にのらです。

日記でも書くかと思ったら、親友Ｙ子から電話が掛ってきて、
先日ごはんを食べに行ったポール(イギリス人)となんかちょっと
付き合ってるっぽい…たぶん、という話をされてテンションが
ドン上がりしました。

「いいやん！付き合えよ！！！ええやん！！ステキやん！！！ポールステキやん！！賢いしええやん！！(イギリス人にはまだ聞きたいことが山ほどあるんだよーーーー！！)」

ポールさんは親戚がイタリアに住んでる話をちょろっとしておられたのに
アルマダ海戦のせいで全然突っ込んで聞けなかったから、今度は
イングリッシュマンはイタリアの事はどーなん好きなん？って
聞いてみたい・・・。

それにしてもＹ子はいつも口では真面目なサラリーマンを探している
わりに真面目なサラリーマンを見つけてきたことが無い。まあ
いいけど(おもしろいから)

あ、彼との写真が送られてきた。・・・まあベッカム的では無い。


今日は、スペイン視点で物事を考えたことが無かったので、そのように
してみたら、スペイン視点やとスペロマじゃなくてロマスペになることが
判明しました↓雰囲気だけで書いていたので正しい地理関係や時代考証などまったく無視してネ。



〜恋は魔術師〜


ケツ痛い…

霧が徐々に視界を狭めていく中、どれだけ走っただろうか。
険しい山の中を馬上で全速力。いい加減打ち付けすぎた尻が痛くて
思わず悲鳴をあげるほどだ。切れて血が垂れているのか、
腿のあたりが濡れて張り付く。たぶん明日から当分は便所のたびに
号泣させられるだろう。

「(無事たどり着いたら、の話やけど)」

獰猛なフランス軍を振り払うのは、いつも厄介だった。
向かいの国に行くのにも、海のトルコと陸のフランスのどちらかとの
小競り合いを覚悟しなければならない。

間もなく日が完全に暮れる。気温が下がり、吐く息が白い。
狼の遠吠えと、馬の蹄の地を蹴る音と、やたらと荒い自分の呼吸が
耳を支配した。目的地までは休めない。そこでやっと、ロマーノと会える。
まさに命懸けの逢瀬だ。

「(会ってもこんなケツやったら何もさしてやられへんけど。
…やっぱり今度からはお迎え行くのは海にしよ。)」

少なくとも、下半身は痛まへん。

だいたい、今馬上でケツから流血してるのも、もとはといえば
ロマーノが里帰り前にスペインに襲いかかった名残だ。軽く
抱きしめて、頬にキスして「気をつけて行きや〜」と笑いかけたら、
急に雲行きが怪しくなった「なんでそんな機嫌いいんだよ」
綺麗な顔を思い切り歪めて、笑顔が張り付いたままのスペインを
無理矢理床に押し倒した。「俺がいなくなるのに笑ってんじゃ
ねーぞちきしょー！！俺がいなくなった後誰か呼んでんじゃねえの！？」
と叫ばれて、剥かれるがままの頭の中は無数のクエスチョンが踊っていた。

成長と共に、ロマーノのわがままと独占欲は過激の一途を極めた。
愛されて嬉しいやんな〜と笑っていられるうちは良かった。
幼い頃から厄介だけど愛おしいと言う気持ちも変わらない。
けれど、ロマーノがふいに不機嫌になったり、いきなり抱きしめてきた
時なんかに、その切羽詰まって自分を呼ぶ声も含めて、どうして
そんな思いつめたみたいな行動に出るのか、心当たりに気付けず
いつもスペインは理解に苦しんだ。

どうも周りに言わせると自分は相手の心を汲むのが下手くそらしい。
「ロマーノは伝わらない気持ちに焦れていつもスペインを困らせることで
注意を引こうとしてるんですよ。あなたがちっとも空気を読まないから」と、オーストリアに言われて、ますます混乱した。

宗主国としての立場以上に十分甘やかしてるし、毎日のスキンシップも
欠かさへん。持てる物を全て与えた。アレ以上どないしたらええねん？

ただ、とりあえずされるままに体を繋げたら、ようやくロマーノは
安心したようにおとなしくなるので、その時だけはさすがのスペインも
なんとなく子分が喜んでくれてるんやな、と嬉しくなるのだ。
もともと快楽に素直な性質で、細かいことは気にはしない。
ロマーノも喜んで、自分も心地いいことなら申し分なかった。

だいたいオーストリアも簡単に言うわ…ロマはイタちゃんみたいに
おとなしく無いし、エラっそうやし、急に泣いたり踊りだしたり
わけわからんし…。


街の明かりが見えてきがぬけたせいか、急に腹立たしくなってくる。
俺がケツちぎりながら迎えに行く間、絶対あいつは昼寝しながら
トマト食ってるに違いない！

「あんにゃろー！！クソジャリ！」
大声で何とか士気を高めて、スペインは馬の腹ん強く蹴った。
ぐん、と速度が上がる。



途中で家に着いたので、ここまでですが、どうも自分の中で、
鈍感スペインに超横恋慕のイケメン過ぎる美形ロマーノの図が
定番になってきたような気がします。


う。一気に現実に引き戻されるメールがきた。


あかん寝ます・・。