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■ 冬ぶたぼ
冷たい空気が僕を支配して。 待ち合わせ場所へと急ぐ足が自然と速くなる。 急がなきゃ、急がなきゃ。 貴方が待っているから。寒がりな貴方の所へ。 踏み固められた雪が音を立てる。 一歩一歩、確実に貴方へ近付いて行く。ギュッ、ギュッ。 耳に響く僕の足音。吐き出される、白い息。 あの角を曲がれば貴方はいるはず。 そして視界に飛び込んで来る、貴方の姿。 少し赤くなった鼻先を見て罪悪感が込み上げる。 申し訳無さそうな笑顔で謝れば。馬鹿、小さな呟きが聞こえて。 そっと貴方が僕の手を握る。そのまま誘い込まれた ポケットの温もりは僕の心を一瞬で温めた。
2001年12月14日(金)
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