漫画『MONSTER』には、絵本のエピソードが重要な軸として使われていますが、私が子供のころに読んだ絵本でも印象的なものがありました。
それは、家にあった『白鳥の湖』の絵本でした。子供向けだった……とは思いますが(読んだのは3〜4歳だったので)、それにしてはデフォルメした絵柄やカラフルな色づかいではなく、わりとダークな中間色を多用した絵画のような挿し絵だったように記憶しています。 中盤、黒鳥とその父親の悪魔?が王子を欺こうとするところ。見開いたページの絵が、空は曇り空になっていて、その中に溶けこむように黒い悪魔というか鳥の影が映っているというもので、とにかく物凄く怖かったのです。私にとって、記憶している「コワイもの」の一番最初というのが、その絵本のその場面となりました。 寝ているときに、本棚にその本がある、と考えるだけで、暗闇のなかに黒鳥の影が見えてくるような気がして、全身汗びっしょりになって起きてしまったこともありました。
だいぶ前からもう手元にはないので、これらはあくまでも私の記憶です。もう一度あの絵を見てみたいな、と今は思います。今の私が見たら、どんな風に見えるのでしょう。
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