| 2005年01月30日(日) |
とうとう暴かれるフェイタンの過去 |
にのらです。 跡部様の贈り物はまだ観ていません。 だって、千石のランニング姿をにのらは全然好きじゃ無い・・・。 あと、神尾より肌色が黒いのとか、にのら、耐えられへん・・・。 千石は天使と月がイタヅラ合戦をした時に偶然が重なってできた現代の神秘、 夢色の瞳とシルクの様な肌とオレンジ色の巻き毛を持つ生き物であって、 彼の瞬きひとつで国が滅びるほどなのだから、千石と千石以外が 同じスクリーンに存在するのならば、彼には特に光る描写を持たせて くれないと嫌・・。
先週ジャンプ読んだ時から、フェイタンの事について色々祭りたい 事があったんですが、まあそんなもんより、過去の自分がどんな 思いで彼を見つめていたのかが分かった方が良かろうと思い、 あまり今週末時間が取れなかったのもあり、過去のお蔵出しでも してみようかと思ったわけです。
で、興味のないであろうほとんどの方には申し訳ないのですが、 にのら、2000年10月に書いたフェイタン誕生秘話(マイ設定) を引っ張り出す事に成功しました。まあなんだ、フェイタンが どうやってハンターハンターに出演することになったか、ひいては 団長クロロルシルフルがなんでフェイタンを愛しているかがわかる どうでもいい資料です。
なんでそんなもんを引っ張り出して載せるかというと、 我ながら良い話やと思ったからです。 謙遜を忌み、自分で自分を悦ぶ、それがホームページ哲学。 当時の自分が理解できないくらい長い設定を端折っていたようなので 手直しをしていたのですが、まあ、正直、自分でちょっと変な子 やったんかな・・・って。
中原東部の山岳地帯。海からの風も届かず、天からの熱にも避けられる 寒さのなか、生命の無い荒れた険しい山道を目的も無く歩いていた。 地はパズルのように罅を目立たせ、この先にも生命が無い事を男に 教えようとしているようだった。実際、麓の村を最後に、ここに至るまで 生命らしい生命を男は目にしていない。
こんな場所に誰かがいるはずはない。 しかし誰かが男を引き止めた。
「(何か食べるものはないか)」
そこには痩せた小柄がひとり。 この数時間着いてきていたのは分かっていたが弱っているようだったので 男が生命と認めず放っておいた人影だ。この地方の人間はすべての行動が 密やかで、気配を感じないと、ここに来る前に本で知った。きっとそういう 作法の訓練を幼い頃から受けているのだろう。
その小柄は声の暗さと長く伸ばした髪と、目元まで隠れた衣装のせいで 年齢などを窺い知る事はできないが、髪の色や肌の感じでまだ子供の ようだと男は思った
「生憎今は食べ物が無い。他を当たると良いだろう」
そう言ったあとで、気まぐれを起こして言い直した。
「――お前は運が良い。今日は慈善活動の日に決めた」
そういうと男は金貨を一枚出し、それに与えた。 「これだけあればふもとの町に降りてなんなりと食べ物にありつけるだろう」
そう言った男の言葉に、目の前の小柄の周りの空気が痺れた。 「ワタシは下賎な町で食事はできない。今食べられるものが欲しい」
善行に悪意で返された事よりも、その瞬間に感じた独特のオーラ が気になった。こいつは念が使えるらしい。 「お前は念が使えるのか」
「ネン」 --------------------------------------------------------------------------------
とある廃村から見下ろすなだらかな丘陵にある小さな集落を指してそれが言う。
「我村」
「じゃあここは?廃虚のようだがお前の村とは違うのか」 男が立っている場所にも、まだ生々しい生活の跡が窺い知れた。
「ここは昨日死んだ村、その前に通ったのは一昨日死んだ村」 「ではお前の村は明日死ぬ村だ」
目の前の子供に貧困の波が少しずつ迫りくる恐怖感を男は楽しんだ。 男はどちらかというと贅沢の限りを尽くした肥満の男を殺す時の断末魔を 好んだが、目の前の弱った貧弱な肩がゆっくりと死の恐怖に耐える のを見るのも、また一興だろうと考えた。男は目の前の小柄が気に入った。
「入っていいのか」 「かまわない」
男は小柄の後に付いて彼の家に入った。 想像していたよりもずっと裕福な暮らしをしていたらしく、 困難な環境に朽ちてはいるが建物も中も造作は美しかった。 決められた作法と古いしきたりにからめとられて文明に取り残され 自然に消滅していく、そういう家だった。先程通った廃虚はおそらく 彼の集落に使えていた多くの奴隷の集落の跡であったのだろう。 村の消滅に対して小柄な男が大した感慨を持っていなかったのも納得できる。
「なぜこうなるまで町に降りなかった?麓では似たような村を通ったが、 彼らは町まで降りて交易の手伝いなどして食いつないでいた」
そういうと、小柄は信じられないとでも言うような顔で男を見た。 「町に降りて働く・・?ワタシが?」 「―いや、考えた事もないんだろうな。いいんだ」 「おかしな事を言う男ね」
そういうと小柄は襟をくつろげた。 労働などした事もなさそうな白い顔。顔はまだあどけない涼しい 顔立ち。対して可笑しそうでもないふうに笑う口元が可愛らしかった。 きっと目の前で人間が死んでも、目の前の死より自分の服の裾に相手の 血が付かないかどうかのほうが気になるのだろう。そう思った時、 男はもう小柄の肩を引いていた。
「私と一緒に来ないか」 「馬鹿な事いわないで欲しいね。ワタシはここから外に出られない」 そういうと小柄は塵の積もった大きな扉を開けた。
「ワタシの母だ。もう死ぬ」 天蓋の下に眠る女はまだ若かったが虫の息だった。 声をかけると弱々しく瞬いてこちらを一瞥したが、大して驚く様子も なかったがまもなく口を開いた。
「また来たの・・横のオマエ、その嫌らしい子をどこかにやって頂戴」
おそらく意識が混濁しているのだろう女がそういうと、隣りの小柄 が少し怒っていた。
「来客を召し使いに間違えるなんて、どうしようもない女ね」
こういった古い家柄の金持ちは子供を産んでも自分で育てない。 きっとこの小柄は母親に愛情を与えられなかったのだろう。 よくある話だ。こういう女の扱いを男は知っていた。
半時も経たない内に2人は町へ向かう小道を下っていた。
「お前、幾らで母親に売られたか知りたいか?」 「・・・ワタシはお前に買われた。その事実だけでいい」
実際、金銭感覚が全く無い小柄の母親は自分の息子に大した値を 振ってこなかった。男は小柄の母親の出して来た安値で小柄を 買おうか迷ったが、自分なりの価値で買物したいと思い最初に想定 していた金額を女に払った。まっとうに働いている者の持つ金額では なかったが女は大して驚かなかった。女は自分で金を見た事が 無かったのかもしれない。それはそれで男の気に入った。
「名前くらいは教えてくれるか」 「フェイタン」 「意味は」 「さあ」 「ま、いいけど」
随分歩いて二人は麓の町に着いた。 にぎやかな町は自分の邸しか知らないフェイタンを怯えさせた。 大柄な男がフェイタンにぶつかりそうになったのでこちらに 引き寄せると、コートの端を掴んだまま歩き出す。 悪い気はしなかったが歩き辛い。
手を伸ばして繋ごうとしたけれど、コートを持つ手が離れないので 仕方なくそのまま歩き出した。そんなのも新鮮でいいかな、と男は 思った。
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それなりのロマン・・・ 夢・・ そんなものを追った2000年。(わ。5年前じゃねえか何してんだ自分)
しかし今週・・・
饂飩饂飩饂飩饂飩?饂飩。饂飩饂飩饂飩・・・ ヒャハハハハハ!ヒャハハハハハ!
で脆くも崩れ去りそうになりましたが、フェイタンがあまりにも 美しくなってしまったので、まあそれはそれでええか・・と思った 次第です。フェイタンはブサ可愛い(千石に通じる)と思ってた んですが・・。
さあ、もうすぐ旧正月です! さすがに暇になるはずなので、いっぱいいっぱいしたい事イッパイな にのらなのでった。
しかし5年前って、ホント、にのら、一番はしゃがないといけない時期に なんでフェイタンにハマってんやろ・・。
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