【Realistic Pillow】
秋野京



 ある日のぶたぼ

頬杖附いて詰まらなさそうにしている貴方。
たまに僕に視線を向けている事に気付いてはいたけれど。
あまりに可愛いその仕草に
つい知らないフリをしてしまいました。
ちらり、ちらりと僕へと注がれる感情が嬉しくて。
意地悪をしてしまったんです。
たまに見せる、貴方のその子供っぽさが
たまらなく愛しくて。
くすぐったくて甘い、この時間を大切にしたくて。
こんな僕の小さな我儘を貴方は許してくれますか?
お詫びに飛び切り美味しい珈琲を入れてあげますから。
だから、だからもう少しだけ…

2001年10月30日(火)
初日 最新 目次 HOME


My追加