過去にあれだけ『舞姫』を貶しておきながら、「おれって森鴎外好きかも知らん」と便所で想う午前の憂鬱。 行動する前に、現実を体感する前に、無知な頭で考えて考えて、理路を彷徨い、畢竟こうなるんだよ、とマイナス思考に堕ちる。 然し果して結論は、もういやんなるくらいの正確さでまた僕を悔恨の陥穽に引きずり込む。 たけしも「あんたはどうだい?」って言ってるのに、おれは何なんだよ、全く。心を静める方法が見つからないよ。 でも、当たって砕けて、羞恥に塗れて赤面し、また嘆息と共に帰ってきます。 やったるっちゅうねん。 ワシゃホントにくだらん男だけど、自分が自分であるための信念は貫くっちゅうねん。
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