【Realistic Pillow】
秋野京



 菊にゃ誕生日

ぎゅ、と音がする位、抱き締められた。
「い、いきなりどーしたんだよ、おチビ」
頭ひとつ以上身長が違う後輩の顔は、丁度胸の辺りに埋もれていて。
さっきから、もうずっと、バクバクしている心臓の音は、完璧聞こえてしまっているに違いない。
「ね、ねぇ、おチビってば!」
これ以上ドキドキしていたら死んでしまいそうだ、なんて考えた矢先。
「happy birthday Eiji」
優しく呟かれて、一気に体温が上昇する。
愛しい恋人からの言葉が嬉しくて、嬉しくて力一杯抱き締め返した。
「痛いっス」
生意気な台詞も聞き流して。
今日は何て素敵な誕生日。

2003年11月28日(金)
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