごらんなさい。 オーストリアがツイと走らせた視線の先には、ロマーノの弟が せっせとケーキを取り分けている。
「うわあイタちゃんありがとう! お客様なんやから、座ってていいねんで!」
「ううん。スペイン兄ちゃんこそ座ってて! 僕お茶いれるの、得意なんだよ〜!」
キラキラと光の粒でも舞いそうなヴェネツィアーノの笑顔である。
「か…かわええ〜…ッテ!イテテテテテテ!ロマーノやめてえー」
顔の筋肉をデレデレ緩めるスペインの髪を、ロマーノが渾身の力を こめて引っ張る。首がそのまま折れてしまいそうな力加減だった。
続きが延々とあるのですが、セリフしか考えてなかったので 力尽きましたよ!もうええんや・・・。
 ナポリの猫従順バージョン。
☆日記を教えてくださった方☆ こんばんわ!にのら、あっちの日記の復活知らなかったです! そういえば、以前そんな話をしていたような気が・・・! 携帯のブログのことかと思っていたら、あの伝説の日記の ことやったんですねえ!まあこれはにのらも大ファンなので ケイコの日記OLバージョン、楽しみにしていこうと思います。
色々したいことが天湖森夜です。早く週末になれ〜。 さっきから携帯がジャンジャン光ってて、怖いよ・・・。
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