四畳半から那由他まで

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神話
2001年04月13日(金)

『M/世界の、憂鬱な先端(吉岡忍/文藝春秋)』読了。
1988年、僕は7歳。来年になれば昭和も終わり、堅固な壁も崩れる。
1988年8月22日、A子はわずか4歳で殺され、その瞬間からおぞましい幼女連続誘拐殺人事件が始まり、翌年7月23日、ひとりの男が逮捕される。
その男とは、宮崎勤。
この本は、ベルリンの壁崩壊から、昭和天皇死去、そして宮崎勤、酒鬼薔薇聖斗までを10年かけて描きだした著者の畢生の大作。様々事柄はあるが、幼女誘拐連続殺人事件、宮崎勤についての本だと考えていい。
当時幼かった僕の脳裡にも鮮明に焼きついている、あの部屋の奇妙な光景。
改めて活字で事件を知って、読んでる最中も気分が悪く吐きそうになったり、「ふざけんな」と憤ったり、人間とか、社会とか、サブカルチャーとか、少なからず僕もその時代から同じ風を浴びてい、自分の”穴ぐら”に雪崩れ込む。
僕らの現在はもう、不可解な人間の出現にさほど驚くわけでもない果てしなく憂鬱な時代になった。

昨日だったかな、『ニュースステーション』で、例の教科書問題について韓国で授業をやっている風景が映っていて。
その中で先生が「(教科書問題について)日本に対してどのような行動を起こせばよいか?」と質問したところ、小学校低学年くらいの生徒がこう言った。
「日本に攻め込めばいいと思います」
…さすが朝日。
いやーっ、恐いわー、おっちゃん、恐いわー。

春物のジャケットを買おう買おうと思ってたら、もう夏。
損なのか得なのか、何か複雑な気分。



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