四畳半から那由他まで

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神聖喜劇
2001年05月07日(月)

『ザ・ワールド・イズ・マイン(新井英樹/小学館)』が終わっちったよ。現在唯一読んでたマンガだったのになあ。
コミックスの最後のページを終えたときは、あの名作『うしおととら(藤田和日郎/小学館)』の最後のような切ない気持になった。何か、こう、そこに構築されてた世界が一気に瓦解するような(まあ、何かが終わるということは往々にしてそうなんだけど)。
最後に、感謝の意を込めて、素晴らしい作品をありがとう。

『未完成(古処誠二/講談社ノベルス)』もすげえぞ。
複雑な環境に置かれ、外圧に耐える自衛隊員の心境を思うと、なんだかやるせなくなるね。読め。

もう誰も殺すな。
もう殺すなよ、頼むから。
赤ん坊も、幼児も、少年も、青年も、中年も、老人も、男も、女も、人間も、誰も殺すなよ。
無理か?そんなにおれらはガキなのか?
動物?つまらん議論のすり替えだ、殺られるまえに殺っちまえ。クソが。

一時の感情に身につまされたおれも、テレビや本や他のことに気を取られているうちに、いつものだらしないおれに戻ってる。
心に決めた決意や、ふと街で擦違った過去に、振回されて、顔を蹙めて、つまらん劣等感(いつものですね)、もう飽きてんだおれ。でも、駄目なんだ。
誰もが忘れている存在に成下がった、いや記憶にないことが成下がった云えるのか、ただ群れるだけで力を手に入れたと勘違いするよりはマシだ。
マシなのか?本当にそう言えるのか、おれが。意味もなく屯ってるのが楽しいと思える時期を孤独に過ごしてきたことを悔いてるから僻んでるだけなんじゃないか、どうなんだ。
光だとか、腐敗だとか、暗渠だとか、煩雑だとか、抽象的な言葉で濁すか、尊大な振りして逃げるか、また、時間を戻したいと希うか。
すべては、虚しい。



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