四畳半から那由他まで

es(エス)【MAIL

「子供の国」と「大人の国」という日記についての意見
2001年08月09日(木)

『エンピツ』内でたまたま見つけた
丹頂亭という人の日記にこう書いてありました。
(すいません、勝手に拝借して、このくらい許してね)

>「他者との関係」は、「自分の感情」を一旦挫折させ、
>「言葉」で自分を言い表すところから始まる、というのはジャック・ラカンの説だ>。主観的な自分の感情を客体化=言語化しないと
>「関係の世界」に参入できないのである。
>「自分の気分」を言語化しないまま絶対化し、他者を無視した行動を
>とる若者は、心理学的にはあえて「関係の世界」を拒絶する、
>確信犯的な「子供」である、ということだ。

ふむふむ。
自分の感情を言語化することがそのまま客体化になるのかは
ある程度経験がないと、少し難しいことのような気もしますが、
よ〜く理解りますわ。
でもこの場合「子供」というよりは「幼児」にした方が
「関係」を作り上げる言葉としては適当なのかも知れません。

で、この前提をふまえた上でこう日記が続く。

>小泉首相の「感情として靖国参拝したい」という発言は、
>他者と言葉を共有し、通わせる姿勢を欠くことで、
>「自己中」若者と共通している。
>自民党議員や保守系新聞などの中国等に対して
>「他国に干渉するな」という論調も、同じだ。
>日本も、他国との関係を拒絶し、自分だけの感情的満足を追求しているのだ>。

最近は、小泉首相も熟慮するって言ってますよ。
他者(中国・韓国)と(発言としては弱いのかも知れないが)
圧力に押されつつ関係しようとしてません?
それに自分だけの感情的満足ではなくて、
各メディア(あのサヨクの)世論調査で明らかなように
靖國参拝は国民の総意なんじゃないですか?
(もちろん多数決という民主主義のルールに則って言ってるんですよ)
それに日本ほどお人好しの国はないと思ってる。

で、次。

>中国は、そんな子供の国の首相に「8月15日を避ければ、参拝を容認する」
>と譲歩を申し入れてくれた。子供のプライドを損ねないように、という配慮含み>の譲歩だろう。中国は、やはり大人の国である。

つうかさ、この文読んでたら誰だってこう思うぜ。
「子供のプライドを損ねたくないのは中国のほうじゃん」って。
だいいちさ、始めにあるけど
共産一党独裁の中国のどこに「他者との関係」があるっての?
欺瞞だらけの大義名分でチベット侵略・虐殺して、
文化大革命と称し自国民を大量虐殺して、
さらには台湾まで略奪しようとしてる国のどこが
「自分の感情」を一旦挫折させ、「言葉」で自分を言い表す「大人」
なんだろうか。
おれは不思議で不思議でならんのですよ。

前に引用した文を少し変えて今日の日記を終えよう。

>「自分の気分」を言語化しないまま絶対化し、他者を無視した行動を
>とる中国(原文:若者)は、心理学的にはあえて「関係の世界」を拒絶する、
>確信犯的な「子供」である、ということだ。



BACK   NEXT
目次ページ